シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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演習1 | 2025 | 通年 | 火5 | 経済学部 | 眞中 今日子 | マナカ キョウコ | 2年次のみ | 4 |
科目ナンバー
EC-OM2-01XS
履修条件・関連科目等
〈選考条件〉
ゼミの志望理由書を提出してください。志望理由書には、ゼミでどのようなことを学びたいのか(どのような社会問題に興味があるのか)を明記してください。
提出先・提出期限については、経済学部事務室が公開する情報をご確認ください。
なお、履修希望者多数の場合は、簡単な面接を実施します。
※ゼミでどのようなことを学びたいのかを含め、自身について3分以内でプレゼンしてもらうことを想定しています。
<履修条件>
(1)基礎ミクロ経済学(1年次)を履修していることが望ましい。
(2)4年次に演習論文(卒業論文)を執筆すること。
(3)公共経済学(2年次)を履修することが望ましい。
(4)勉学・研究と遊び・楽しむ時間のメリハリをつけることができる。
(5)礼儀を重んじ、適切なコミュニケーションが取ることができる(例:やむを得ず欠席する場合には必ず連絡する、など)。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
<学位授与方針と当該授業科目の関連>
この科目は、協調性及び自己管理力(専門知識を活かせるだけでなく、チームワークの経験から学んで、他人と協調し、自己を管理することができる)の修得に関わる科目です。また、創造的思考力(総合的な学習体験に基づいて、ものごとを創造的に思考することができる)の修得に関わる科目です。
テーマ:経済学の視点から、社会問題について深く観察し、その解決策について考える。
本ゼミでは、ミクロ経済学を中心とした経済学の視点を活用し、社会問題の観察と分析に取り組みます。研究対象は指定しませんが、ゼミ履修希望者には、あらかじめ「関心のある社会問題」について考えてきていただきたいと思います。
・文献の輪読を通じて、社会問題を観察するための経済学的(特にミクロ経済学的)視点を学びます。
・経済学の理論に加え、オープンデータを活用して社会問題を客観的に観察するためのデータの取り扱い方法を学習します。
・ゼミ内のグループワークを通じて、自分の意見を的確に表現する力や、他者の意見を受け止め建設的に議論する力を身に着けます。
個々の専門知識を深めるだけでなく、共同作業を通じて多様な視点を得ることを重視します。この経験が、社会問題の解決策を多角的に考える力につながることを期待しています。
科目目的
現代社会の問題に関心を持ち、その事象を丁寧に観察し、経済学の視点で正しく理解したうえで、解決策を提案する能力を養います。
到達目標
演習1,2,3を通じて、上記能力を養うために、各学年では以下の到達目標を設定します。
【演習1】
文献の輪読やグループディスカッションを通じて、経済学の基礎理論を習得します。また、演習参加者が積極的に発言し、活発な議論ができるようになることを目指します。
【演習2】
研究対象となる市場を丁寧に観察するために必要な理論やツールを学び、それらを用いた分析に取り組みます。また、共同論文の作成を通じて、チームワークを学ぶとともに、先行研究をもとに分析する対象を絞りこみ、深く考える力を養います。さらに、プレゼンテーションなどを通じて、自分の意見をわかりやすく伝え、表現する力を身につけることを目指します。
【演習3】
卒業論文の作成を通じて、3年次に培った論理的思考を個人論文でも発揮することを目指します。また、参加者が互いの個人論文にコメントすることで、建設的な議論を行う力を養うことを目指します。
授業計画と内容
【演習1】(2年次)
前期:ミクロ経済学(または公共政策)に関する文献を輪読し、経済学の基礎的な知識を習得します。
また、グループディスカッションを通じて各テーマについて理解を深めます。
※以下の授業計画は、履修者と相談の上で変更される可能性があります。
第1回 ガイダンス:顔合わせ、講義のスケジュール確認
第2回 輪読(テキスト担当章の報告)とディスカッション方法の説明・確認
第3回 テキストの報告、ディスカッション1(需要・供給曲線と市場均衡)
第4回 テキストの報告、ディスカッション2(価格調整と需要・供給曲線のシフト、課税の影響)
第5回 テキストの報告、ディスカッション3(消費者行動の理論1)
第6回 テキストの報告、ディスカッション4(消費者行動の理論2)
第7回 テキストの報告、ディスカッション5(公平性)
第8回 テキストの報告、ディスカッション6(外部性1)
第9回 テキストの報告、ディスカッション7(外部性2)
第10回 テキストの報告、ディスカッション8(公共財1)
第11回 テキストの報告、ディスカッション9(公共財2)
第12回 テキストの報告、ディスカッション10(不確実性1)
第13回 テキストの報告、ディスカッション11(不確実性2)
第14回 前期の総括
後期:グループワークを主とし、各グループで関心を持つ社会問題について、経済学的な視点から観察し、課題を整理することを目指します。また、その課題を克服するために、政府はどのような役割を果たすことができるのかを考えます。
第15回 後期の進め方の確認とグループ分け、研究テーマの検討
第16回 【グループ1】研究対象の検討・報告とディスカッション1
第17回 【グループ2】研究対象の検討・報告とディスカッション1
第18回 【グループ1】研究対象の検討・報告とディスカッション2
第19回 【グループ2】研究対象の検討・報告とディスカッション2
第20回 【グループ1】関連する先行研究(文献)の調査・報告とディスカッション
