中央大学

シラバスデータベース|2025年度版

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ホーム > 講義詳細:中央ユーラシア史演習(1)A(2)A

シラバス

授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科など 担当教員 教員カナ氏名 配当年次 単位数
中央ユーラシア史演習(1)A(2)A 2025 前期 火4 文学部 新免 康 シンメン ヤスシ 3年次配当 2

科目ナンバー

LE-OH3-G855,LE-OH4-G867

履修条件・関連科目等

授業で使用する言語

日本語

授業で使用する言語(その他の言語)

授業の概要

中央ユーラシア、その中でも中央アジアの歴史を研究するための史料はきわめて多様であり、歴史の各段階においてそれぞれ独自の配合の様態を示すとともに、その言語もテュルク語、ペルシア語、アラビア語、漢語、ロシア語などさまざまです。中央アジア史を研究していく上で、このような史料のあり方と特徴、利用方法などについて習熟することが重要な課題となります。その中でとくに重要なのが、現地の民族言語であるテュルク系言語の史料であることは言をまちません。そこで本授業では、中国領中央アジアにおいて現地のテュルク語で著された代表的な歴史書の一つの英語訳を講読していきます。テキストとしては、19世紀後半の当該地域の歴史的状況を中心的なテーマとして叙述したMulla Musa Sayrami, Tarikh-i HamidiのEric Schluesslによる英語訳を用いる予定です。扱う部分としては、前年度に引き続き、各オアシス地域の特徴と代表的な聖者廟について述べられた終章(Khatima)において、重要と思われる部分を扱います。各部分の講読に入る前に、順次教員による解説を加えます。それぞれの部分について担当者を決め、そのテキストを日本語に翻訳して提示するとともに用語に注を付します。また、当該部分の内容の特徴について考察してもらいます。その上で、史料の読解の方法、史料を利用する際の視点などに関して考えるとともに、関連論文なども参照して史料の指し示す歴史的な状況に関する理解を深めます。

科目目的

中央ユーラシア、とくにイスラーム化以後の中央アジアの歴史に関する代表的な史料の中でも比較的新しい時代の重要なテュルク語の歴史書(20世紀初頭に完成)をとりあげ、その英語訳を通して実際の史料に触れ、中央アジア史を研究するための史料にどのようなものがあり、どのような特質をもち、どのように研究に利用されてきたのか、という点について、関連論文なども参照しながら、基礎的な知識を習得します。また、史料読解の方法に習熟するとともに、史料の性格と意義に関する知見とそれらを利用する際の視点を深めます。以上の作業を通じて、卒論のための研究を視野に置きつつ、自ら史料を読解・利用して中央アジア史研究を進めていくための能力・技量を養います。

到達目標

・英語訳された史料を用いることにより、中央アジアの実際の歴史書のテキストに触れ、中央アジア史を研究するための史料がどのような特質をもち、どのように研究に利用されてきたのかという点について、とくに近年に出された関連論文を参照しつつ考察できる基礎的な力量を獲得します。
・史料を翻訳した英語の文章の内容を精確に理解し、把握する能力を習得します。
・中央アジアにおける史料の読解の方法に習熟するとともに、史料の性格と意義を把握し、それらを利用する際の知見と視点を深めます。
・上記のような作業を通じて、卒論のための研究を視野に置きつつ、自ら史料を読解・利用して中央アジア史研究を進めていくための能力・技量を養います。

授業計画と内容

 史料のテキスト(英語訳)について、順次担当者を決めて日本語訳するとともに、その内容について発表していただきます。
 発表の方式は以下の通りです。
・教員側がテキストの中における各担当箇所を指定しますので、その部分の日本語訳と訳注、参照した論文などの紹介を含む配布資料を作成し、当日参加者全員に配布します。
・担当者は配布資料に基づき、その内容を説明した上で、それをもとに該当する史料の部分から読み取れることや関連する考察を提示します。教員側は、理解のために必要な歴史的背景、専門用語などについても解説します。
・教員とのやりとりを軸に、質疑応答等を行います。
・授業時間の最後に、参加者に当日の発表に関するコメントを書いて提出していただきます。教員がその内容をまとめ、参考資料として参加者に配布します。

第1回 中国領中央アジア史の研究動向に関する解説
第2回 当該地域のイスラーム聖者廟の特徴と歴史に関する解説
第3回 当該地域に関する歴史書の解説
第4回 ウシュトルファンの聖者廟
第5回 ウシュトルファンの聖者廟
第6回 クチャの特徴
第7回 クチャの聖者廟
第8回 トルファンの特徴
第9回 トルファンの聖者廟
第10回 トヨクの「眠り人」の聖者廟
第11回 トヨクの「眠り人」の聖者廟
第12回 ロプの特徴
第13回 ロプの人々
第14回  総括・まとめ

授業時間外の学修の内容

指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出

授業時間外の学修の内容(その他の内容等)

・担当者は、事前に担当部分について読み、日本語訳と史料に関する解説等に関する配布資料を作成する。
・参加者全員は、各回の発表内容に関する小課題・質問等をmanabaのレポート機能で提出する。

授業時間外の学修に必要な時間数/週

・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。

成績評価の方法・基準

種別 割合(%) 評価基準
レポート 30 授業内容に関連する学期末課題レポートを課します。
平常点 70 各担当の発表の内容、授業内での議論、毎回の小課題へのコメント・質問、について評価します。

成績評価の方法・基準(備考)

・毎回の授業において、紙の受講カードを配布し、その提出をもって出席を確認する予定です。
・原則として、前回授業に関するコメント・質問の紹介を行う時間帯の後、受講カードを配布します。
・配布以後に入室した履修者には受講カードを配布しません。
 ※交通機関のトラブルで遅刻し、遅延証明書を提出した場合は、この限りではありません。
・各授業ごとに出席を確認できた学生の提出した小課題(毎回manabaのレポート機能で提出)を評価の対象とします。正当な理由なく欠席した場合は、その欠席した回の小課題を提出することはできません。

課題や試験のフィードバック方法

授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う

課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)

・各回における発表、およびそれに関する小課題について、教員が全体の講評を行います。関連資料をmanabaに掲出するとともに、各授業回の最初の時間帯に説明を加えます。

アクティブ・ラーニングの実施内容

ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション

アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)

授業におけるICTの活用方法

実施しない

授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)

実務経験のある教員による授業

いいえ

【実務経験有の場合】実務経験の内容

【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容

テキスト・参考文献等

・テキストとして、Mulla Musa Sayrami, Tarikh-i HamidiのEric Schluesslによる英語訳を使用します。初回時に使用部分のコピーを配布します。
・その他のものについては、随時配布します。

その他特記事項

特になし。

参考URL

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