シラバス
| 授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| フランス古典啓蒙文学演習 B | 2026 | 後期 | 月3 | 文学研究科博士課程前期課程 | 田口 卓臣 | タグチ タクミ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LG-LT5-302S
履修条件・関連科目等
フランス文学史に関する基礎知識を身につけており、中級以上のフランス語の読解力を有している。
授業で使用する言語
日本語/フランス語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
この授業では、主として、17~18世紀フランスの文学・思想のテクストを参加者全員で精読します。今年度は、17~18世紀の哲学的小説において描き出された「自己形成(formation de soi)」ないし「個体形成」のテーマが、どのような経路を経て、「教養小説」の水脈へと継承されたのかを検証していきます。
前期において、主に取り上げる対象は、フェヌロン『テレマックの冒険』、モンテスキュー『ペルシア人の手紙』、『本当の話』、ディドロ『運命論者ジャックとその主人』、ヴォルテール『カンディード』、ルソー『告白』、『孤独な散歩者の夢想』、ルサージュ『ジル・ブラース物語』、サド『閨房哲学』などです。
後期においては、上述の17~18世紀の哲学的小説が、19世紀以降のヨーロッパや、フランス国外の近代小説の系譜とどのような文化的、歴史的連関を持つのかについても考察を広げていきます。具体的には、セルバンテス『ドン・キホーテ』や、デフォー『ロビンソン・クルーソー』、フロベール『ブヴァールとペキュシェ』、ゲーテ『ヴィルヘルム・マイスター』、ノヴァーリス『青い花』、トーマス・マン『魔の山』、ベケット『ゴドーを待ちながら』、大江健三郎『奇妙な二人組』などを想定しています。
「自己形成」や「個体形成」のテーマが、小説内の「二人組(カップル、師弟、義兄弟)」のテーマとどのような有機的脈絡を持つのかについても、分析していくことが最終目標です。
上述のように、大量の小説を原文で読むことを求める授業となります。
科目目的
この科目は、文学研究科のディプロマポリシーである「知的教養」「論理構築力」を修得することを目的としています。
到達目標
この科目は、カリキュラム上の演習科目として位置づけられていることから、この科目での学習を通じて、学生が近世フランス文学に対する素養と認識を深めるとともに、文献読解の基礎となる批評校訂版を読み解く方法を習得します。
授業計画と内容
第1回 後期授業の説明
第2回 ルサージュ『ジル・ブラース物語』
第3回 サド『閨房哲学』
第4回 セルバンテス『ドン・キホーテ』
第5回 フロベール『ブヴァールとペキュシェ』
第6回 フロベール『感情教育』
第7回 ゲーテ『ヴィルヘルム・マイスター』
第8回 ゲーテ『ファウスト』
第9回 ノヴァーリス『青い花』
第10回 トーマス・マン『魔の山』
第11回 デーブリーン『アレクサンダー広場』
第12回 ベケット『ゴドーを待ちながら』
第13回 大江健三郎『奇妙な二人組』
第14回 総括・まとめ
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
発表準備にあたり、注を付されたキーワードや人名・地名等を調査し、それらについても発表できるように学習しておいてください。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
| 種別 | 割合(%) | 評価基準 |
|---|---|---|
| レポート | 40 | 論述の内容、方法の的確性、フランスの言語・文化・社会に関する学識の習得度を基準とします。 |
| 平常点 | 60 | 毎回のレジュメの内容、口頭発表の明確性を基準とします。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
Webex, Zoom, Google Driveなどを使用
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
コピーを配布します。
参考文献は授業時に適宜紹介します。
その他特記事項
・受講生の関心に合わせて、ある程度、取り上げるテクストを調整することは可能です。17~18世紀フランス文学との関連で、「自己形成」というテーマに即した形で、19世紀以降の小説も概観します。
・かなりのハイペースで、1作品を読み込んでいきます。大量の読書が必要となります。またレジュメ作成もほぼ毎回必要となります。