シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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記号学2 | 2025 | 秋学期 | 木5 | 法学部 | 谷口 博史 | タニグチ ヒロシ | 3・4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
JU-HO3-012L
履修条件・関連科目等
大学の授業である以上、当然のことながら、「ある程度」難しくないといけないのではないかと私は思います。何としてでも「難しさ」を回避したい、考えるのはあまり嫌だなあ、という人には向いていないかもしれません。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
たとえば猫の意味を考えてみましょう。
猫の意味とは何か? この問いに答えられるでしょうか。では、「猫」という言葉の意味を問う質問であったら、どうでしょう。この二つの問いのあいだに違いはあるのでしょうか? あるとしたら、その違いとは何でしょうか?
ひとはときどき「働くことの意味は何か?」とか「生きることの意味は何か?」などといった厄介な問いにとりつかれたりします。けれども、そういう問いを掲げながら多くの人が見落としているのは、「意味」とは何なのかという基礎的な事柄を自分が理解していないということです。「意味がある」とか「意味が分かる」という事態はそもそも何を意味しているのでしょうか? それを知らずして、何かの意味を問いつづけるのは、ゴールを確認することなく徒競走にエントリーするようなものかもしれません。
さて、毎年のように、「記号学って、地図記号みたいなものを勉強するんだと思ってました!」という学生が出現するので、念のために記しておきますが、これは思想史の授業です。
科目目的
いくつかの専門的な知識を獲得することに加えて、物事を理解し判断するうえで、視点の数を増やし、少しだけ視野を広げることを授業の目標とします。
到達目標
20世紀の半ばに始まった記号学という(相対的に)新しい考え方を理解し、それが20世紀の後半以降どのように応用されていったか知ることを目標とする。
授業計画と内容
第1回 17世紀 近代哲学の始まり
第2回 17世紀 神という問題
第3回 18世紀 近代の完成
第4回 19世紀 懐疑の深化
第5回 幕間 言葉なんておぼえるんじゃなかった
第6回 20世紀 ソシュール1 アナログとデジタル
第7回 20世紀 ソシュール2 恣意性の原理
第8回 20世紀 記号学
第9回 20世紀 消費社会の論理
第10回 20世紀 家族の問題
第11回 20世紀 権力の分析論
第12回 20世紀 記号と人間 「私」という問題
第13回 20世紀 記号の秩序
第14回 まとめ
授業時間外の学修の内容
その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
特に予習は必要ありません。配布した資料を授業後に熟読してください。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 100 | 授業で学んだことをきちんと自分の言語で表現できれば合格とする。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
教科書はありません。授業中に、毎回プリントを配布します(ただしこのプリントは資料であって、レジュメではありません)。