シラバス
| 授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 東欧・北欧史/西洋各国史(2)B | 2026 | 後期 | 木1 | 文学部 | 飯尾 唯紀 | イイオ タダキ | 1~4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-WH1-H309
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
題目「ヨーロッパ東部の地域特性の成り立ちーハプスブルクとハンガリーから考える」
この講義では、ハプスブルクとハンガリーに焦点をあて、中世から近代にかけてのヨーロッパ東部地域の政治構造と経済発展、文化変容について理解を深めます。現在、ヨーロッパ東部地域の国々の多くがEU (ヨーロッパ共同体)に加盟していますが、様々な問題でEU中枢の方針と対立する国々もこの地域に多く見られます。その背景にはどのような地域固有の課題や考え方があるのか、その背景を中世にまで遡って考えることが、この授業の狙いです。
特に焦点を当てるのはハンガリー王国です。かつてこの国には、現在のハンガリーだけでなくスロヴァキアと、ウクライナやルーマニア、セルビアなどの一部が含まれていました。さらに、このハンガリー王国を窓にして、北欧やロシアなど周辺世界との共通点と差異、影響関係についても吟味します。
中世国家とキリスト教の結びつき、宗教改革と魔女裁判の関連、啓蒙思想と市民革命など、ヨーロッパ史でおなじみの主題がヨーロッパ東部でどのような変奏を繰り広げるかを見ることで、ヨーロッパの歴史と現在を複眼的に見直す手がかりとしたいと思います。
科目目的
・この科目は、カリキュラム上、西洋史学専攻専攻科目群(選択科目)に位置づけられており、この科目の学習を通じて、学生がヨーロッパ東部の歴史的展開と政治・宗教関係の重要性について認識を深めることを目的としています。
・この科目は、学生が学位授与の方針で示す「専門的学識」と「複眼的思考」を習得することを目的としています。
到達目標
(1) ヨーロッパ東部地域の歴史について基礎的な知見をえる。
(2) ヨーロッパ東部の歴史的展開を学ぶことで、西欧中心のヨーロッパ史理解を相対化する視点を深める。
(3) ヨーロッパ東部の歴史的展開の知識を用いて、現在のヨーロッパの諸問題を考える視点を得る。
授業計画と内容
(1)地域論の中の東欧・北欧
第1回 イントロダクション(講義の方針、基本視覚)
第2回 中欧論と東欧、北欧、ロシア
第3回 「ハンガリー人」とは誰か
(2)中世
第4回 移動・建国と改宗
第5回 守護聖人と防壁意識
第6回 中間のまとめ(小テスト含む)
(3)近世
第7回 人の移動(戦争と交易)
第8回 ウィーン包囲とハプスブルク君主国の成立
第9回 宗教改革と聖職者ファクター
第10回 魔女裁判と宗教的寛容
(4)近代
第11回 民族問題の登場
第12回 啓蒙と宗教
第13回 19世紀の国家、民族、宗教
第14回 総括
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
| 種別 | 割合(%) | 評価基準 |
|---|---|---|
| 中間試験 | 25 | 前半の授業内容と提示された参考文献の内容を理解し、正確に問いに答えることができること。 |
| 期末試験(到達度確認) | 50 | 授業内容を理解した上で、各自の問題関心にひきつけて文献調査を行い、授業全体の学びを発展させて答案を作成することができること。 |
| 平常点 | 25 | 事前学習を通じて問題関心をもって授業にのぞみ、授業内容を踏まえて毎回のリアクションペーパーを作成することができること。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
【テキスト】
・各回の授業でレジュメや資料を配布する
【参考文献】
○講義全般、背景理解に関わるもの
・南塚信吾(編)『ドナウ・ヨーロッパ史』(山川出版社、1999年)
・伊東 孝之, 中井 和夫, 井内 敏夫 (編)『ポーランド・ウクライナ・バルト史 』(山川出版社、1998年)
・『中欧・東欧文化事典』(丸善出版社、2021年)の関連する項目
○個別の主題にかかわる参考文献は、各回の授業中に紹介します。