中央大学

シラバスデータベース|2025年度版

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ホーム > 講義詳細:史料研究

シラバス

授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科など 担当教員 教員カナ氏名 配当年次 単位数
史料研究 2025 後期 火1 文学部 渡部 良子 ワタベ リョウコ 1~4年次配当 2

科目ナンバー

LE-OH1-G307

履修条件・関連科目等

授業で使用する言語

日本語

授業で使用する言語(その他の言語)

授業の概要

 歴史研究は史料の上に成り立っており、史料についての正しい知識無くして、歴史研究を行うことはできません。また同時に、ある地域・時代の歴史を伝える多様な種類の史料が、どのような経緯で作られ、現在まで保存されることになったのかという問題は、その史料を生み出した社会の制度や文化と、密接に関わり合っています。史料の多様な類型や形式の意味、成立と伝世の経緯から、私たちはその社会が持つ歴史的な特徴を読み解くことができるのです。
 本講義は、前近代西アジア・イスラーム史を題材に、7世紀アラビア半島に誕生した一神教イスラームが作り上げた社会・文化制度が、どのような史料を生み出してきたのか、アラビア語・ペルシア語・トルコ語のさまざまな史料を通して学んでいきます。イスラーム宗教諸学をめぐる諸制度の営みが反映された史料、イスラームの一神教的世界観を反映した歴史書、ムスリム諸王朝下の国家と社会の営みを反映する文書史料など、史料学という観点からイスラーム期西アジアの社会・文化について考察する力を身につけましょう。

科目目的

この科目は、学位授与の方針で示す「専門的学識」および「幅広い教養」を修得することを目的としています。

到達目標

 この科目では、以下の2点を目標とします。
・イスラーム期西アジア諸史料類型とその特徴を体系的に知り、西アジア・イスラーム史研究の基礎知識を習得するとともに、他の地域・時代の史料学との比較の視点を身につける。
・史料のありかたから、それらの史料を成立させ、伝えたイスラーム期西アジアの社会・文化について学び、現代のイスラーム圏の社会・文化を歴史的視点から考察できる力を養う。

授業計画と内容

第1回 ガイダンス イスラーム期西アジア史研究の史料学と史料類型
第2回 書記言語文化と史料①:イスラーム成立〜聖典クルアーンとアラビア語文化の発達
第3回 書記言語文化と史料②:イスラーム文化の発展とイスラーム諸学文献の形成、製紙技術・写本文化の発達
第4回 書記言語文化と史料③:イスラーム・アラビア文字文化の展開とペルシア語・テュルク語文化の発達
第5回 ウラマー(知識人たち)の活動①:ハディースとイスラーム法学
第6回 ウラマー(知識人たち)の活動②:人名辞典が伝えるもの
第7回 歴史叙述と歴史書①:歴史学の登場と一神教イスラームの歴史観
第8回 歴史叙述と歴史書②:イスラーム的諸民族史の形成
第9回 勅令・行政文書史料①:西アジア・ムスリム諸王朝の政庁と書記官僚の活躍
第10回 勅令・行政文書史料②:勅令形式と王権の秩序
第11回 イスラーム法文書史料①:イスラーム法に基づく社会の営み
第12回 イスラーム法文書史料②:ワクフ(寄進)の社会・経済機能
第13回 貨幣史料:コインが持つ歴史情報
第14回 まとめと総括

※事前に予告したうえで、授業で取り扱う内容や順番を変更することがあります。

授業時間外の学修の内容

指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出

授業時間外の学修の内容(その他の内容等)

各回のテーマに関する参考文献や日本語で読むことができる史料を紹介しますので、復習と自身の学修を深め、学期末課題のレポート研究につなげる手がかりとしてください。

授業時間外の学修に必要な時間数/週

・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。

成績評価の方法・基準

種別 割合(%) 評価基準
レポート 50 授業内容を踏まえたレポート・テーマの設定と、必要な情報を適切にまとめるスキル、まとめた情報を踏まえた説得的な意見の表明・主張ができているかどうかを評価します。
平常点 50 毎授業で提出する理解度確認小テスト・受講コメントの内容、受講態度(意見の表明、他の学生と協調して学ぶ態度・姿勢等)を基準とします。

成績評価の方法・基準(備考)

評価の前提条件:出席率が70%に満たない者(病欠など止むを得ない事情を除く)、期末レポートを提出しない者については、E判定とします。

課題や試験のフィードバック方法

授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う

課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)

授業の冒頭や教材で、前回の受講コメントのいくつか取り上げ、応答します。

アクティブ・ラーニングの実施内容

実施しない

アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)

授業におけるICTの活用方法

実施しない

授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)

実務経験のある教員による授業

いいえ

【実務経験有の場合】実務経験の内容

【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容

テキスト・参考文献等

<テキスト>
 テキストは使用しません。各回の授業内容に関する教材・資料を配布します。

<参考文献>
小杉泰・林佳世子・東長靖編『イスラーム世界研究マニュアル』 名古屋大学出版会、2008年
林佳世子・桝屋友子編『記録と表象 : 史料が語るイスラーム世界』東京大学出版会、2005年
その他の参考文献については、各回の教材・資料などで随時紹介します。

その他特記事項

参考URL

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