第21回 【グループ2】関連する先行研究(文献)の調査・報告とディスカッション
第22回 【グループ1】研究のアウトライン報告とディスカッション
第23回 【グループ2】研究のアウトライン報告とディスカッション
第24回 【グループ1】研究報告とディスカッション1
第25回 【グループ2】研究報告とディスカッション1
第26回 【グループ1】研究報告とディスカッション2
第27回 【グループ2】研究報告とディスカッション2
第28回 総括とまとめ
【演習2】(3年次)
演習1の後期に引き続き、グループワークを中心に進めます。
各グループが研究対象となる市場を選定し、事例研究をします。演習2では、研究対象となる市場について、オープンデータを用いて客観的な分析がなされた先行研究をもとに、自身の考えを深化させることを目指します。演習3での卒業論文の執筆を見据え、論文の書き方についても理解を深めます。
第1回 ガイダンス:グループ分け、講義のスケジュール確認、論文の書き方の確認
第2回 【グループ1】研究対象の検討・報告とディスカッション1
第3回 【グループ2】研究対象の検討・報告とディスカッション1
第4回 【グループ1】研究対象の検討・報告とディスカッション2
第5回 【グループ2】研究対象の検討・報告とディスカッション2
第6回 【グループ1】関連する先行研究(文献)の調査・報告とディスカッション1
第7回 【グループ2】関連する先行研究(文献)の調査・報告とディスカッション1
第8回 【グループ1】関連する先行研究(文献)の調査・報告とディスカッション2
第9回 【グループ2】関連する先行研究(文献)の調査・報告とディスカッション2
第10回 【グループ1】研究のアウトライン報告とディスカッション1
第11回 【グループ2】研究のアウトライン報告とディスカッション1
第12回 【グループ1】研究のアウトライン報告とディスカッション2
第13回 【グループ2】研究のアウトライン報告とディスカッション2
第14回 前期の総括・夏季休暇中の課題確認
第15回 夏季休暇中の課題確認と今後の進行の確認
第16回 【グループ1】研究報告とディスカッション1
第17回 【グループ2】研究報告とディスカッション1
第18回 【グループ1】研究報告とディスカッション2
第19回 【グループ2】研究報告とディスカッション2
第20回 論文の書き方の確認とプレゼンテーションの作り方
第21回 【グループ1】グループ論文の執筆報告とディスカッション1
第22回 【グループ2】グループ論文の執筆報告とディスカッション1
第23回 【グループ1】グループ論文の執筆報告とディスカッション2
第24回 【グループ2】グループ論文の執筆報告とディスカッション2
第25回 【グループ1】他方グループの論文への質問・ディスカッション
第26回 【グループ1】他方グループの論文への質問・ディスカッション
第27回 【グループ1】研究のプレゼンテーションとディスカッション
第28回 【グループ2】研究のプレゼンテーションとディスカッション
【演習3】(4年次)
卒業論文のテーマを設定し、執筆します。
第1回 卒業論文の書き方の確認と、報告順の決定
第2回 研究テーマ、課題、論文アウトラインの報告1
第3回 研究テーマ、課題、論文アウトラインの報告2
第4回 卒業論文の各章の要旨作成と報告1
第5回 卒業論文の各章の要旨作成と報告2
第6回 卒業論文の各章の要旨作成と報告3
第7回 卒業論文の各章の要旨作成と報告4
第8回 卒業論文の進捗報告(各章の文章構成を整える)1
第9回 卒業論文の進捗報告(各章の文章構成を整える)2
第10回 卒業論文の進捗報告(各章の文章構成を整える)3
第11回 卒業論文の進捗報告(各章の文章構成を整える)4
第12回 卒業論文の完成(完成原稿をもとにブラッシュアップ)1
第13回 卒業論文の完成(完成原稿をもとにブラッシュアップ)2
第14回 卒業論文の完成(完成原稿をもとにブラッシュアップ)3
授業時間外の学修の内容
その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
各自、各グループが授業外で報告のための作業を実施する必要があります。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
---|---|---|
レポート | 10 | グループワークの成果などを提出物として課す場合があります。 |
平常点 | 90 | 出席、授業への貢献度(ゼミ内での報告や発言)にて評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
課題に対して、講義内でコメント・解説をします。
また、レポート課題については、Wordのコメント機能や、メールを通じてコメント・解説することがあります。
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション/実習、フィールドワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
本科目は演習科目であり、学生には定期的に報告を課します。その内容を基に、教員や他の学生と議論を深めるインタラクティブな授業を行う予定です。
また、実習やフィールドワークについては、各自が考える社会問題に応じて設定します。
※ただし、社会情勢によっては実施できない場合があります。
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
授業内での使用は予定していませんが、課題の提出にはICTを活用する場合があります。
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
候補をいくつか提示しますので、皆さんと相談の上決定します。