シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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有機構造決定特論 | 2025 | 後期 | 木3 | 理工学研究科博士課程前期課程 | 岩﨑 有紘 | イワサキ アリヒロ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
SG-BC5-6C47
履修条件・関連科目等
初学者向けの内容ではないので、大学院科目「有機分析化学特論」または学部科目「有機化学4」を履修し、単位を取得した学生のみ履修してください。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
有機化合物の構造と機能を扱う学問である有機化学にとって、化合物の構造を正確に決定することはもっとも基本的かつ重要な技術のひとつである。本講義では、構造に関する事前情報がまったく無い状態から有機化合物の構造を決定するための実践的な考え方やノウハウを伝える。特に、現代の構造決定の主力ツールである核磁気共鳴 (NMR) スペクトルと質量分析スペクトルに焦点をあてて解説する。講義では、複雑な構造をもつ有機化合物として天然有機化合物を主要な題材として取り上げる。また演習を豊富に盛り込む予定であり、履修者は配布されたスペクトル生データを自身のパソコンで解析する。初学者向けの内容ではないため、有機分析化学特論(学部科目「有機化学4」)を履修していることを前提とする。
科目目的
構造に関する事前情報が無い状態から有機化合物の構造を決定するための技術とノウハウを伝えることを目的とする。
到達目標
・分子量 500 程度の標準的な天然有機化合物の平面構造を決定できる。
・簡単な化合物に関しては絶対立体配置を決定するための方法を提案できる。
授業計画と内容
第1回 構造解析ソフトの利用法
第2回 一次元 NMR による構造決定の考え方
第3回 一次元 NMR による構造決定の演習
第4回 二次元 NMR による構造決定の考え方
第5回 二次元 NMR による構造決定の演習
第6回 ペプチド化合物の構造決定の考え方
第7回 ペプチド化合物の構造決定の演習
第8回 ポリケチド化合物の構造決定の考え方
第9回 ポリケチド化合物の構造決定の演習
第10回 タンデム質量分析法を活用した構造決定
第11回 立体配置決定の考え方
第12回 立体配置決定の演習
第13回 総合演習
第14回 総括と到達度確認
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 60 | 与えられたデータをもとに、化合物の構造を決定する力を評価します。 |
その他 | 40 | 講義中に与える課題に対する取り組み方、理解度を評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
講義中に適宜しめします。