シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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基礎ミクロ経済学 | 2025 | 後期複数 | 火2,金4 | 経済学部 | 吉田 博之 | ヨシダ ヒロユキ | 1年次配当 | 4 |
科目ナンバー
EC-TE1-02XX
履修条件・関連科目等
特になし
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
<学位授与方針と当該授業科目の関連>
この科目は、現実把握力(経済学の専門知識及び社会・人文・自然科学の知識教養に裏付けられた広い視野に立った柔軟な知性に基づき、現実の経済現象を的確に把握することができる)の修得に関わる科目です。
<概要>
主な内容として価格理論(ミクロ経済学の伝統的な分野)を学ぶ。具体的には需要と供給、消費者行動、生産者行動、完全競争市場、不完全競争市場について扱う。理論を理解し、その内容を定着させるために練習問題に積極的に取り組むことが求められる。
科目目的
市場経済を構成する消費者と生産者の需要・供給行動および市場における価格の資源配分機能を理解する。
到達目標
(1)ミクロ経済学に関する基本的事項を理解する。
(2)価格理論の有用性を理解し、現実の経済事象に適用する能力を身に付ける。
授業計画と内容
第1回 歴史的背景: アダム ・ スミスと「見えざる手」など
第2回 ミクロ経済学のための数学入門 (1): 関数の概念と1変数関数の微分等
第3回 ミクロ経済学のための数学入門 (2): 多変数関数の微分と条件付の極大・極小等
第4回 需要の価格弾力性・供給の価格弾力性
第5回 市場の均衡・需要曲線のシフト・供給曲線のシフト
第6回 消費者行動
第7回 選好・無差別曲線
第8回 限界代替率
第9回 予算制約と効用最大化問題
第10回 所得消費曲線・所得弾力性
第11回 需要曲線と代替効果・所得効果
第12回 粗代替財・粗補完財
第13回 生産者行動
第14回 費用
第15回 利潤最大化問題
第16回 短期供給曲線
第17回 長期総費用・限界費用・平均費用
第18回 長期供給曲線
第19回 費用一定産業・費用逓減産業・費用逓増産業
第20回 消費者余剰と生産者余剰
第21回 完全競争市場の効率性
第22回 余剰分析1(政府による従量税の経済的影響)
第23回 余剰分析2(貿易における関税の経済的影響)
第24回 市場の失敗
第25回 不完全競争市場
第26回 独占
第27回 ゲーム理論の基本
第28回 総括・まとめ・到達度確認: 生産者行動・消費者行動・市場均衡
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
毎回、テキストの該当ページの予習・復習が必要です。また,図書館などで関連文献を自主的に探し,その説明を読むことも大いに推奨します。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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中間試験 | 20 | 授業内容を適切に理解できているか。 |
期末試験(到達度確認) | 70 | 授業内容を適切に理解できているか。 |
平常点 | 10 | 授業中の発言や質問の回数など、積極的な授業参画態度を大きく評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
2回の中間試験,最後の期末試験,ならびに平常点によって成績を評価します。中間試験20%、期末試験70%、平常点10%。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキスト: 浅田統一郎 「ミクロ経済学の基礎 第2版」中央経済社
参考文献: 西村和雄「ミクロ経済学入門」岩波書店 (ミクロ経済学に関する定評のある文献であり、理解を深めたい項目がある場合に参考にしてください)
その他特記事項
<関連科目>基礎マクロ経済学、中級ミクロ経済学、公共経済学、財政学、金融論、国際経済学、労働
経済学などの近代経済学関連の各科目
『ミクロ経済学・マクロ経済学より構成される近代経済学は緻密な論理構造をもち、現実の複雑多様な経済問題に対応する為の基礎原理を提供するものです。ミクロ経済学は多面的・有機的な現実の経済局面を抽象化し、本質的に重要な部分を納得的に説明できるものであり、上記関連科目を含む多くの応用分野における理論的支柱の一つです。近代経済学を勉強する上で、マクロ経済学と同様に、重要な基礎科目です。抽象度の高いミクロ経済学の理論体系を理解するには、その内容を系統的に学ぶことが必要であり、授業への継続的な出席、真摯な態度での聴講および不断の学習が不可欠です。』
参考URL
特になし