シラバス
| 授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 現代経済学Ⅰ | 2026 | 前期 | 火5 | 商学研究科博士課程前期課程 | 井上 義朗 | イノウエ ヨシオ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
CG-EO5-403L
履修条件・関連科目等
ミクロ経済学、マクロ経済学の基礎知識を修得してあることが望ましい。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
現代経済学には、文字通り、現代の先端的な経済学という意味合いの他に、現代の多種多様な現実問題を受けてますます多様化していく方法論や学派論について検討するもの、あるいは現代の経済学をより深く理解するために、現代経済学の理論や概念の歴史的な生成過程を検討する経済学史など、さまざまなアプローチがあります。今年度の本講義では、その第一の課題である現代の先端的な経済学を取り上げ、これを理解するのに必要な基礎知識の修得を行います。具体的には、まず前半で、現代経済学の共通言語ともいえる「ゲーム理論」の基礎について学び、後半ではそれを基に、現代経済学の1つの先端分野である「マーケットデザイン」について検討します。いずれも今日の経済学を語る上では欠かせない基礎知識であり、ゲーム理論は企業の戦略的行動論から国際関係の調整、マーケットデザインは学校選択や臓器移植におけるマッチングメカニズムの策定など、さまざまな現実問題のなかで活用されています。本講義では、基礎的な理論から実践的な事例まで幅広く検討することを通じて、現代経済学の一端に触れることを目的とします。
科目目的
この授業を通じて、受講生は、これからの経済学を学ぶ上で欠かすことのできない基礎的な理論について学ぶとともに、現代経済学が現実のどのような課題にどのように応用され、どのようにして現実問題の解決をはかろうとしているかについて学ぶことができます。経済学は実践的な学問ですので、経済学を学ぶ者には、「現代」の「経済学」を正しく理解する一方で、それがいかなる「現代経済」の問題に取り組む「学」になっているかを問う、複眼的な思考が求められます。受講生は、本講義で得た知識を基に、さまざまな専門科目の理解を深めることができるようになります。
到達目標
この授業では、現代経済学の学修に必要な語彙や技術的知識を修得することを目的とします。また、受講生が輪読や論文作成を通じて、経済学を素材とする批評的論説を執筆できる文章力を身につけることも目標とします。
授業計画と内容
第1回 経済学の現状について
第2回 ドロボウはなぜ自白してしまうのかー囚人のジレンマとナッシュ均衡ー
第3回 価格カルテルを防ぐにはー非協力ゲームのさまざまな事例ー
第4回 ペナルティーキックを決めるにはー混合戦略の考え方ー
第5回 ジャンケンに王道はあるかー戦略形ゲームと展開形ゲームー
第6回 査読はやはり必要かー不完備情報ゲームー
第7回 カーシェアリングは得かー協力ゲームとコアー
第8回 マーケットデザインとは
第9回 マッチングの極意とはーDAアルゴリズムの考え方ー
第10回 自分に合った学校・会社を選択するにはーDAアルゴリズムの活用ー
第11回 自分に合った学校・会社を選択するにはーTTCアルゴリズムの考え方ー
第12回 臓器移植問題と経済学ーTTCアルゴリズムの活用ー
第13回 マッチング理論における効率性と公平性の問題
第14回 現代経済学の課題
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
毎回、テキストの指定された箇所をかならず読み、質問事項を整理しておくこと。(1~2時間)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
| 種別 | 割合(%) | 評価基準 |
|---|---|---|
| レポート | 50 | 授業内容の理解を問う課題・レポートを作成し、評価します。 |
| 平常点 | 50 | 授業への参加、テキストの予習と理解、授業への取り組み姿勢を評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
平常点50%(授業への参加、テキストの予習と理解、授業への取り組み姿勢を評価します)、課題レポート50%(授業内容の理解を問う課題・レポートを作成し、評価します)。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキスト:(変更の可能性あり)
岡田章『国際関係から学ぶゲーム理論』有斐閣、2020年
坂井豊貴『マーケットデザイン入門』ミネルヴァ書房、2010年
参考文献
渡辺隆裕『ゼミナールゲーム理論入門』日本経済新聞出版社、2008年
小島武仁・河田陽向『マッチング理論とマーケットデザイン』日本評論社、2024年
井上義朗『読むミクロ経済学』新世社、2016年