シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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演習Ⅰ(経済政策) | 2025 | 前期 | 月3 | 経済学研究科博士課程前期課程 | 瀧澤 弘和 | タキザワ ヒロカズ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
EG-OM5-203S
履修条件・関連科目等
特に指定はしませんが,私の専門との関係で,ゲーム理論,実験経済学,契約理論,組織の経済学,メカニズム・デザイン,行動経済学,社会科学の哲学などに関心のある方が望ましいでしょう.
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
前半は経済学を学ぶうえで不可欠な数学的概念と確率論の概念を復習します。
科目目的
経済学研究科の基礎科目の修得のために必要となる、基本的な数学的概念と確率論の概念を学び、並行履修している可能性が高い、ミクロ経済学やマクロ経済学などの学習を補完します。
より具体的には、
・ 集合と位相の基礎概念をじっくりと修得し、数学的な記号法に習熟すること。
・確率的な概念をじっくりと修得し、今後の経験的研究の基礎を身につけること。
到達目標
経済学研究科の「学位授与の方針」に示された博士前期課程〈研究者コース〉の「修了するにあたって備えるべき資質・能力」は「経済学とその関連する分野の広い基礎的知識を確実に修得し、そのうえで自己の探求する研究分野における研究手法に立脚した研究成果を具現化し、学術的に貢献する論文にまとめ上げることのできる研究遂行能力」である.
これに向けた第一歩として,本科目では以下のことを具体的に修練していく.
1) 受講生は,スタンダードな数学的記号法への習熟を通して、経済学の各分野の内容をスムースに理解できるようになる。
2) 受講生は,今後必要となる経験的研究の理解の仕方や自分の経験的研究の手法の基礎を理解し、応用することができるようになる.
授業計画と内容
第1回: 全体のイントロダクション
第2回:レジュメの作成方法について (1)必要な要素の解説
第3回:レジュメの作成方法について (2)具体例の解説
具体例で,ロジックを再現できるレジュメとは何かを議論します
第4回:集合の概念、集合の間の演算
第5回:対応、写像の基礎
第6回:写像に関する諸概念
第7回:命題論理
第8回:述語論理
第9回:添数づけられた族
第10回:一般の直積
第11回: 関係の概念と同値関係
第12回:可算集合と非可算集合
第13回:確率論の基礎
第12回: 条件つき確率の概念
第13回:仮説検定
第14回:回帰分析
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
参加者はほとんどの授業で発表を求められることになるので,授業前に十分な準備をしてくること.リーディングが指定してある回では,必要部分に目を通したうえで出席すること.
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 100 | 毎回の授業で作成してもらったレジュメと発表に基づき、十分な準備がなされているかを評価する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
授業では、テキストの内容を分担して発表してもらいます。その発表の正確さと準備について、評価します。
出席率が70パーセントに満たない者はE判定とします.
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
【テキスト】
松坂和夫(2018)、『集合・位相入門』岩波書店
ISBN-10 : 4000298712
確率論のテキストについては、授業開始後に指定します。