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シラバスデータベース|2025年度版

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ホーム > 講義詳細:人格・臨床心理学演習

シラバス

授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科など 担当教員 教員カナ氏名 配当年次 単位数
人格・臨床心理学演習 2025 後期 水5 文学部 山科 満 ヤマシナ ミツル 3・4年次配当 2

科目ナンバー

LE-CY3-P636

履修条件・関連科目等

「精神疾患とその治療」を平行履修していることが望ましいです。

授業で使用する言語

日本語

授業で使用する言語(その他の言語)

授業の概要

ロジャーズによる「ハーバート・ブライアンのケース」(全8回のカウンセリング記録)を徹底的に読み込み,各自の理解と講師の解説とを比較していきます。各回の面接記録を事前に読み込み「①面接で起きている事,②感想」を合計300字以上で記述し,前々日の17時までにmanabaのレポート機能を使って提出してください。授業では提出されたレポート全員分を匿名化した上で配布し、ディスカッションの素材として用います。

出席チェックを兼ねて小テスト機能を使って授業の感想を提出していただき、次回授業の最初に一部を紹介しレスポンスします。

課題に対する理解を深めるため,精神医学・臨床心理学関連の講義を適宜行っていきます。

最後の2回は夏目漱石の『行人』を取り上げ,気質・パーソナリティ論の観点と,フロイト的な精神・性的発達論の観点から,作中人物の分析を試みます。こちらも事前のレポート課題を提出していただき、双方向の授業を展開します。

科目目的

実際のカウンセリング記録を読むことを通して、カウンセリングの実際と、その背景理論を学びます。

到達目標

(1)カウンセリングの基本的な技法を知る。
(2)思春期・青年期の発達課題について理解する。
(3)力動論的な考え方の基本を理解する。
(4)自己愛について理解する。
(5)類型論的性格論の一部としての気質論を理解する。

授業計画と内容

①イントロダクション ロジャーズの業績「ハーバート・ブライアンのケース」概要
②精神分析的発達論その1 2者関係の世界
③精神分析的発達論その2 3者関係の世界
④自己愛について 精神医学的観点から
⑤初回面接の検討
⑥2回目面接の検討 知性化について
⑦3回目面接の検討 感情の深化
⑧4回目面接の検討 進歩と停滞
⑨5回目面接の検討 後戻り
⑩6回目面接の検討 クライエントの依存性とセラピストの中立性
⑪7回目面接の検討 理想の父親
⑫8回目面接の検討 面接でなしえたことと残された課題 ブライアンの「予後」
⑬『行人』1回目 三角関係のありよう
⑭『行人』2回目 パーソナリティ理論の観点から

授業時間外の学修の内容

指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと

授業時間外の学修の内容(その他の内容等)

第5回授業からは、事前にテキストを読み込み、授業時間前までに事前レポートを提出することが求められます。

授業時間外の学修に必要な時間数/週

成績評価の方法・基準

種別 割合(%) 評価基準
レポート 50 「ハーバート・ブライアンのケース」について、8回中6回以上、授業時間前までに規定の字数以上のレポートを出し、『行人』の2回のレポートも同様に提出していれば満点(50点)とします。回数が上記を満たさなくとも、内容的にエクセレントであれば満点を上限に加点します。
平常点 50 出席、小テストの記述を総合的に評価します。

成績評価の方法・基準(備考)

課題や試験のフィードバック方法

授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う

課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)

アクティブ・ラーニングの実施内容

実施しない

アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)

授業におけるICTの活用方法

実施しない

授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)

実務経験のある教員による授業

はい

【実務経験有の場合】実務経験の内容

精神科医として30年以上、さまざまな分野・場所で臨床活動を行ってきました。また、2006年に臨床心理士資格を取得し、精神分析的心理療法の実践とスーバービジョン経験を重ねてきました。他大学の学生相談室附属の診療所で精神科医として大学生の診療にも携わっています。

【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容

青年期にある人の心性を、臨床経験に基づいて解説します。

テキスト・参考文献等

テキスト:夏目漱石著『行人』。各社から出版されているが,新潮文庫版が読みやすいため推奨します。
ロジャーズによる「ハーバート・ブライアンのケース」については,毎回必要な部分をコピーして配布するため,購入する必要はありません。

その他特記事項

毎回の課題の負担が大きい授業です。また初回から4回目までの講義を受け内容を十分に理解しないと、その後の課題の取り組みに著しく支障を来します。履修を迷っている人や、就職活動のスケジュールを優先したい人は、そのことをよく踏まえた上で、履修を決めて下さい。

初回授業で課題への取り組み方法や授業における「守秘」のルールについて説明します。したがって,初回授業を正当な理由なく欠席した人は,以後の履修を認めません。初回をやむを得ず欠席した人は,2回目授業の前までにmanabaの個人指導コレクションやメールで山科にコンタクトを取ってください。個別に指導します。

レポートは全て事前課題となっており、授業時間以後の提出は一切受け付けません。

参考URL

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