シラバス
| 授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 東アジア社会文化論B/東アジア社会文化論Ⅱ | 2026 | 後期 | 木2 | 総合政策学部 | 崔 誠姫 | チェ ソンヒ | 2年次配当 | 2 |
科目ナンバー
PS-HC2-0002
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
韓国・朝鮮語
授業の概要
2024年12月3日の「非常戒厳令」以降、韓国社会では「非常戒厳令」を発令した尹錫悦大統領(当時)の支持・不支持、それに次ぐ大統領選挙の投票結果などにおいて、ジェンダー分断が顕著であった。このような韓国社会のジェンダー分断は突然始まったのではなく、朝鮮半島の歴史や社会と脈々とつながっている。本授業ではこのような視点に基づき、韓国社会のジェンダー分断の背景・原因について学んでいく。韓国社会のジェンダー分断はフェミニズムの高まりとも関係がある。伝統社会では儒教思想や家父長制に基づき、徹底した男尊女卑社会であった朝鮮半島が、近代化・植民地支配・朝鮮戦争・独裁政権を経て、どのようにフェミニズムが高まっていったのかを考えていく。
科目目的
本授業ではジェンダー、フェミニズムという用語の解説から始まり、伝統時代の男性・女性の社会文化の違い、近代化がもたらした女性の地位の変化、植民地支配とジェンダーロール、解放後韓国社会と女性、民主化以降のフェミニズムの高まり、ジェンダー分断について詳しく学び、韓国の社会文化に対する理解を深めていく。これら社会文化を理解するために必要な時代背景についても説明し、さらに韓国社会における性的少数者の問題、男性の生きにくさなども扱い、複合的な視点から韓国の社会文化を学ぶことで、東アジアにおけるジェンダー、フェミニズムが抱く問題に気づき、考える視点を養う。
到達目標
1.フェミニズム、ジェンダーという用語を正しく理解し、その社会的意味を理解できる。
2.韓国におけるこれらをめぐる具体的な事例について、歴史的背景・社会的背景・文化的背景から理解できる。
3.韓国におけるフェミニズム、ジェンダーの問題について、他の東アジア社会と比較し考察できる。
授業計画と内容
第1回 ガイダンス、「ジェンダー」「フェミニズム」とは?
第2回 朝鮮伝統社会の男性と女性:儒教思想・家父長制
第3回 19世紀末の朝鮮社会の近代化と女性
第4回 植民地支配と女性:植民地支配への抵抗と協力
第5回 解放後韓国社会と女性:朝鮮戦争・独裁政権
第6回 民主化運動とジェンダーロール
第7回 民主化後の韓国社会とフェミニズム
第8回 フェミニズムの高まりと社会の反応
第9回 韓国男性の「生きにくさ」:兵役、マッチョ社会
第10回 韓国文学とフェミニズム:小説『82年生まれ、キム・ジヨン』と女性作家たち
第11回 女性の大学進学・社会進出と「女性嫌悪」
第12回 フェミニズムと性的少数者:受容と排除の対立
第13回 韓国社会のジェンダー分断と政治
第14回 まとめ:東アジア社会とフェミニズム、ジェンダー
※参加者の人数によって変更になる場合があります
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
| 種別 | 割合(%) | 評価基準 |
|---|---|---|
| 期末試験(到達度確認) | 60 | 期末試験 |
| 平常点 | 40 | 出席およびリアクションペーパ |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
毎回、授業内容に沿ったプリントを配布する。授業内容の理解を深めるため、可能な限り以下の参考文献に目を通すことを推奨する。
【参考文献】
チョ・ナムジュ著、齋藤真理子訳『82年生まれ、キム・ジヨン』(筑摩書房、2018年)
山口みどり他『論点 ジェンダー史学』(ミネルヴァ書房、2023年)
クォンキムヒョンヨン著、影本剛/ハンディディ監訳『被害と加害のフェミニズム#MeToo以降を展望する』(解放出版社、2023年)
崔誠姫『女性たちの韓国近現代史―開国から「キム・ジヨン」まで』(慶應義塾大学出版会、2024年)
チェ・テソプ著、すんみ訳『韓国、男子 その困難さの感情史』(みすず書房、2024年)