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シラバスデータベース|2025年度版

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ホーム > 講義詳細:法曹演習

シラバス

授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科など 担当教員 教員カナ氏名 配当年次 単位数
法曹演習 2025 秋学期複数隔週開講 土1,土2 法学部 鴨志田 哲也 カモシダ テツヤ 1年次のみ 2

科目ナンバー

JU-LA1-003S

履修条件・関連科目等

民法全般について、法職講座や簡単な入門書くらいは夏休み間に読んで勉強していること。何事も「分かりません」「どうしたらいいのでしょうか」「まだ勉強していません」「教えてください」という消極的な姿勢ではなく、出来が良いか悪いかとか、正解か間違っているかどうかという点は別にして、「自分はこのように考えたのですが」「私はこのように書いてみたのですが」「ここに疑問点があるのですが」という積極的な姿勢で参加できること。

授業で使用する言語

日本語

授業で使用する言語(その他の言語)

授業の概要

1 民法の基本論点に関する事例問題をとりあげ、事前に、各回、課題1問を自力で解いてもらいます。
2 事前提出してもらった各人の起案を題材にして、講師の方で、適宜、いろいろな質問をして、皆さんに答えてもらいながら、授業を進めます。
3 全学授業支援システムmanabaコースの各種機能を活用します。

科目目的

本演習の目的は、「事例問題をミニ民事紛争と考え、民事裁判における原告被告の攻撃防御方法の観点から(要件事実的思考を通して)、事案分析を行い、筋道を整理し、解答するという手法を学ぶ」ことです。法律の勉強は、理解(知識)、実践(事案分析)、表現(起案)が三位一体となっていなくてはなりません。
通常の授業や法職講義では、解釈論(いわゆる論点)の解説が中心となり(理解・知識)、法的紛争を含んだ具体的事例につき、「どのようにアプローチして解決していくか」というような実践的な訓練の機会がありません(事案分析)。また、もうひとつ、問題解決にあたり、法的な論理性は当然のこと、わかりやすい日本語の文章で説明する「書面作成力・起案力」も求められますが、これも通常の勉強の中ではなかなか訓練する機会がありません。
このような力は、少人数のゼミ形式の中で、講師との個別的な対話と自力での起案を通してのみ、完成されていくものと思います。
本演習では、事例問題につき,民事裁判実務を念頭に,当事者の立場にたった、事案分析をし、どの事実が要件との関係で重要なのか意識しつつ、筋道を整理し、解答を導き出していく、ということを重視していきます。もちろん学部1年生ですので、民事裁判実務、訴訟法につき詳細な勉強を求めるものでもなく、ただ、これら要件事実にかかる基本的なことは超難しいことではありませんので、学部1年生でも十分理解できますし(講師の方で当然フォローもしますが)、逆に,初学者の段階から、実務的な見方、要件事実的思考方法、分析方法を学ぶことによって、民法(実体法)の理解も深まります。
以上、隔週全7回の演習を通じて(演習課題は全6問)、民事紛争事例に対する実務的なアプローチ方法、実務法曹としての物の見方を学んで、今後の学習への指針になるような演習をめざす。

