シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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専門演習Ⅰ | 2025 | 前期 | 月2 | 総合政策学部 | 高野 さやか | タカノ サヤカ | 2年次配当 | 2 |
科目ナンバー
PS-IF2-SM01
履修条件・関連科目等
「文化人類学Ⅰ」を履修済みであることが望ましい。また「法人類学」を履修予定であること。
授業で使用する言語
日本語/英語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
文化人類学は人々の多様な実践と結び付けて、現代社会の諸問題を論じてきた。この授業ではこ
うした人類学の文献を手掛かりに、身の回りの問題を読み解いていく。2年生前期はまず文献資料
に向き合うときの構えを確認し、後期は履修者の関心に応じたテーマに関する文化人類学の蓄積について学ぶ。こうした作業を通じて、自分なりの議論を構築するための基本的な概念を身に付ける。
科目目的
日本および世界で起きている問題を文化人類学の視点から考察する。全体を通じて、自分で問いをたててそれに答えることを意識し、それに必要な各種のスキルを磨く。
到達目標
2年次にはインターネット上の情報、一般書・教科書・学術論文などさまざまなスタイルの文章の特質を把握して使い分けることを意識し、複数の文献を結び付け問題意識を更新するという作業のイメージをつかむ。
授業計画と内容
第01 回 ガイダンス
第02 回 「読む」トレーニング(1):接続表現、議論の骨格をつかまえる
第03 回 「読む」トレーニング(2):質問と批判
第04 回 「読む」トレーニング(3):読書メモの作り方
第05 回 初学者向けの文章を読む(1):問題意識を理解する
第06 回 初学者向けの文章を読む(2):文章の要点をつかむ
第07 回 初学者向けの文章を読む(3):身近な事例と結びつける
第08 回 書評を読む(1):問題設定を先行研究のなかに位置付ける
第09 回 書評を読む(2):内容を要約する
第10 回 書評を読む(3):適切に評価する
第11回 学術論文を読む(1):論文の形式について理解する
第12回 学術論文を読む(2):先行研究を整理する
第13回 学術論文を読む(3):事例から考察を導き出す
第14回 まとめ:研究テーマの共有
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
全員が課題文献を読み込み、質問を考えてから授業に臨むこと。その他、授業中に提示する課題
に積極的に取り組むこと。ゼミ合宿等は基本的に行わない。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 50 | 学期末レポート |
平常点 | 50 | 報告担当、その他積極的な授業への参加 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/実習、フィールドワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
タブレット端末
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
参考文献
春日直樹(編)『人類学で世界をみる―医療・生活・政治・経済』ミネルヴァ書房、2008 年。
野矢茂樹『大人のための国語ゼミ』山川出版社、2017年。
藤田結子・北村文(編)『現代エスノグラフィー―新しいフィールドワークの理論と実践』新曜社、2013年。
松村圭一郎『うしろめたさの人類学』ミシマ社、2017年。
松村圭一郎ほか(編)『文化人類学の思考法』世界思想社、2019年。
その他、履修生の関心に応じて授業内で指示する。