シラバス
| 授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 専門演習Ⅲ/事例研究(演習)Ⅰ | 2026 | 前期 | 木4 | 総合政策学部 | 佐野 彩 | サノ アヤ | 3年次配当 | 2 |
科目ナンバー
PS-IF3-SM01
履修条件・関連科目等
前年度に「ヨーロッパ社会文化論A」を履修していない場合には、並行して履修することが望ましい。
後期に開講される「ヨーロッパ交流論A」を履修することが望ましい。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
テーマ:社会言語学
このゼミでは、フランス語圏やヨーロッパについて学ぶことをベースに、より広くことばと社会をめぐる諸問題を考えていきます。
世界では様々な言語が重層的に使われています。フランスに典型的に見られるように近代国民国家が形成される過程で「一言語一国家」がめざされたり、グローバル化が進む現代では英語の影響力が大きくなっています。その一方で、各地で使われてきた様々なことばや人の移動に伴う混交により言語的多様性が存在し、その維持や多言語使用が重視されるようにもなりました。私たちは普段の生活のなかで当たり前のようにことばを使ってコミュニケーションをとり、ことばを学んでいます。ゼミでは、私たちの言語使用に関係する社会的要因や言語がもつ政治性、言語とアイデンティティ、マイノリティ言語などについて考えます。
専門演習Ⅲ(3年次前期)では、社会言語学の視点について概要を確認した上で、フランス語圏を含むヨーロッパにおける諸言語のあり方の歴史に関する書籍を講読し、言語と政治、経済、社会の関係を考えていきます。日本を含むヨーロッパ内外の国・地域、言語に関する各受講生の知識や経験を共有しながら進めていきます。また、関連する論文を読むことにも慣れていきます。
授業では、その回の担当者が文献の内容を発表し、ディスカッションと文献の内容の補足を行います。ディスカッションに参加できるように、担当でない受講生も必ず文献を読んできてください。また、ゼミで学んだ文献や議論、他の関連する講義で学んだことなどを土台に、各自の関心に基づくテーマを設定し、社会言語学の手法を学びながら調査を進め、中間レポートを作成します。対象は必ずしもフランス語圏やヨーロッパに限定しません。
科目目的
社会・文化の基盤であり、私たちが日常的に用いている言語とそれが使われる社会について、社会言語学的観点から考察する力を身につけることにより、専門的知識に基づいて物事を多面的に捉える力、多様な社会のあり方や価値観に向き合う態度を培う。
また、プレゼンテーションやディスカッションを通して他者とコミュニケーションを取りながら、自身が設定した問いや課題の探究に取り組む力を身につける。
到達目標
1. ヨーロッパにおける諸言語の歴史について政治、経済、社会との関係を踏まえて理解し、具体的に説明・考察できるようになる。
2. 自身の関心のある事象について社会言語学的観点からテーマを設定して調査を進め、プレゼンテーションおよびレポートの作成を行うことができるようになる。
授業計画と内容
下記の内容を予定していますが、受講生の人数や関心、既習の知識、授業の進捗などに応じて、授業の内容や方法は変更する場合があります。
第1回 イントロダクション:授業の概要、進め方、発表担当者の決定
第2回 社会言語学の視点:ことばの多様な姿、ことばの変化(『社会言語学のまなざし』)
第3回 社会言語学の視点:話者、多言語社会(『社会言語学のまなざし』)
第4回 起源~中世(『多言語世界ヨーロッパ』第1章 始まり:語族の形成、第2章 民族、言語、土地)
第5回 中世~18世紀(『多言語世界ヨーロッパ』第2章 民族、言語、土地)
第6回 論文(1)を読む
第7回 研究テーマの設定と研究の進め方
第8回 18~19世紀(『多言語世界ヨーロッパ』第3章 言語、国家、産業社会)
第9回 20世紀(『多言語世界ヨーロッパ』第4章 国民国家によるヨーロッパ全体の「舗装」)
第10回 各受講生の研究の中間報告
第11回 地域・少数言語、移民言語、フランス語圏(『多言語世界ヨーロッパ』第4章 国民国家によるヨーロッパ全体の「舗装」)
第12回 論文(2)を読む
第13回 プレゼンテーション
第14回 プレゼンテーション、授業のまとめ
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
・授業で読む文献を事前に読み、気がついたことや疑問点を書き留めておく。発表を担当する回には文献のレジュメを作成する。
・各自が設定した研究テーマについて、関連する文献の収集と読解など、段階に応じた調査を進める。
・プレゼンテーションの準備をする。レポートを作成する。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
成績評価の方法・基準
| 種別 | 割合(%) | 評価基準 |
|---|---|---|
| レポート | 40 | 設定した問いに対して、論理的な構成のもと、論述・考察することができるかを評価します。内容だけでなく、形式や参考文献の扱い方も評価に含みます。 |
| 平常点 | 60 | プレゼンテーション、提出物、ディスカッションや授業への参加姿勢などを総合的に評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキストとして以下の書籍を使用する予定です。
・トリュショ,クロード(西山教行・國枝孝弘・平松尚子訳)『多言語世界ヨーロッパ―歴史・EU・多国籍企業・英語』大修館書店、2019年。
また、以下の書籍の抜粋を使用します。
・佐野直子『社会言語学のまなざし』三元社、2015年。
そのほか、適宜、参考文献を授業内で紹介します。