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シラバスデータベース|2025年度版

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ホーム > 講義詳細:学校図書館サービス論

シラバス

授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科など 担当教員 教員カナ氏名 配当年次 単位数
学校図書館サービス論 2025 前期 月1 文学部 桑田 てるみ クワタ テルミ 2~4年次配当 2

科目ナンバー

LE-LI2-M415

履修条件・関連科目等

授業で使用する言語

日本語

授業で使用する言語(その他の言語)

授業の概要

 この科目は、司書課程の選択科目であり、同時に、学校司書のモデルカリキュラムに設定された科目でもある。学校図書館法では「学校の図書館において専ら学校図書館の職務に従事する職員を置くよう努める」(学校図書館法第6 条)ことを求めている。この職員を「学校司書」という。この科目では、「学校司書」が従事する学校図書館の運営の基本から、読書センター機能、学習センター機能、情報センター機能を発揮するための専門的なサービスまで、その理念や方法などを学んでいく。また、実演することも交えながら、サービスの在り方を体得していく。さらに、司書課程、司書教諭課程、教職課程において、すでに履修が済んだ関連科目があれば、それらの内容を適宜思い出したり、紹介したりしながら授業を展開していく。

科目目的

 授業の目的は、「学校司書」として、教育の現場の知識を身につけ、学校図書館サービスに関する技能を育み、またそれらを深く思考し判断する能力を伸ばし、真摯に学校図書館サービスを追求する姿勢を豊穣することにある。そのため、この授業では、「学校図書館」におけるすべてのサービスを概論的に扱うだけではなく、個々のサービスの内容を深く追及する。さらに、アメリカの先進的な学校図書館運営についても学ぶことで、学校図書館の新しい姿を描けるようになることもねらう。
 なお、自ら調べたことを発表することを中心とするため、授業時間外の学習時間を確保することが必要となることに留意すること。
 

到達目標

・教育現場に寄与する学校図書館サービスが理解できる。
・学校図書館サービスに関する技能を身につける。
・学校図書館サービスのあるべき姿を思考し判断できる。
・より良い学校図書館サービスを追求する姿勢を身につける。

授業計画と内容

第1回内容 オリエンテーション
学校図書館の基本的な考え方を学ぶ。関連法規を読み、学校図書館の目的を理解する。

第2回内容 学校図書館の運営の基本
各種基準やマニュアルを学び、学校図書館運営やサービスの基本を理解する。
次回の授業で扱う、サイン、掲示・展示物の事例を調べ、発表できる準備をしておくこと。

第3回内容 学校図書館の環境整備(発表・実演)
レイアウトの特徴、サイン、掲示・展示などの例を発表したり、実演したりしながら学ぶ。
次回の授業で扱う、図書館オリエンテーションや図書館利用案内の事例を調べ、発表できる準備をしておくこと。

第4回内容 学校図書館の利用に関するガイダンス(発表・討論)
学校図書館オリエンテーションや、図書館利用案内の例を学び、その意義を理解する。
次回の授業で扱う、読書センター機能とは何かを調べ、発表できる準備をしておくこと。

第5回内容 児童生徒への読書支援① 読書支援の意義(発表・討論)
読書センター機能について発表・共有し、読書支援の意義を考える。
次回の授業で行う、読書支援の具体的な事例について実演できるように準備しておくこと。

第6回内容 児童生徒への読書支援② 読書支援の方法(実演)
読書支援の具体的方法が実演できるようになる。
次回の授業で扱う、学習センター機能とは何かを調べ、発表できる準備をしておくこと。

第7回内容 児童生徒への学習支援① 学習支援の概要(発表・討論)
学習センター機能について発表し、学習支援の意義を考える。
次回の授業で行う、学習支援の具体的な事例について実演できるように準備しておくこと。

第8回内容 児童生徒への学習支援② 学習支援の方法(実演)
学習支援の具体的な方法が実演できるようになる。
次回の授業で扱う、情報センター機能とは何かを調べ、発表できる準備をしておくこと。

第9回内容 児童生徒への情報支援① 資料提供・情報提供、情報活用能力の育成(発表・討論)
情報センター機能について発表し、資料提供・情報提供、情報活用能力の育成などの意義を理解する。
次回の授業で行う、情報支援の具体的な事例について実演できるように準備しておくこと。

