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シラバスデータベース|2025年度版

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ホーム > 講義詳細:工業科教育法1

シラバス

授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科など 担当教員 教員カナ氏名 配当年次 単位数
工業科教育法1 2025 前期 木5 理工学部 殿村 洋文 トノムラ ヒロフミ 3年次配当 2

科目ナンバー

QC-TC3-B219

履修条件・関連科目等

 専攻学科の講義内容のうち,高等学校工業にかかわる基礎科目の内容および学習指導要領について,予め一読し,理解しておくこと。

授業で使用する言語

日本語

授業で使用する言語(その他の言語)

授業の概要

 日本における工業教育の歴史を振り返り,今日における意義と役割を知るとともに,学習についての諸説の概要を知り学習の方法についても学ぶ。
 あわせて,学習指導要領ならびにその解説から,工業科の教育内容の前提となる学習や背景となる学問領域について知り,1時間の授業でどう教育内容を組立て,授業を行うかを考える。
 その際,発問や教材・教具の提示方法,如何に授業へ集中させるかなどの教授行為についても学び,それらを生かすように模擬授業を行い,相互に批判検討を行う。

科目目的

 カリキュラム上の教員の免許状取得のための必修科目として位置付けられていることから,この科目の学修を通じて工業技術教育の意義・役割・目標についての理解を深め,まずは1時間の学習指導の設計の中心部分を作成する技術を習得し,実際の授業が行えるようになることを目的とする。
 さらに情報通信技術を活用することで,主体的で対話的な学習がより促進できることを知ることも目的とする。


到達目標

(1)日本の工業科教育の歴史と目的・役割について説明できる。
(2)学習指導要領の内容とともに工業科科目の前提である小学校や中学校の科目との関係を説明できる。
(3)学習指導要領における高等学校工業科の教育課程が理解できる。
(4)一時間の指導計画をつくれる。
(5)教育内容を具体化した適切な教材を選択できる。
(6)評価の目的と方法,観点を説明できる。
(7)模擬授業が行える。

授業計画と内容

第1回:教えるとは何かー教員の役割ー
第2回:工業教育の歴史・現状・課題
第3回:学校教育の方法(1)ー学習についての諸説と学習指導法の諸形式-
第4回:学校教育の方法(2)ー主体的・対話的な授業とICT機器の活用-
第5回:学校教育の方法(3)ー技術・工業教育での教育方法の例(作業分析)-
第6回:工業科の背景となる学問領域と学習指導要領との関係
第7回:高等学校工業科の教育課程の構成と編成,教科書の選定
第8回:教材研究(1)―工具等の使い方の指導―
第9回:教材研究(2)―測定用機器の使い方の指導―
第10回:学習指導案の構造ー「本時の展開」の作成ー
第11回:評価の目的と方法 ―工業科科目と普通科科目の共通点と相違点―
第12回:模擬授業(1)ー作成した「本時の展開」で授業を行うー
第13回:模擬授業(2)ー模擬授業の検討・協議ー
第14回:到達度確認・まとめ

授業時間外の学修の内容

授業終了後の課題提出

授業時間外の学修の内容(その他の内容等)

 講義の際に出された課題については,自分の考えを書くとともに,講義で聞いた他の学生の考えや,講義での質疑討論を思い出すとともに,講義で行った実験や観察あるいは資料精読から何が分ったかを自らの言葉で書くようにする。

授業時間外の学修に必要な時間数/週

・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。

成績評価の方法・基準

種別 割合(%) 評価基準
期末試験(到達度確認) 20 講義内での内容のうち,レポートで課したもの以外についての筆記試験
レポート 30 学習指導案が授業で学んだ内容が満たされているかどうかで4段階に評価する
平常点 20 毎時間に出す小レポートの内容を4段階で評価する
その他 30 模擬授業を4段階で評価する

成績評価の方法・基準(備考)

ただし、出席率が60%に満たない者、レポートを提出しない,模擬授業を行わなかった者はE判定とする。

課題や試験のフィードバック方法

授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う/その他

課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)

 印刷物とするかmanabaに上げるかし,閲覧できるようにする。必要に応じて、解説や学生の発表による内容の共有・協議を行う。

アクティブ・ラーニングの実施内容

PBL(課題解決型学習)/ディスカッション、ディベート/グループワーク/実習、フィールドワーク

アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)

授業におけるICTの活用方法

クリッカー/タブレット端末

授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)

実務経験のある教員による授業

はい

【実務経験有の場合】実務経験の内容

 私立中学高校の教員として中学理科および技術,高校理科(物理・化学・生物・地学)の授業を担当し,その実践を各種研究会で発表するとともに,機関誌・学会誌の投稿した。研究会の研究協力者や研修会の講師も務めてきた。

【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容

 授業の指導計画や指導案の立案を具体例を示しながら指導する。実験の技法や教材開発の方法,研究会での研修についても実例を紹介する。

テキスト・参考文献等

テキスト:
中村豊久 他3名「工業科教育法の研究 改訂版」(実教出版,2019)978-4-407-34771-5

参考文献:
勝田守一「教育と認識」 (国土新書,1968年)
教職課程研究会 編「教職必修 技術科・工業科教育法」(実教出版,2019)978-4-407-34773-9
土井正志智他「工業技術教育法」(産業図書株式会社,1969年)
岡邦雄,三枝博音,長谷川淳「科学技術教育の実際」(明治図書,1959年)
長谷川淳「工業教育」(1955年,岩﨑書店〈教育全書〉)
ダニロフ,イエシポフ「教授学 上,下」(明治図書,1961年)
三好信浩「明治のエンジニアリング教育」(中公新書,1983年)
高等学校学習指導要領(平成30年4月告示 文部科学省)
高等学校学習指導要領解説 工業編 (平成30年4月告示 文部科学省)
中学校学習指導要領解説 理科編,技術・家庭科編
工業技術基礎(実教出版)
中学校 技術・家庭 技術分野(開隆堂,教育出版,東京書籍)
その他,適宜講義内で紹介する

その他特記事項

参考URL

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