シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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特殊講義(社会調査論) | 2025 | 前期 | 木1 | 総合政策学部 | 青柳 みどり | アオヤギ ミドリ | 2年次配当 | 2 |
科目ナンバー
PS-IF2-0005
履修条件・関連科目等
履修条件は特に定めない。様々な社会課題解決のためのエビデンス獲得のための一つの手法としての社会調査にはどのような方法があり、どのように実施されるのかについて、事例を踏まえて理解できることがエビデンス・ベースの政策に必須である。これについて、基礎的な知見を理解するための意欲のある学生を求める。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
講義内で内容と課題について議論をし,その内容を踏まえたレポートの提出をもとめる。
1) 第1回〜3回 本講義の目的と概要について述べ、社会調査の現状と課題について考える。様々な社会調査の手法と目的等についての理解を深める。
2)第4回〜6回 質的調査法の各種手法について概要を述べ、事例を通じて理解を深める。
3)第7回〜9回 量的調査法の各種手法について概要を述べ、事例を通じて理解を深める。.
4)第10〜14回 社会調査法において最近の大きな潮流となる、混合調査法、国際的な比較調査について、その現状と課題について述べる。
科目目的
日々の社会課題は非常にめまぐるしく変化している。したがって、社会課題を解決するための様々な手段もそれに対応して変化する必要がある。では、どのように変化していくべきか。変化の方向を見定めるために、根拠ある政策立案(Evidence Based Policy Making)」が提唱されている。社会課題の解決のための政策立案の根拠の一つとして、各種の社会調査はその有力な手段である。本講義では、その様々な社会調査についての理解を深めることを目的とする。
到達目標
本講義では、社会課題の解決のための政策立案の根拠の一つとしての社会調査についての理解を深めることを目的とする。そのために、
1. 様々な社会調査について、その概要を解説し、
2. さらに事例を通じて、その目的に応じた手法の選択の重要性を認識し、
3. 社会課題の目的と解決方法に応じた社会調査手法の選択や組み合わせについての理解を深めることを目標とする。
授業計画と内容
第1回 社会調査の現状と課題1):現代社会においては、さまざまな社会調査が実施されている。それらの概況について述べる。
第2回 社会調査の現状と課題2):社会調査とは何か。その目的と活用場面について述べる。
第3回 社会調査の現状と課題3):目的に応じた手法と対象の選択の重要性と事例について議論する。
第4回 質的調査法の各種手法について概要1):個別インタビュー、フォーカスグループインタビューなど質的調査法の具体的な応用事例について紹介する。
第5回 質的調査法の各種手法について概要2):質的調査法の具体的な実施手順と注意点について紹介する。
第6回 質的調査法の各種手法について概要3):質的調査法を実施する上での、倫理上の問題、個人情報保護等の問題について紹介する。
第7回 量的調査法の各種手法1):量的調査法の具体的な応用事例について紹介する。
第8回 量的調査法の各種手法2):量的調査法の具体的な実施手順と注意点について紹介する。
第9回 量的調査法の各種手法3):量的調査法を実施する上での、倫理上の問題、個人情報保護等の問題について紹介する。
第10回 混合調査法、国際的な比較調査について :対象とする問題が複雑な場合など、量的手法と質的手法を組み合わせて実施することが良い結果をもたらすことがある。これについて紹介する。
第11回 混合調査法、国際的な比較調査について :通常、調査は一地域で実施することが多いが、世界共通で抱えている課題に対して共同で取り組むこともある。この一つとして国際的な比較調査がある。これの事例について紹介する。
第12回 混合調査法、国際的な比較調査について:混合調査法、国際比較調査など、複雑な課題を実施する上での倫理上の問題、個人情報保護等の問題について紹介する。
第13回 混合調査法、国際的な比較調査について:混合調査法、国際比較調査など、複雑な課題を実施する上での倫理上の問題、個人情報保護等の問題についての紹介を引き続き紹介する。
第14回 総括 :社会調査法のこれからの展望について述べる。
授業時間外の学修の内容
授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 80 | レポート提出を求める。 総括レポート提出(50点) 第1回から14回の講義をもとに、現在社会において大きな問題と受講者が考える問題を取り上げて、その意義、経緯を踏まえた現状について述べ、将来の解決方向について議論するもの。記述の論理の一貫性、事実の把握のレベルなどから評価する。 |
平常点 | 20 | 毎回の授業において、発言、質問などを奨励する。事前学習や授業からの収穫をよく表現できている学生は加点をする。加点の最大点が10点となる |
成績評価の方法・基準(備考)
1/3以上の欠席がある学生には、単位取得の資格が与えられない。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
森岡 清志【編著】ガイドブック社会調査 (第2版)日本評論社(2007)
ウヴェ・フリック (著), 小田 博志 他 (翻訳),「新版 質的研究入門 〈人間の科学〉のための方法論」春秋社; 新版 (2011)
等