第10回内容 児童生徒への情報支援② 情報活用能力育成への寄与(実演)
情報活用能力の育成の方法を実演できるようになる。
次回の授業で扱う、特別の支援を必要とする児童生徒への支援とは何かを調べ、発表できる準備をしておくこと。

第11回内容 特別の支援を必要とする児童生徒への支援(発表・討論)
特別の支援を必要とする児童生徒への支援方法を発表し、その意義を考える。
次回の授業で扱う、教職員への支援の事例を調べ、発表できるように準備しておくこと。

第12回内容 教職員への支援(発表・討論)
児童生徒だけではなく、教職員への支援の方法について発表し、その意義を考える。
次回の授業で扱う、学校図書館だよりやHPの事例を調べ、発表できる準備をしておくこと。

第13回内容 広報・渉外活動(実演)
学校図書館だより、HPの作成などができるようになる。
これまでの授業を振り返り、学校図書館サービスの課題と今後の展開について、アメリカの事例を参考に考察し、レポートが書ける準備をしておくこと。

第14回内容 学校図書館サービスの課題と今後の展開、および総まとめ
学校図書館サービスの課題はどこにあるか見つけ出し、今後は何ができるか考え、これまで学んだことを確認する。

授業時間外の学修の内容

指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出

授業時間外の学修の内容(その他の内容等)

授業時間外の学修に必要な時間数/週

・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。

成績評価の方法・基準

種別 割合(%) 評価基準
期末試験(到達度確認) 20 授業で学んだことが定着しているかを判断する。
レポート 20 授業で学んだことを前提に自分の意見が形成されているかどうかを判断する。
平常点 30 授業内の発言や態度など授業貢献度によって評価する。欠席した場合は、授業貢献度はなく、平常点もつかないので注意すること。
その他 30 実演や発表などの内容を評価する。
なお、受講者人数によっては、レポートに代替することもある。

成績評価の方法・基準(備考)

 授業に無断欠席などをした場合は、授業貢献度が低いと考える。それは、グループワークなどを行う場合などは他者にも迷惑になる場合があるためである。そのため、欠席する場合は、manabaの個別指導からの連絡をしてほしい。なお、欠席等の連絡があったかどうかについては、減点法を用いて評価していく。無断欠席、単なる欠席、診断書等がある欠席、公欠など、欠席の種類によって、異なる減点になるので注意すること。詳細は授業で説明する。

課題や試験のフィードバック方法

授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う

課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)

アクティブ・ラーニングの実施内容

ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション

アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)

授業におけるICTの活用方法

その他

授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)

自分のパソコンを持ってきてもらう場合がある。

実務経験のある教員による授業

はい

【実務経験有の場合】実務経験の内容

学校図書館の司書および司書教諭としての勤務経験がある。

【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容

実務で行っていた業務や指導内容について、実際に学生に実施してもらうことで、より具体的に体得できるようにする。

テキスト・参考文献等

【教科書】
基本的には、配付資料を用いるが、以下の書籍については、レポートの題材として必要なため、購入する必要がある。
クリスティーナほか『学校図書館をハックする:学びのハブになるための10の方法』新評論 (2021)

【参考書】
全国学校図書館協議会(2017)『改訂版 司書教諭・学校司書のための学校図書館必携 理論と実践』 悠光堂.
堀川照代(2018)『「学校図書館ガイドライン」活用ハンドブック 解説編』悠光堂.
堀川照代(2018)『「学校図書館ガイドライン」活用ハンドブック 実践編』悠光堂.
野口武悟(2018)『学校図書館基本資料集』全国学校図書館協議会.

その他、調査・発表するために必要な書籍・資料については、授業内で提示する。

その他特記事項

 単に講義を聴くだけの授業ではなく、自らが調べたことを発表するなど、学生の皆さんが主体的に探究することを求める。また、学校図書館サービスの深い理解のため、コロナ禍の状況にもよるが、実際の学校図書館現場を訪問することも計画している。そのため、シラバスの構成は、授業の進捗によって変更することがあることを了解しておいてほしい。

参考URL

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