シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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情報数学特論3 | 2025 | 後期 | 金4 | 理工学部 | 伊藤 弘道 | イトウ ヒロミチ | 4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
SE-AN4-1B52
履修条件・関連科目等
数学の常識的な知識(線型代数など)および考え方を習得していればよい。ただし、情報の教員免許の取得を目的としていることが望ましい。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
これまでに学んだ線型代数や関数解析の理論を応用し、様々な逆問題への入門を行う。そこで扱う手法は統計学や機械学習・AIにも現れる基本的なものである。
科目目的
世の中の様々な場面に現れる逆問題を考察し、これまでに学んだ数学理論を応用する。同時に情報科教員になるために必要な数学的素養を身に付ける。
到達目標
現実の社会での諸問題に対して、論理的に問題を捉え、問題を解決できる力を養い、数学の有用性を実感すると共に、データサイエンスの基礎知識を習得する。
授業計画と内容
第1回 逆問題概観
第2回 CTの原理
第3回 有限次元ベクトル空間の復習:正規直交基底,、部分空間への直交射影行列
第4回 連立方程式の近似解法:最小ノルム解、最小2乗解
第5回 非適切問題の正則化法(1):特異値分解
第6回 非適切問題の正則化法(2):Tikhonov正則化法
第7回 Hilbert 空間入門(1):内積とノルム、有界線形作用素
第8回 Hilbert 空間入門(2):コンパクト作用素
第9回 Hilbert 空間入門(3):Fourier級数
第10回 熱方程式の初期値-境界値問題の解の適切性
第11回 初期温度分布推定逆問題(1):非適切性
第12回 初期温度分布推定逆問題(2):正則化法
第13回 逆問題の数値実践
第14回 到達度確認
授業時間外の学修の内容
授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
講義中に出される練習問題,課題等を解いてみること。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 40 | 講義終了後における理解度を評価する。 |
レポート | 40 | レポート課題が課された場合、それに関するレポートにより、その時点に於ける理解度を評価する。 |
平常点 | 20 | 適宜課される演習に際し、それに答える積極性も加味してその時点での理解度を評価する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
講義で扱った内容に対する数値実験を各自行い、理解の助けとする。
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキストは特に指定しない。参考書は講義中に適宜指示するが、例として以下がある。
・『応用例で学ぶ逆問題と計測』 小國健二 著、オーム社、2011年発行
・『熱方程式で学ぶ逆問題 Fourier解析 関数解析から数値解析まで 』山本昌宏, 金成煥 著、サイエンス社、2008年発行