シラバス
| 授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 社会調査法 | 2026 | 秋学期 | 金5 | 国際経営学部 | 利根川 健 | トネガワ タケシ | 3・4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
GM-OG3-EP15
履修条件・関連科目等
<履修条件>
①自ら考え、積極的に学ぶ姿勢を求める。
②異言語・異文化を生きる「他者との共生」といったテーマに興味・関心を持ち、それに関連する分野において現地調査、論文執筆を含む研究プロジェクトを実施したいと考えている学生を歓迎する。
③演習形式で授業を行ない、グループワークもしてもらうので、毎回の参加が必須であり、それらに積極的に参加、貢献してもらう必要がある。
<関連科目等>
とくに条件は設けないが、社会調査法は社会学・文化人類学の知見に深く関わるため、関連科目を履修することが好ましい。「他者との共生」というテーマに興味・関心を持つ学生は歓迎する。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
<ディプロマ・ポリシーと当該授業科目の関連>
この科目は、「コミュニケーション力(高い語学力をもって、相手の意見に耳を傾け、相手の考えを理解し、自分の意見を論理的に、わかりやすく説明できるとともに、国内外のさまざまな場で他者との間に互恵関係を築くことができる)」「多様性理解力(世界の国と地域における多様な歴史・政治経済・環境・文化を理解し、違いを認め尊重しながら、共生と持続可能な社会の発展に貢献することができる)」「組織的行動力:チームや組織の目標を達成するために、状況や制約条件を多面的、客観的に捉え、組織のマネジメントに有効な判断を下し、当事者意識をもって行動することができる」「自発的創造力:国際社会が求めるビジネスや人々の役割を見極め、責任感と自律心に基づき、真に豊かな人類の未来を創るためのアイデアを進んで提案することができる」の養成に重点を置く演習型・参加型授業である。
具体的には、「他者との共生」というキーコンセプトに収束するように14回の授業を設計している。
<概要>
テーマ:「草の根のレベルに降り立ち『他者との共生』を考える:現地調査の一連の動作を身に着ける」
社会調査法を学ぶことによって、「他者との共生」を知識としてではなく実践するための技法として身に着ける。具体的に、どのように準備を行ない(集め方)、現場でどのように現地調査を実施し(調べ方)、得られた結果を論文としてどのようにまとめていったらいいのか(書き方)、などについて説明する。また、その基本的な知識、スキル、実践的な感覚を習得するために、個人およびグループでの作業をしばしば行なう。
科目目的
「生身の現実・生身の人間」の問題を考える社会調査では、教室での授業、文献、インターネットなどから得られる情報を通じて学習することに加えて、現地を訪ね実際の状況を知ることも非常に重要となる。本講義では、現地調査を行う質的な社会調査法に軸足を置きながら、調査の準備(集め方)、実施(調べ方)、結果のまとめ方(書き方)といった各段階・プロセスにおいて求められる作業、アクション、知識、スキルなどを学ぶ。
到達目標
現地調査の準備、実施、結果のまとめ方といった各段階・プロセスにおいて求められる作業、アクション、知識、スキルを学び、その基礎を身に着け、現地調査および論文執筆を含む研究プロジェクト全体を自らの手で実施できるようにすることを目指す。
授業計画と内容
第1回目は、授業の目的、計画、進め方、授業全体の枠組み等についての説明を行なう。第2回目から第13回目までは、現地調査をベースにした「生身の現実・生身の人間」の問題に関する研究プロジェクト(論文執筆までを含む)について、各段階で必要な考え方や作業について説明する。そして、第14回目は、全体の総括を行なう。詳細は以下の通りである。
第1回 はじめに:授業の目的、計画、進め方
第2回 社会調査とはなにか?(1):社会調査のプロセスと枠組み、分析のフレームワーク
第3回 社会調査とはなにか?(2):社会問題の考え方・捉え方・関わり方
第4回 集め方(1):二次観察(人びとの観察を観察する)という社会調査の技法
第5回 集め方(2):ケース・スタディ(一を知って十を知る)という考え方
第6回 調べ方(1):二次資料を分析する、「誰にとっての、どのような問題か?」を考える
第7回 調べ方(2):一次資料を分析する、「どんなことが、どんなふうに問題か?」を考える
第8回 質的社会調査の実践(1):人を対象とする研究活動の研究倫理審査、マクロ指標・データサイエンスの活用、期末課題レポートの説明
第9回 質的社会調査の実践(2):設計に関する基本的説明
第10回 質的社会調査の実践(3):設計の実践
第11回 質的社会調査の実践(4):現場における実践方法
第12回 書き方(1):結果のとりまとめ方と活用
第13回 書き方(2):構成とまとめ方
第14回 総括:「他者との共生」に関わる現地調査の準備、実施、まとめ方
