中央大学

シラバスデータベース|2025年度版

テキストサイズ

  • 小
  • 中
  • 大
  • フリーワード検索
  • 条件指定検索
  • シラバスデータベース(学部・大学院)
  • ビジネススクール(MBA)
  • ビジネススクール(DBA)
  • 研究者情報データベース

ホーム > 講義詳細:総合教育科目演習Ⅱ(自然)

シラバス

授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科など 担当教員 教員カナ氏名 配当年次 単位数
総合教育科目演習Ⅱ(自然) 2025 通年 金4 経済学部 黒須 詩子 クロス ウタコ 2年次配当 4

科目ナンバー

EC-IF2-61XS

履修条件・関連科目等

なし

授業で使用する言語

日本語

授業で使用する言語(その他の言語)

授業の概要

<学位授与方針と当該授業科目の関連>
この科目は、協調性及び自己管理力(専門知識を活かせるだけでなく、チームワークの経験から学んで、他人と協調し、自己を管理することができる)の修得に関わる科目です。また、創造的思考力(総合的な学習体験に基づいて、ものごとを創造的に思考することができる)の修得に関わる科目です。
<概要>
 プラントハンターとは、大航海時代の始まりから危険を冒して異国に旅行し、未知の植物を集めてくる探検家たちのことを言います。論文を執筆する研究者とは少し異なり、多くは「上流階級の人間ではない、しかし最下層の出身でもない」(白幡、「プラントハンター」あとがきより)無名の人々であり、植物学の中にあって特殊な位置を占めます。しかし、外交使節として日本に来た欧米人の中において、シーボルトをはじめ、ペリー、アーネスト・サトウ、オールコックらのような著名人もまた、植物採集に情熱を持ち、博物学の知識の豊かな人物が多かったのです。
 日本では、昭和12年をピークとして、ヨーロッパの人たちに人気のあった百合の球根(ヤマユリ、カノコユリなど)は絹糸と並ぶ重要な輸出品でした。博物学の歴史を学ぶことは、外交史、通商史を学ぶことにもつながり、グローバリズムとは何なのかということを模索することにもなります。「プラントハンター」(白幡洋三郎著)を読みながら、プラントハンター達の足跡をたどり、生物多様性の重要性と、生物資源の利用について、学びます。

科目目的

生物多様性の重要性を理解し、生物資源の利用について考える。

到達目標

今の園芸植物の原種はユリLilium、ホスタHosta (ギボウシ類) など、プラントハンターたちが日本から持ち出したものが多く、日本という国が、いかに生物多様性が豊かで園芸史上、大きな貢献をしたかについて知る。

授業計画と内容

1.プラントハンターとはどのような人たちなのか
2.種と生物多様性の意義
3.植物を中心とした分類学について
4.生物資源ー人間の歴史と有用植物
5. 薬学と人間
6. 農業の始まりと品種改良
7. 大航海時代とグローバリズム-植物は大陸間を移動する
8. 聖バルテルミーの虐殺ーユグノー教徒が園芸を広めた
9. 王立園芸協会と初期のプラントハンター達
10.戦艦バウンティの反乱-パンノキ
11. 茶を求めて-ボストン茶会事件とは何だったのか
12. 東洋の植物を求めて
13. 有名庭園の見学(実際に見学します)
14. 日本を訪れたプラントハンター達、ケンペル、ツンベルグ
15. シーボルトの持ち帰った植物
16. 黒船来航
17 .来日した江戸期のプラントハンター(丸善雄松堂古書部より授業特別協力の方に講義していただく予定)
18.ウォードの箱
19.ヴィーチ商会とユリ
20.内国産百合根累年輸出額表
21.ロバート・フォーチュンと菊
22. イギリス公使館・品川東禅寺とオールコックー大君の通貨
23. ホジソン
24. 外貨獲得資源としての動植物:茶、絹、ユリの球根
25.日本の庭園の特質
26. ボタニカルアートとは何か(実際に植物を描いてみよう)
27. バラ、ジョゼフィーヌ、ルドゥーテ
28. 総括(日本の生物資源の豊かさ)

(以上テキストの内容について、28回にわたって輪読形式とし、参加者は章ごとに担当を決めて要約し、パワーポイントなどの資料を作成し、それに基づいた発表をしていただきます)

授業時間外の学修の内容

指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出

授業時間外の学修の内容(その他の内容等)

テキストを通読してください。
江戸期からの伝統行事である「朝顔まつり」や、「菊まつり」の見学に行くことを計画しています。東京に残されている大名庭園や、庭園付きの洋館の見学をします。

授業時間外の学修に必要な時間数/週

・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。

成績評価の方法・基準

種別 割合(%) 評価基準
レポート 20 科学的な視野を持っているか、また歴史的な観点から人間と園芸について把握できているか、ということをチェックします。
平常点 80 問題意識の明確さを評価します。

成績評価の方法・基準(備考)

授業に臨む積極的な態度と、レポートの成績を参考に評価します。

課題や試験のフィードバック方法

授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う

課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)

アクティブ・ラーニングの実施内容

実習、フィールドワーク

アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)


 原則として、毎回受講生の方にパワーポイントを使った発表(テキストの要約)をしてもらいます。希望により、キャンパス内でユリの球根を植える、など体験的なガーデニングをします。簡単な植物画(ボタニカルアート)にチャレンジします。


授業におけるICTの活用方法

実施しない

授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)

実務経験のある教員による授業

いいえ

【実務経験有の場合】実務経験の内容

【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容

テキスト・参考文献等

使用テキスト:白幡洋三郎「プラントハンター 」(講談社学術文庫)

参考図書:ロバート・フォーチュン「幕末日本探訪記」(講談社学術文庫)
アオーネスト・サトウ「一外交官の見た明治維新」(上・下)(岩波文庫)
ラザフォード・オールコック「大君の都」(上・中・下)(岩波文庫)
アリス・コーツ「プラントハンター東洋を駆ける」八坂書房

その他特記事項

一回分、丸善雄松堂古書部の方にゲストスピーカーとしてきていただき、江戸期のプラントハンターについて紹介していただく予定です。

参考URL

検索結果に戻る

  • フリーワード検索
  • 条件指定検索

TOP

  • プライバシーポリシー
  • サイトポリシー
  • 中央大学公式サイト
Copyright (c) Chuo University All Rights Reserved.