シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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情報社会と倫理 | 2025 | 後期 | 月5 | 文学部 | 田中 瑛 | タナカ アキラ | 2~4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-SI2-L402
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
現代社会ではメディアの生み出す表象(イメージや文化)が氾濫し、さまざまな意思決定に重大な影響を与えており、誰もがその担い手になっています。そうしたイメージ・文化を無批判に見る・受け止めるだけではなく、主体的・積極的に「読み解く」経験や力、それを踏まえて議論や対話を行う機会が不可欠なものとなってきました。この授業ではそこに附随する倫理的な問題を考え、メディア・リテラシーの習得を目指します。
科目目的
この授業では、社会全体において重要な問題を取り上げる報道のあり方から私たちの日常生活に溶け込む消費文化に至るまで、あらゆるメディア表象を取り上げながら、批判的(クリティカル)にメディアの表象を読み解く経験を積み重ねていきます。
到達目標
メディアのイメージを一方的に受け取るだけの消費者ではなく、そのイメージに積極的な解釈を与え、分析する担い手となるための視座を獲得することで、メディアについて主体的に自分自身の意見を表明する力を身につける。
授業計画と内容
第1回 ガイダンス——メディアの視聴者から担い手へ
第2回 なぜ、メディアを読み解くのか?——多様な意味を明らかにすること
第3回 不安はどのように増幅するのか?——報道が生み出す弊害を考える
第4回 マイノリティの描かれ方の問題を考える
第5回 ジャーナリズムとは何か?——議論の場を生み出すために
第6回 不可視化された問題を考える——水俣病報道から考える記憶と忘却
第7回 メディアのイメージが上書きする都市空間——渋谷から聖地巡礼まで
第8回 リアリティ番組から読み解く自己演技——「私」を演じること
第9回 どのようにメッセージを伝えるのか?——メディアを用いた価値観の触発
第10回 ポスト・トゥルースとは何なのか——感情が事実に先立つことの弊害
第11回 監視社会を生きる私たち——つながりはどのように利用されているのか
第12回 見る-見られるの関係を問い直す——メディア表象への根本的な批判に向けて
第13回 「声」を上げるための空間を生み出す——マスコミとは違うオルタナティヴな実践
第14回 まとめ——メディアをどのように読み解くか
授業時間外の学修の内容
授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
次回の授業で取り上げる内容を確認し、ニュースやメディア利用の中で疑問に思ったことを考えておくと同時に、授業で学んだ内容を踏まえて自分自身で問いを浮かび上がらせて下さい。具体的には小レポートという形式で復習を課します。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 50 | 全授業を受講後に期末レポートを課し、授業で学んだことを活かして主体的な問題設定ができているかを確認する。 |
平常点 | 50 | 各回の授業後に小レポートを課し、授業の理解度や参加意欲を評価する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
この授業では教科書は特に指定しませんが、必要に応じて理解を深めるための文献を指定することがあります。積極的に読んでもらえると授業の理解度が深まるはずです。
その他特記事項
履修人数によっては、内容を一部変更することがある。