中央大学

シラバスデータベース|2025年度版

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ホーム > 講義詳細:入門・哲学/特殊講義(哲学)

シラバス

授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科など 担当教員 教員カナ氏名 配当年次 単位数
入門・哲学/特殊講義(哲学) 2025 後期 他 総合政策学部 横山 陸 ヨコヤマ リク 1年次配当 2

科目ナンバー

PS-PE1-0001

履修条件・関連科目等

授業で使用する言語

日本語

授業で使用する言語(その他の言語)

授業の概要

「私=自我」をテーマに、哲学の基本的な考え方を学んでいきます。誰でも一度は「私とは何なのか?」「私とは誰なのか?」と自問したことがあるでしょう。「私=自我」とは抽象的な存在ではなく、感情をもって、倫理的に、社会的に、政治的に他者たちと関わり合い、そのなかで「私」自身を理解するような存在です。講義では、近現代の哲学者たち(デカルト、ヴォルテール、カント、フィヒテ、フンボルト、ショーペンハウアー、ニーチェ、シェーラー、サルトル、ハイデガー、アーレントなど)の議論を紹介しながら、「私」とは何か、そして「私」たちが生きている近代社会とは何かを考えます。講義を通じて、哲学とは決して独りよがりの思考ゲームではなく、(良くも悪くも)他者とともに、社会とともにあることを示せればと思います。

科目目的

哲学の基本的な考え方を理解し、総合政策学部の理念である「政策と文化の融合」に基づいて、哲学の観点から現代社会のさまざまな問題を批判的(=論理的)に分析し、その背景にある社会の理念や規範を問い直す力の習得を目指します。

到達目標

(1)哲学の基本的な概念や理論を理解し、自らの言葉で説明できる。
(2)それらの概念や理論を応用して、社会の諸問題を分析できる。

授業計画と内容

以下を予定していますが、参加者の人数・理解度に応じて、計画を変更することもあります。

第01回  オリエンテーション:近代と「私」(夏目漱石の個人主義)
第02回 「私」から出発するということ(デカルト&カント)
第03回 「私」と「他者」をつなぐ道徳の構想(カント)
第04回 「市民」としての「私」(ヴォルテール&カント)
第05回 「国民」としての「私」(フィヒテ&フンボルト)
第06回 「私」の生きづらさを哲学する(ショーペンハウア&ニーチェ)
第07回 道徳とは偽善なのか?ルサンチマン的「私」(ニーチェ)
第08回 なぜ同情は人を苛立たせるのか?(ニーチェ&シェーラー)
第09回 フェアな愛の形を考える(シェーラー&現代哲学)
第10回 自己感情としての羞恥(サルトル&シェーラー)
第11回 日常における「私」とは誰なのか?(ハイデガー)
第12回 「私」の死について考える(ハイデガー)
第13回 「私」の孤独と全体主義(アーレント)
第14回 人間の複数性と政治空間(アーレント)

授業時間外の学修の内容

授業終了後の課題提出

授業時間外の学修の内容(その他の内容等)

授業時間外の学修に必要な時間数/週

毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。

成績評価の方法・基準

種別 割合(%) 評価基準
期末試験(到達度確認) 100 哲学の基本的な概念や理論を理解し、自らの言葉で説明できるどうか、また、それらの概念や理論を応用して、社会の諸問題を分析できるかどうか、を評価します。

成績評価の方法・基準(備考)

毎回の講義視聴後にリアクション・ペーパー(以下RPと言います)を提出してください。RPの提出期限は講義コンテンツの配信から2週間程度とします。RPの提出回数が講義回数の3分の2を満たない者についてはF(またはE)判定(不可)とします。

RPに関して以下の行為を禁止します。禁止行為が発見された場合、それが1回であっても成績評価の対象から除外されることがありますので気をつけて下さい。
・生成AIを利用してRPを作成すること
・RPの一部または全部を、インターネットサイトや書籍などからコピーまたは無断引用すること
・RPの一部または全部を、他人に作成させること
・講義を通常速度(1.0倍速)で最後まで視聴せず、RPを作成・提出すること
・自分のアカウントを使用せず(他人のアカウントを使用して)講義を視聴し、RPを作成・提出すること
・以上の点が疑われる場合に、科目担当教員からの指示・指導にすぐに応じないこと

*生成AIの無断使用やインタネーット・書籍などからの無断引用は「剽窃」行為と見なされる恐れがあります。他人のアカウントを利用してmanabaやgoogleドライブにアクセスし講義動画を視聴することも、個人情報の不正使用と見なされる恐れがあります。いずれも「不正行為」として学則などに基づき処分の対象となる恐れがありますので、絶対に止めて下さい。

課題や試験のフィードバック方法

授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う

課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)

アクティブ・ラーニングの実施内容

その他

アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)

リアクション・ペーパーと、それに対する全体に向けたフィードバック(総評)

授業におけるICTの活用方法

実施しない

授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)

実務経験のある教員による授業

いいえ

【実務経験有の場合】実務経験の内容

【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容

テキスト・参考文献等

教科書は特に使用しません。毎回、レジュメを配布します。また、毎回の講義で参考文献・図書を紹介します。

その他特記事項

哲学は実験や統計に基づいた「実証科学」ではありません。また、現実の問題への解決策を具体的に示すものでもありません。むしろ現実の問題の背景にある概念や理念を問い直して、これまでにない視点(物の見方・考え方)を示そうとするものです。たとえば、人間関係の悩みに対して、それを解決するための直接的な手段(セラピー、薬の処方、コミュニケーション・スキルの伝授)ではなく、「そもそも他者とは何なのか?」と問い直すことを通じて、問題を解決するための視野を広げてみせるものだと考えてください。

「物の見方・考え方の視野を広げる」ことは、複眼的な視点から社会問題の解決策を立案する「総合政策」の理念に欠かせないものです。それは(昔ながらの言い方をすれば)「教養」であり、(最近の言い方をすれば)「リテラシー」ということになるでしょう。「視野を広げる」ためには、抽象的な議論が必要となります。

また、自分のもっている道徳観・宗教観・価値観を相対化する必要もあります。たんに「抽象的だから意味がない」、あるいは、自分の道徳観・宗教観・価値観と違うから「自分はそう思わない」で終わりではなく、新たな視点から物事を考えようとする姿勢が求められます。なお、講義および教員の姿勢は、民主主義の基本である個人の自由と人権の尊重、および中央大学のダイバシティ宣言を前提としています。

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