シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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音響システム特論第二 | 2025 | 後期 | 月2 | 理工学研究科博士課程前期課程 | 戸井 武司 | トイ タケシ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
SG-ON5-4C24
履修条件・関連科目等
音響システム特論第一を履修していることが望ましい。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
生活環境の質の向上に伴い、自動車、IT機器、家電、スポーツ用品、楽器などは、それらが備える主機能に加え、騒音の低減や動作時の音質改善などから付加価値を高めています。ものづくりが時には音色創りとなることもあり、快適な音環境を実現する快音設計が必須となっています。本講では、音響システム特論第一を発展させ、音質評価や音響解析の理論と実際の応用事例を講義します。
科目目的
機械系で必要とされる音響の物理現象を理解し、実験解析で必要な音響信号処理の応用を習得します。
到達目標
機音質評価に基づき快適な音にする快音設計の応用を学び、その応用事例から自らの問題解決能力を高めます。
授業計画と内容
第1回 快音設計の背景
第2回 主観的な音質評価
第3回 客観的な音質評価
第4回 有限要素法による音響・振動解析
第5回 境界要素法による音響・振動解析
第6回 実験に基づく動特性の把握(モード解析)
第7回 実験に基づく動特性の把握(実稼働解析)
第8回 構造-音場連成度の評価
第9回 快適な音創りのシミュレーション
第10回 自動車の快音設計
第11回 精密情報機器の快音設計
第12回 家電製品の快音設計
第13回 自動車のサウンドデザイン
第14回 生活空間のサウンドデザイン
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
講義の関連事項の調査やレポート作成などを課します。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 80 | レポートの内容、および授業内での発表状況を基準とします。 |
平常点 | 20 | 授業への参加・貢献度、受講態度(意見の表明、他の学生と協調して学ぶ態度等)の状況を基準とします。 |
成績評価の方法・基準(備考)
評価の前提条件:出席率が70%に満たない者、課題を提出しない者についてはE判定とします。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
授業時間内に理解が進むように解説します。
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
企業における研究開発および機械設計に関する実務経験
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
企業における研究開発および機械設計に関する実務経験を踏まえ、振動や音響の動力学現象の応用例を掲示した実践的な講義を展開します
テキスト・参考文献等
【テキスト】
特に指定しない。文献等を配布する。
【参考書】
加川幸雄・戸井武司他著 『快音のための騒音・振動制御』 丸善出版
田中基八郎,戸井武司他著 『静音化&快音化設計技術ハンドブック』 丸善出版
戸井武司 『トコトンやさしい音の本』 日刊工業新聞社
一宮亮一 『機械系の音響工学』 コロナ社
その他特記事項
参考URL
https://toi-lab.com/