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シラバスデータベース|2025年度版

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ホーム > 講義詳細:裁判法Ⅰ

シラバス

授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科など 担当教員 教員カナ氏名 配当年次 単位数
裁判法Ⅰ 2025 後期 火2 総合政策学部 秦 公正 ハタ キミマサ 1年次配当 2

科目ナンバー

PS-CI3-0002

履修条件・関連科目等

 履修する上で、とくに条件等はありませんが、以下2点に十分注意してください。
 本講義は、オンライン(リアルタイム型)で行う授業となります。授業前に、manabaにおいてWebexもしくはZoomのミーティングID等を公開します。履修者に各自ミーティングに入室していただきます。レジュメや資料等もmanaba上で配布します。なお、本講義の評価にあたり、筆記試験を行いますが、この筆記試験は多摩キャンパスの教室において対面型で実施することになりますのでご注意ください(オンライン試験ではありません)。
 次に、本講義では、民法、民事裁判に関する法律を広く学ぶことになります。したがって、法律学や裁判に興味があることが必要です。

授業で使用する言語

日本語

授業で使用する言語(その他の言語)

授業の概要

・授業概要
 「裁判法」という言葉を聞いて、どのようなイメージを持つでしょうか。
 「裁判に関する法」という理解で間違いではありませんが、「裁判」とは、みなさんがイメージする法廷で行われていることだけとは限りません。「裁判」とは、裁判所(裁判官)が行う判断のことを言い、「裁判法」とは、この手続を定めた法律全般を総称した言葉です。法廷で行われる判決以外にも、法廷を開くことなく、いわば書類上で裁判官が誰かの「破産」を決定したりするのも裁判です(裁判官は判決をしているだけではありません)。実際、これらの手続を定める法律には、民事訴訟法、民事執行法、民事保全法、家事事件手続法、破産法などがあります(なお、「裁判法」という名の法律は存在しない)。
 「裁判法Ⅰ」の授業は、これらの法律を全般的に学びます。その対象は民事事件に限られます(刑事裁判の手続については「裁判法Ⅱ」が扱っています)。
 例えば、XがYから自動車を購入する契約したが、売主Yが自動車を引き渡してくれない。この場合、XがYに自動車の引き渡しを求めるには、どうすればよいのでしょうか。あるいは、XはYにマンションの一室を貸与したが、Yが家賃を支払わない。この場合、Xが家賃の支払いを求めたり、さらに、契約を解約してもYが退去しないので、Yに部屋の明け渡しを求めるには、どうすればよいのでしょうか。そして、それを訴訟で解決しようとする場合、勝ち負けはどのように決まるのでしょうか。
 さらに、上記の訴訟でXが勝訴判決を得たとして、それでお金が自動的に支払われ、また、建物の明渡しが実現するのでしょうか。普段、ニュースなどで判決が出されたことを見聞きすることはあると思いますが、その後、紛争がどのように解決されていくのかを考えることは少ないと思います。
 この授業では、以上のような具体的な問題をイメージしながら、裁判の法律について学んでいきます。

科目目的

 将来法曹・司法書士・公務員などを目指す者、銀行・保険業、信販(クレジットカード)会社その他民間企業の法務部や不動産取引業(宅地建物取引業)を目指す者、あるいは、将来、訴訟を起こしたり、起こされたりする場合を想定して、権利を実現するための手続法を学ぶために設置されている科目です。

到達目標

 民事裁判の基本的な構造、強制執行・担保権実行の仕組み、民事保全の仕組みを理解することを到達目標とします。

授業計画と内容

授業計画と内容 以下は予定ですので、変更する可能性もあります。
※試験を除き、授業はオンライン(リアルタイム型)で実施されます。

第1回 ガイダンス-本講座の紹介-
第2回 民事の紛争から法律を学ぶ(1)ー民事法の基礎、契約から生じる紛争
第3回 民事の紛争から法律を学ぶ(2)―不法行為(事故)から生じる紛争
第4回 民事の紛争から法律を学ぶ(3)―離婚から生じる紛争
第5回 日本と外国の裁判制度の違い―陪審制、参審制、職業裁判官制、裁判所―
第6回 日本の民事紛争処理の現状と方法について―和解、調停、訴訟―
第7回 日本の民事訴訟の仕組みについて―法的三段論法、実体法と手続法―
第8回 日本の民事訴訟の審理原則について①―公開・口頭・直接主義、処分権主義、弁論主義―
第9回 日本の民事訴訟の審理原則について②―証拠調べ手続、自由心証主義、証明責任―
第10回 日本の民事訴訟の審理原則について③ー訴訟の終了方法、判決の効力ー
第11回 権利の実現する方法について①―強制執行の意義、仕組み―
第12回 権利の実現する方法について②―担保権の実行手続について―
第13回 民事裁判にかかる費用の問題―訴訟費用、法テラス―
第14回 まとめ・ふりかえり

授業時間外の学修の内容

指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと

授業時間外の学修の内容(その他の内容等)

授業時間外の学修に必要な時間数/週

毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。

成績評価の方法・基準

種別 割合(%) 評価基準
期末試験(到達度確認) 90  重要な法律用語、制度趣旨などが正しく理解されているか、レジュメ・授業の内容を正しく理解しているか、テーマに関する問題の所在を理解し、主な考え方の違い、その論拠を理解できているかなどを参考にして評価します。
レポート 10  レポートの形式に問題はないか、課題テーマについてどの程度考察を深めているか、参考にした文献およびその量などを考慮して判断します。評価は、S、A、B、C、Dの5段階で行います。

成績評価の方法・基準(備考)

※定期試験について
 例年、試験は、参照一切不可で行っています。
 昨年度の試験は、①語句補充問題、②語句説明問題、③記述式問題(合計90点)で行いました。
 ①は、授業時間に実施する小テストと同じ問題を出題しています。②は、授業で扱った法律用語や制度について説明をするものです。③は、簡単に事例に対して、理由を付して結論を導くことを求める問題です。
 本科目についてS評価を目指す場合には、とくに②、③について、レジュメだけでなく、各自、参考文献等で知識を補充しておくことを勧めます。

課題や試験のフィードバック方法

授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う

課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)

アクティブ・ラーニングの実施内容

実施しない

アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)

授業におけるICTの活用方法

その他

授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)

 授業自体がオンラインで行われるので、授業参加等のためにPC、タブレット等が必要となります。

実務経験のある教員による授業

いいえ

【実務経験有の場合】実務経験の内容

【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容

テキスト・参考文献等

 テキストは使用しません(講義の対象が非常に広く、適当な文献が存在していません)。ただ、以下のものを、参考文献として挙げておきます。
 佐藤鉄男ほか著『民事手続法入門』(第5版、有斐閣、2018)
 市川=酒巻=山本著『現代の裁判』(第8版、有斐閣、2022)
 中野貞一郎著『民事執行・保全入門』(補訂第2版、有斐閣、2022)


  
 

その他特記事項

 法律や裁判に関心のある学生、債権回収にかかわる業務(銀行や保険会社、信販〔クレジットカード〕会社など)に関心のある学生、ロースクールへの進学、裁判所事務官、司法書士等になることを考えている学生のみなさんには、専門科目への橋渡しとなる科目ですから、積極的に履修してもらいたいと思います。
 この科目はライブ型オンライン授業として実施します。

参考URL

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