なお、履修者の人数等により、授業スケジュールや進め方を変更することもある。
また、実践的なことを体験してもらうために、個人およびグループで作業をしてもらう参加型授業の場面を多数準備している。参加型授業であるため、授業の中ではもちろん、事前の準備、事後のフォローアップとして、授業の外でも作業を求めることがある。
毎週、リアクション・ペーパーを、学期末には課題レポート(4,000字程度)を提出してもらう。
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
学期末レポートの執筆が極めて重要になる。執筆可能性を高めるために、翌週あるいはそれ以降の授業までに個人あるいはグループに対して準備作業や課題の実施を求めることもある。そのような場合、必ず、かつ積極的に対応すべし。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
| 種別 | 割合(%) | 評価基準 |
|---|---|---|
| レポート | 50 | 期末課題レポート:50% |
| 平常点 | 50 | 平常点/In-Class Performance 50% リアクション・ペーパー(毎回)と授業への貢献度:50% |
成績評価の方法・基準(備考)
授業では、毎週、リアクション・ペーパーの提出を求める。リアクション・ペーパーの書き方についても指示する。提出されたリアクション・ペーパーは、講義時間内にフィードバックするように努める(14回の講義終了までに、全てのリアクション・ペーパーにコメントをつけて各自に返却する)。
上述した説明の通り、双方向で、参加型の演習形式を伴う授業であるため、積極的に発言したり、グループワークに前向きに取り組むことが強く求められる。
課題レポートでは、返却されたリアクション・ペーパーも参考にしながら・組み込みながら、授業で学んだことをまとめてもらう。
議論への参加度・貢献度、課題レポートなどに基づいて上記のようなウエイトで評価する。授業内で実践的な体験をしてもらう際や、その準備、フォローアップのための簡単な課題をしてもらう際は、グループワークもあるため、毎回の出席は評価の前提条件であり、必須である。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション/その他
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
履修人数や状況によっては、個人あるいはグループに対して課題を出す。それらを主に授業の外で準備してもらい、授業内で発表・報告してもらう予定である。
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
・ オンライン・データベースの使用方法(調べ学習のやり方)について授業を行なう予定である。
・ リアクション・ペーパーや期末課題レポートは、manabaを通じて提出してもらうことがある。
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
・ 精神医療(mental health)、福祉、特別支援教育の現場にて実務経験あり。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
・課題やグループワークへのコメントおよびフィードバック。
・フィールド調査の計画立案、準備、実施、結果取りまとめなどへのコメントおよびフィードバック。
・その他、授業の関連する場面で、国際協力の現場での経験を紹介する。
テキスト・参考文献等
テキスト:新原道信編『人間と社会のうごきに出会う社会学的探求』(ミネルヴァ書房、2026年4月6日発売予定)。
⇒「生身の現実・生身の人間」の問題を考える社会調査は、調査者自身の自己分析作業が重要になる。したがってこの授業でも、相手を調査する前の準備として自分自身を調査するプロセスを組み込む。
【参考文献】
岸政彦ほか『質的社会調査の方法──他者の合理性の理解社会学』(有斐閣、2016年)。
⇒この講義では質的社会調査に軸足を置きながら進める。最も完成度の高い教科書のひとつなので、参考文献として挙げておく。
必要に応じて、上記以外の文献も読んでもらいますが、詳細については授業の中で指示します。
その他特記事項
(1)既に説明してきたように、この授業は、一方向の講義形式の授業ではなく、双方向で、参加型の演習形式の授業である。履修者の、授業内外での積極的な参加、コミットが求められる。
(2)授業では、毎週、リアクション・ペーパーの提出を求める。リアクション・ペーパーの書き方についても指示する。提出されたリアクション・ペーパーは、講義時間内にフィードバックするように努める(講義終了までに、全てのリアクション・ペーパーにコメントをつけて返却する)。
(3)課題レポートでは、返却されたリアクション・ペーパーも参考にしながら・組み込みながら、授業で学んだことをまとめてもらう。
(4)質問、コメント等があれば、授業の前後にコンタクトすべし。