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シラバスデータベース|2025年度版

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ホーム > 講義詳細:教職実践演習(中・高)

シラバス

授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科など 担当教員 教員カナ氏名 配当年次 単位数
教職実践演習(中・高) 2025 後期 火5 教職 中條 克俊 チュウジョウ カツトシ 4年次配当 2

科目ナンバー

QC-TC4-C303

履修条件・関連科目等

授業で使用する言語

日本語

授業で使用する言語(その他の言語)

授業の概要

教育実習体験を振り返りながら、教職につくために必要な知識・技能について自己の課題を自覚させるとともに、教員としての基本的な指導力に関する事項を学ばせることによって定着をはかる。授業は「到達目標」で示された4つの領域に関するテーマに沿って、実習を振り返り、講義を受講したうえで、それを踏まえたグループでのディスカッションやロールプレイ、模擬授業などの演習を行う。これらを通じて学級経営やキャリア教育など、教員にもとめられる今日的な課題と、それに必要な能力・教養について、今日の社会的背景とかかわって理解する。

科目目的

学生はこの科目の履修を通じて、将来、教員になる上で、自己にとって何が課題であるのかを自覚し、必要に応じて不足している知識や技能等を補い、その定着を図ることにより、教職生活をより円滑にスタートできるようになることが期待される。

到達目標

在学中に学んだ教職および教科に関する知識と教育実習やボランティア等を通して得られた体験との統合を図りながら、教員に求められる基本的な資質・能力を確かなものとすることを目指す。①現代社会において教師に求められる使命感や責任感等に関する事項、②教職に必要な社会性や対人関係能力に関する事項、③生徒の心理発達および集団としての生徒理解に関する事項、④教科および道徳の指導力に関する事項について、全体での講義およびグループでの演習形式の授業を行う。

授業計画と内容

第1回 オリエンテーション
第2回 教育実習の振り返りと個々の課題の確認・グループ討議
第3回 教師の成長と役割変化①パネルディスカッション(外部講師)
第4回 教師の成長と役割変化②グループ討議
第5回 生徒を理解する①パネルディスカッション(外部講師)
第6回 生徒を理解する②ロールプレイングとグループ討議
第7回 教科の指導力をつける①基調講義とグループ討議
第8回 教科の指導力をつける②模擬授業の準備
第9回 教科の指導力をつける③模擬授業
第10回 教師に求められる資質・社会性や対人能力①基調講演(外部講師)
第11回 教師に求められる資質・社会性や対人能力②事例研究とグループ討議
第12回 特別活動とキャリア教育①・基調講演またはパネルディスカッション
第13回 特別活動とキャリア教育②・グループ討議
第14回 まとめ:教職を目指すことの確認(自分と教職のこれから)・グループ討議

授業時間外の学修の内容

指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出

授業時間外の学修の内容(その他の内容等)

授業時間外の学修に必要な時間数/週

・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。

成績評価の方法・基準

種別 割合(%) 評価基準
レポート 40 都度提出する小レポート
平常点 60 議論への参加、模擬授業の実施等への参加

成績評価の方法・基準(備考)

課題や試験のフィードバック方法

授業時間内で講評・解説の時間を設ける

課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)

最終回に、面談時間を設定しており、そこでのフィードバックを行う。

アクティブ・ラーニングの実施内容

PBL(課題解決型学習)/ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション

アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)

授業におけるICTの活用方法

実施しない

授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)

実務経験のある教員による授業

はい

【実務経験有の場合】実務経験の内容

 1981年4月、全国的に「校内暴力の嵐」が吹き荒れる中、36年間の埼玉県公立中学校社会科教員の人生がスタートした。「果てしなき暴力教室」とマスコミで報じられ、「日本一の荒れる学校」とまで言われた埼玉県南部の中学校が講師の教員人生の原点である。毎日深夜にまで及ぶ生徒指導の連続は、描いていた教員生活と現実は大きくかけ離れ、挫折と心機一転巻き返しの繰り返しであった。以後、定年退職するまで、「校内暴力の嵐」から学んだ以下の5点を教訓に現場第一主義(目の前の子どもたちと向き合う)の教員をめざすことになった。
①教師の権威を笠に着た力まかせの指導をしない教育。「理解・共感・一致」を大切にする生徒指導。
②目立たない子どもにこそ目を向け、一人ひとりの子どもたちと向き合う教育。
③子どもと共に学び、個を尊重する集団づくりをめざす教育。
④競争原理に走らず、点数学力以外の学力(生きる力・思考力・判断力・表現力)を育てる教育。
⑤すべての学習は平和学習を追究する教育。暴力の否定・非行克服から始まった平和学習の継続。 
 教員経験年数を重ねていくうちに、教科主任、研修主任、進路指導主事など責任ある仕事を任され、教員人生の後半は学年主任として学年教員団のまとめ役としてチームワークある教育活動をめざした。
 学級活動・生徒会活動・学校行事に専念し、学校づくりに授業づくりにのめり込み、放課後は水泳部顧問として生徒に負けられるかと一緒に泳いだトレーニングという具合に仕事は多種多様であったが、楽しかったから続けることができたといえよう。教師の仕事は「苦あれば楽あり」で、やりがいはある。
 



【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容

 1981年4月から2017年3月までの36年間を埼玉県公立中学校社会科教員として子どもたちと共に積み上げてきた教育実践と一教員のライフヒストリーを講義でくわしく伝えていく。ここでは、講師自身が獲得した体験的教師教育論のポイントを示したい。
(1)願望としての教師像
   ①社会派教師  ②授業の達人  ③醒めた熱血教師
(2)教員は職人です―技を盗みクリエイティビティ(独創性)をめざす
   ①職人気質   ②職人技     ③職人魂
(3)教員はルポ・ライターです―地域を探訪(ルポルタージュ)し教育実践記録を残す(ライター)。
(4)失いたくない教育信念   
   ①教育は人なり ②教えることは学ぶこと ③すべての学習は平和学習
(4)子どもから見た教師論ー子どもが嫌う教師
   ①不公平な教師(気に入った子だけえこひいきする教師)
   ②比較する教師(兄弟姉妹と友人とそして学力の優劣だけで比較する教師)
   ③自慢話ばかりする教師(いばってエラソーなことばかりいう教師)
 教育は教員の全人格が問われていることを忘れてはならない。子どもたちの尊厳を踏みにじり、自信満々だが中身のない教員の授業は空疎である。一方、子どもたちからも学ぶ姿勢を持つ教員の授業はゆたかである。子どもの今は未熟かもしれないが、「後生畏るべし」である。子どもを見下すのではなくリスペクトして共に学びあう姿勢は教育実践に見事に反映されていく。
 講師の実務経験と獲得した教育的理論に基づいた講義をめざし、受講生の意欲と創造性を高めたい。


テキスト・参考文献等

特になし、授業時に提示する。

参考書・参考資料等
中学校学習指導要領(平成29年3月告示 文部科学省)
高等学校学習指導要領(平成30年3月告示 文部科学省)

その他特記事項

参考URL

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