中央大学

シラバスデータベース|2025年度版

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ホーム > 講義詳細:国語科教育法2/国語科教育法Ⅱ

シラバス

授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科など 担当教員 教員カナ氏名 配当年次 単位数
国語科教育法2/国語科教育法Ⅱ 2025 後期 水2 教職 赤荻 千恵子 アカオギ チエコ 2年次配当 2

科目ナンバー

QC-TC3-A202

履修条件・関連科目等

授業で使用する言語

日本語

授業で使用する言語(その他の言語)

授業の概要

 中学校・高等学校の国語科教育を学習内容、教材等の観点からの理解を深める。教材等を通して学ぶ学習内容の背景となる専門領域との関連を改めて理解し、学習指導要領に示された「指導事項」の持つ意味を考える。どのような言語材料を教材として扱っているのか、どのような言葉の学びを生み出されるのかを教材研究や授業観察、模擬授業等を通して、実践的に理解を深めることがねらいになる。教科書教材や現場の先生方が開発した教材などを検討し、授業実践と結びつけて学習内容、教材について考えていく。そのうえで、自分自身の国語教員としての資質・能力についての課題を解決する方向を見いだす。

科目目的

この科目は、教職課程において各教科の指導法に位置付けられており、当該教科における教育目標、育成を目指す資質・能力を理解し、学習指導要領に示された当該教科の学習内容について背景となる学問領域と関連させて理解を深めるとともに、様々な学習指導理論を踏まえて具体的な授業場面を想定した授業設計を行う方法を身に付けることを目的とする。

到達目標

 国語科教育の学習内容と背景となる専門領域との関連をとらえ、指導すべきことの本質についての理解を深めるとともに、国語科教員として求められる資質・能力についての自身の課題を持つことができる。
(1) 学習内容・教材とその背景となる専門科学との関連を図り、必要な専門的な知識や技能の獲得をすることができる。
(2) 学習者の中にどのような言葉の学びを創り出したらよいか考えた授業実践の力を養い、指導の問題点や課題を把握し改善を図ることができる力を育むことができる。
(3) 学習者に豊かな言語生活が実現できるような国語科指導を目指し、国語教育への意欲や積極的な態度を養うことができる。

授業計画と内容

第1回:テキスト分析から教材化
 「読むこと」とはどのような学習を言うのか、読書と読むことの学習の違い等について話し合うことを通して、国語科教材論の問題点や課題を理解する。
第2回:中学校文学的教材と〈読み〉
 実際に教科書教材を読み、その感想等の交流を通して、どのような学習活動を生み出すことができるかを考える。
第3回:高等学校文学的教材と〈読み〉
 読みの理論に学び、文学研究と国語科の学習としての〈読み〉とはどのように結びつくのか話し合うことを通して、教材研究の問題点や課題について考える。
第4回:詩歌と〈読み〉
 詩歌に読みひたるとはどのようなことか、について考えることを通して、読み方を教えることと学習者の読みの深まりとの関連を考える。
第5回:中学校説明的文章と〈読み〉
 いわゆる説明的な文章の働きを考え、どのような読み方の学習が生まれるかを考え、説明的な文章の授業づくりとの関連を考える。
第6回:高等学校論説・評論教材と〈読み〉
 課題を持って読むことや問題意識を持って読むことなどを目指して、授業づくりを考える。
第7回:古典(散文)と〈読み〉
 古典に親しむ学習とはどのようなことかについて話し合うことを通して、古典学習の授業改善の在り方を考える。
第8回:古典(韻文)と〈読み〉
 古典和歌、詩歌の魅力を探究する教材研究を通して、古典を学ぶ価値について考える。
第9回:漢文と〈読み〉
 漢文の魅力を探究する教材研究を通して、漢文を学ぶ価値について考える。
第10回:話すこと・聞くこと、書くことの学習内容(科目「国語表現」の内容)
 教科書に取り上げられる「話すこと聞くこと」教材「書くこと」教材を扱った学習指導案をもとに、模擬授業を行い、話すこと・聞くことの学習、書くことの学習のための教材研究について考える。
第11回:文字・語彙・文法の学習内容
 基礎としての知識はどのような学びを創り出すのか教科書の取り出し教材を分析し、どのような授業づくりをするべきなのかを考える。
第12回:情報活用についての学習内容
 情報氾濫、情報過多の中、生きる力としての情報活用のための知識・技能の学習はどのような授業づくりに結びつくのかを考える。
第13回:言語文化・生活についての学習内容
 古典などの言語文化や言語生活について体系的な学修内容の配列を教科書教材を分析することを通して、学習内容と教材研究の関連について理解を深める。
第14回:国語科教材論の問題点と課題
 教材とは何かについて考えてきたことを振り返り、学習素材の分析から教材化にいたる教材研究の課題について考える。

授業時間外の学修の内容

指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/その他

授業時間外の学修の内容(その他の内容等)

模擬授業の学習指導案の作成

授業時間外の学修に必要な時間数/週

・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。

成績評価の方法・基準

種別 割合(%) 評価基準
レポート 30 課題に対するレポートによる評価
 最終課題に対するレポ-トを作成して提出する。
平常点 70 ①毎回の授業に関する学習の振り返りによる評価。学習内容に対する自分の考えをまとめ、授業中の「交流」への参加を通して表現する。
②教材研究の問題点と課題について考えることへの評価。担当する教材について、模擬授業の実施、その学習指導案の作成と改善へ主体的に取り組む。

成績評価の方法・基準(備考)

授業への出席を重視します。

課題や試験のフィードバック方法

授業時間内で講評・解説の時間を設ける/その他

課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)

提出された課題について、コメントを書いて返却する。

アクティブ・ラーニングの実施内容

ディスカッション、ディベート/グループワーク

アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)

 

授業におけるICTの活用方法

実施しない

授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)

実務経験のある教員による授業

はい

【実務経験有の場合】実務経験の内容

 担当者は、中学校国語科教員と管理職をあわせ40年間の実務経験を有する。国語科の授業内だけでなく、年間を通じて読書活動や討論会を全校で実施し、言語活動の活性化と思考力の育成に努めた。

【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容

 「生徒の反応」「言語力の育成」を念頭に「授業づくり」を行い、模擬授業につなげることを目指していく。模擬授業の実施を通して、生徒の実態や国語科教育に関する諸問題について考え、理解を深めていきます。

テキスト・参考文献等

テキスト
 文部科学省(2017)『中学校学習指導要領』、『中学校学習指導要領解説 国語編』
 文部科学省(2018)『高等学校学習指導要領』、『高等学校学習指導要領解説 国語編』
 各回の授業のテーマに合わせて、参考文献を紹介したり参考資料を配付したりする。

その他特記事項

参考URL

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