シラバス
| 授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 日本史学特殊研究ⅡA | 2026 | 前期 | 水5 | 文学研究科博士課程後期課程 | 榎原 雅治 | エバラ マサハル | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LG-JH6-115L
履修条件・関連科目等
日本中世後期の研究史や近年の研究動向についての基礎的知識を習得していること。日本中世史に関する講義、演習は並行して履修してほしい。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
日本史演習で取り上げる『看聞日記』と同時代には、公家や僧侶の日記が多数残されている。それらも併読することによって、多角的な観点から、この時代の政治や社会をより深く理解することが可能であるが、翻刻されていない日記も少なくない。それらを読み進めるためには、草書体を読みこなせる力を身に着ける必要がある。また翻刻された史料であっても、論文を作成するにあたっては、誤翻刻がないか、原史料で確かめることが必要である。本授業においては、『看聞日記』『兼宣公記』「広橋家文書」の写真版を用いて、室町期の草書体の文字を解読する力を養う。
科目目的
『看聞日記』『兼宣公記』は翻刻された刊行物があるので、それと写真を対照させることによって、室町期の草書体の基礎を身に着ける。草書体で書かれた文章は文字の形だけで読めるものではない。その時代の政治的・社会的な構造、記主を取り巻く人物関係、用語や文体の特徴などに関する知識を総動員しなければ読むことができない。日本史演習で取り上げる『看聞日記』や関連する研究論文で得た知識を応用して、テキストを正しく読解することを目的とする。
到達目標
中世史料を自分の力で正確に読み、学術論文を書くための基礎学力を身につけることを到達目標とする。室町期の日記を翻刻されたテキストだけによるのではなく、納得のできない箇所は原史料によって検証したり、未翻刻の史料から新たな事実を発見する力をつけるようにする。
授業計画と内容
第1回 オリエンテーション(授業計画)
第2回 『看聞日記』永享6年1月上旬記の写真版による解読と考察
第3回 『看聞日記』永享6年1月中旬記の 写真版による解読と考察
第4回 『看聞日記』永享6年1月下旬記の 写真版による解読と考察
第5回 『看聞日記』永享6年2月上旬記の 写真版による解読 と考察
第6回 『看聞日記』永享6年2月中旬記の 写真版による解読と考察
第7回 『看聞日記』永享6年2月下旬記の 写真版による解読と考察
第8回 『兼宣公記』応永30年5月記前半の 写真版による解読と考察
第9回 『兼宣公記』応永30年5月記後半の 写真版による解読 と考察
第10回 『兼宣公記』応永30年6月記前半の 写真版による解読 と考察
第11回 『兼宣公記』応永30年6月記後半の 写真版による解読 と考察
第12回 『兼宣公記』応永30年7月記前半の 写真版による解読 と考察
第13回 「広橋家文書」の 写真版による解読 と考察
第14回 前期授業を通じての総括
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業参加者による輪読とするので、参加者は全員事前に自分で解読を試みておくこと。崩し字に習熟するには復習が不可欠であるので、授業時に読んだテキストは必ず、復習すること。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
| 種別 | 割合(%) | 評価基準 |
|---|---|---|
| レポート | 50 | 授業時に各自の関心に従って設定したレポートを報告する。 |
| 平常点 | 50 | 発言の積極性、予習状況、他の受講生とのコミュニケーション |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
各自の関心にしたがって、小テーマを見つけてレポートする。
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
オンラインによる授業も取り入れる。必要に応じて、授業内に参考となるデータベースを活用する。
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキスト 『図書寮叢刊 看聞日記』
参考文献
横井清『室町時代の一皇族の生涯 『看聞日記』の世界』(講談社学術文庫)、2002年
桜井英治『室町人の精神』(講談社学術文庫)、2009年
松岡心平編『看聞日記と中世文化』 森話社、2009年
榎原雅治『室町幕府と地方社会』(岩波新書)、2016年