シラバス
| 授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 現代南アジア論/特殊講義(現代南アジア論) | 2026 | 後期 | 火2 | 総合政策学部 | 井田 克征 | イダ カツユキ | 3・4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
PS-AT3-0001
履修条件・関連科目等
「南アジア社会文化論」が履修済みであること
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
インドを中心とする南アジア地域において宗教は,個人の信仰や慣習の領域に限定されるものではなく,しばしば共同体の境界設定や国家制度の構築,あるいは社会運動の動員などの原理として機能することで,社会のありように深く関わってきた。たとえば「ヒンドゥトヴァ(Hindu-ness)」という語は,単にヒンドゥーの宗教的アイデンティティの表明にとどまるものではなく,近代以降の国民国家形成と政治動員のイデオロギーとして展開し,独立後の政治暴力やマイノリティ排除と連動することとなった。
英国統治は近代的諸制度を整備する中でヒンドゥーやムスリムなどの宗教コミュニティを統治の単位として再編したが,その枠組みは世俗主義の原則に基づく独立後のインド国家においても,また周辺諸国においても,形を変えつつ持続している。
本講義は、18世紀以降の南アジア政治史および社会運動史を,宗教をめぐる制度・言説・実践の相互作用に注目して再検討するものである。具体的には,英国統治が宗教的差異をいかに可視化し政治化したのか,そして独立後の政治体制が宗教的多元性と国家統合の緊張関係をどのように処理しようとしたのか,さらに宗教ナショナリズムや社会運動が公共圏・法・暴力・日常倫理を介していかに社会を再編し続けているのかといった問題を検討する。
科目目的
本科目は本学部のディプロマポリシー(学位授与条件)である「専門性にもとづいた複眼的思考能力」と「多様性理解力」を養う一環として,南アジア地域の社会と宗教文化の関わりに関する専門知識を獲得することを目的とする。
到達目標
本講義の到達目標は以下の通りである。
1.南アジアにおける宗教と政治,社会の関わりについて専門的な知識を身に付ける。
2.資料を読み解き,分析する能力を身に付ける。
授業計画と内容
一連の授業は担当教員による概説(講義)と,授業参加者による資料報告,全体でのディスカッションによって構成される。
履修者は半期の授業の中で複数回(おそらく3回程度)の報告を行うことが義務付けられる。この報告は,あらかじめ指定された資料・テキストの内容を簡単にまとめて解説し,そこに自分自身の考察を付け加えるものとする。授業の中では,概説とこの学生報告にもとづいて全体でディスカッションを行うので,すべての出席者は配布された資料・テキスト類を前もって読み込み,自分の意見をまとめておくことが期待される。
出席者の理解度などに応じて,授業の進度や内容が変更・調整されることがある。
第1回 イントロダクション:南アジアにおける宗教と政治
第2回 英国統治と宗教コミュニティの再編成
第3回 コミュナリズムの生起から分離独立へ
第4回 インド憲法と世俗主義
第5回 ボンベイ
第6回 ヒンドゥトヴァの現代的展開:80年代から現代まで
第7回 インド社会と牝牛:聖性と政治
第8回 スリランカとネパールの宗教ナショナリズム
第9回 聖者たちの南アジア:バクティとスーフィー
第10回 PK
第11回 カシミール近代史
第12回 カシミール紛争
第13回 カースト差別と新仏教徒たち
第14回 ガーンディー主義と環境運動
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
| 種別 | 割合(%) | 評価基準 |
|---|---|---|
| レポート | 40 | 期末レポート |
| 平常点 | 60 | 授業内の報告,議論への参加度,課題など |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
必要なテキストは,授業の中で適宜配布,指示などします。