シラバス
| 授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 特殊研究Ⅱ(比較文化論) | 2026 | 通年 | 火6 | 総合政策研究科博士課程後期課程 | 彭 浩 | ホウ コウ | 2年次配当 | 4 |
科目ナンバー
PG-IF6-302L
履修条件・関連科目等
比較文化学、日本と中国の文化に対して理解を深めたい方に履修していただきたい。西洋と東洋の文化、思想、美学に関する講義を履修することが望ましい。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
日本では、茶道、華道、書道、剣道、柔道など型と形を通して「道」を極める伝統文化がある。一方、中国では、老荘思想、禅、儒学の教えに従い、もっと自由な考え方で「道」を求める文化伝統がある。授業では、日本と中国の文化史を踏まえ、日中茶文化を事例として取り上げ、その形成と伝承を通して、「道」の真髄を探り、伝統文化のあり方と継承の仕方から、日本と中国の文化的特徴を考えたい。また、その根底にある儒教、道教、仏教・禅、易、神道、自然観などの思想、宗教的背景と社会構造との関連性について考察する。
科目目的
比較文化学の意味と講義に関係する異なる文化の特色を理解し、日本文化を異文化と比較する基本的な視点、視野を養う。 また、具体的な事例を通して、日本と中国の文化的な特徴を把握し、比較文化研究の力を養うことを目的とします。
到達目標
日中両国の歴史・思想・文化背景を踏まえ、日本と中国の伝統文化の事例を取り上げ、共通点と相違点を考察することを目標とします。また、伝統文化と近代化の諸問題を再検討します。
授業計画と内容
授業は、書籍を読み、みんなでディスカッションしながら進めていきたい。
前期
テキスト:
1.鈴木大拙『禅と日本文化』 岩波新書
2.林語堂『中国=文化と思想』講談社学術文庫
①『禅と日本文化』
序・第一章 禅の予備知識
② 第二章 禅と美術
③ 第三章 禅と武士
④ 第四章 禅と剣道
⑤ 第五章 禅と儒教
⑥ 第六章 禅と茶道
⑦ 第七章 禅と俳句
⑧『中国=文化と思想』
第一部 背景 第四章 人生の理想
⑨ 第二部 生活 第七章 文学生活
⑩ 第八章 芸術生活
⑪ 第八章 芸術生活(続き)
⑫ 第九章 生活の芸術
⑬ まとめ
⑭ レポートについて話し合う
後期
テキスト:
1.金谷治『中国思想を考えるー未来を開く伝統』 中公新書,1993年3月
2.伊東俊太郎編『日本人の自然観 縄文から現代科学まで』河出書房新社,1995年8月
① 『中国思想を考える』
序章 中国の伝統思想と現代
② 第1章 現実の尊重
③ 第2章 儒家的合理主義ー孔子の思想を中心に
④ 第3章 対峙ー両面思考
⑤ 第4章 中庸
⑥ 第5章 死生一如
⑦ 第6章 天人合一、付録 中国思想
⑧ 『日本人の自然観』
縄文宗教の母神と日本人の自然観
⑨ 古代人の自然観
⑩ 中世日本人の自然観
⑪ 近代における日本人の自然観
⑫ 日本近代文学に見る自然観
⑬ 湯川秀樹の自然観ー中間子論形成における
⑭ まとめ
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
指定した資料と書籍を事前に読みこむこんで、また自分で関連の資料を調べて読むようにしていただきます。
また、美術館や博物館の展示会のご案内をいたします。できることなら、展覧会に足を運んでいただいて自分の目で伝統文化に対する認識を深め、美意識を高めていただきたいです。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
成績評価の方法・基準
| 種別 | 割合(%) | 評価基準 |
|---|---|---|
| レポート | 50 | 前期と後期、それぞれ期末レポートを書いていただきます。授業の内容を生かし、それと関連のあるテーマを選んで8000字のレポートを書いていただきます。独自的な視点と論点を重視します。 |
| 平常点 | 50 | 毎回担当の発表内容、レジュメとプレゼンテーションによって判断します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
タブレット端末
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキスト:
① 鈴木大拙『禅と日本文化』岩波新書
② 林語堂 『中国=文化と思想』講談社学術文庫
③ 金谷治『中国思想を考えるー未来を開く伝統』 中公新書,1993年3月
④ 伊東俊太郎編『日本人の自然観 縄文から現代科学まで』河出書房新社,1995年8月
参考書籍:
和辻哲郎 『風土』 岩波文庫
岡倉天心 『茶の本』岩波文庫
東山魁夷 『日本の美を求めて』講談社学術文庫
中根千枝 『タテ社会の人間関係』 講談社現代新書
加藤周一 『日本 その心とかたち』徳間書店 2005.7
青木保 『「文化力」の時代』 岩波書店
青木貞茂 『文化の力』 NTT出版 2008年
伊東俊太郎等(編)『講座比較文化』第8巻:『比較文化への展望』研究社
中田光雄『文化の協応-比較文化概論』比較文化叢書第2巻』東京大学出版会1982年
伊東俊太郎監修『文明間の対話に向けて』世界思想社 2003年
服部英二『出会いの風景 世界の中の日本文化』麗澤大学出版会 1999年
服部英二『未来を創る地球倫理-いのちの輝き・こころの世紀へ』モラロジー研究所2013年
トインビー、下島連等訳『歴史の研究』経済往来社
和辻哲郎 『日本の文化』毎日新聞社 1977年
梅原猛 『日本文化論』講談社学術文庫
加藤周一 『日本 その心とかたち』徳間書店 2005年
源了圓 『型と日本文化』創文社 1992年
魚住孝至 『道を極める―日本人の心の歴史』放送大学教育振興会 2016年3月
鈴木修次 『中国文学と日本文学』東京書籍 1978年
川端康成 『美しい日本の私』講談社現代新書