到達目標

 
民事紛争事例問題を当事者視点から、要件事実的思考を通じて、攻撃防御方法を構築し、紛争事例の解決道筋を示せるようになること

授業計画と内容

全14回(隔週開講、2コマ連続)
第1回目:ガイダンス(授業の進め方・起案の書き方等)・事案分析の考え方
第2回目:起案課題(基本編1)・問題1の事案分析ヒント講師解説
第3回目:起案課題(基本編1)・問題1の受講生作成起案をたたき台にして質疑応答・検討・講評
第4回目:起案課題(基本編2)・問題2の事案分析ヒント講師解説
第5回目:起案課題(基本編2)・問題2の受講生作成起案をたたき台にして質疑応答・検討・講評
第6回目:起案課題(基本編3)・問題3の事案分析ヒント講師解説
第7回目:起案課題(基本編3)・問題3の受講生作成起案をたたき台にして質疑応答・検討・講評
第8回目:起案課題(総合1)・問題4の即日事案分析
第9回目:起案課題(総合1)・問題4の受講生作成起案をたたき台にして質疑応答・検討・講評
第10回目:起案課題(総合2)・問題5の即日事案分析
第11回目:起案課題(総合2)・問題5の受講生作成起案をたたき台にして質疑応答・検討・講評
第12回目:起案課題(総合3)・問題6の即日事案分析
第13回目:起案課題(総合3)・問題6の受講生作成起案をたたき台にして質疑応答・検討・講評
第14回目:総括
・起案課題は、民法総則・物権の基本論点に関する問題(問題1~3は、総則・物権の各範囲を基本に、問題4~6は、総合問題として範囲に拘らず出題)、教科書的設例のような単純な問題から比較的長い事情を含んだ事例の問題を選抜します。攻撃防御の観点からでは、典型的な物権的請求にかかる攻撃防御方法、債権的請求にかかる攻撃防御方法を、取り上げる。
・第3回目授業以降は、2コマ全体の3分の2程度の時間を使って、起案課題ついて、質疑応答(口頭試問)・講師の講評解説を行い、残りの3分の1程度の時間は、次回課題について、自習にまかせて頓珍漢な起案にならないよう、1年生の学習レベルを考慮して、起案の指針になるヒント解説を行います(問題1・2・3)。
・受講生の学習レベル進度をみながら、後半の問題4・5・6については、次回起案課題についての講師の一方的な解説ということでなく、主として、受講生の皆さんに、その場で当該事案についての事案分析を考えてもらうことを、予定しております。

授業時間外の学修の内容

指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/その他

授業時間外の学修の内容(その他の内容等)

・起案課題の提出については、全学授業支援システムmanabaコースのレポート機能を利用して行います。
・毎回、起案課題は、授業開催週の月曜までに全学授業支援manabaコースのレポート機能を利用し、各自が起案したファイルをUPして、各自、相互閲覧で、提出された他の人の起案に目を通した上で、授業に出席すること。
・起案課題につき、参考となる資料・講師作成のヒント解説レジメ・授業講評用レジメ、授業検討用起案等についてmanabaコースにupしますので、適宜、起案にあたり参考にしてもらい、授業前には、資料・授業講評用レジメ、授業検討用起案につき熟読の上、授業に参加すること。
・また、自力での起案とはいっても、ひとりでは解決不能の場合、受講ゼミ員同志で合議してもらって構いません。

授業時間外の学修に必要な時間数/週

・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。

成績評価の方法・基準

種別 割合(%) 評価基準
平常点 100 毎回の課題問題の起案の提出率と授業への参加率

成績評価の方法・基準(備考)

課題や試験のフィードバック方法

授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う

課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)

アクティブ・ラーニングの実施内容

実施しない

アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)

授業におけるICTの活用方法

実施しない

授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)

実務経験のある教員による授業

はい

【実務経験有の場合】実務経験の内容

略  歴
1989年3月 中央大学法学部法律学科卒業
1994年   司法研修所第48期司法修習生
1996年4月 弁護士登録(東京弁護士会)
現在     富士法律事務所 所属
       中央大学法学部 法曹演習担当兼任講師

【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容

事例全体につき、民事実務裁判に従った攻撃防御方法の整理

テキスト・参考文献等

授業用の指定テキストは特にありません。
起案課題については講師作成レジメ資料・講師選定の参考文献資料を配布します。

その他特記事項

連絡方法は、全学授業支援manabaコースの掲示板。
あるいは当職メールアドレス:kamoshida@fujilawoffice.jp 


【授業の工夫】
事前に演習課題を自力で起案してもらいますが、ヒント解説レジメ・参考資料等につき、mamabaコースに方にアップする予定です。また、事前に個別の質問がある場合は、受け付けます。

参考URL

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