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シラバスデータベース|2025年度版

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ホーム > 講義詳細:自然災害/自然地理学(2)

シラバス

授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科など 担当教員 教員カナ氏名 配当年次 単位数
自然災害/自然地理学(2) 2025 後期 木1 文学部 田村 糸子 タムラ イトコ 1~4年次配当 2

科目ナンバー

LE-GG1-T805

履修条件・関連科目等

授業で使用する言語

日本語

授業で使用する言語(その他の言語)

授業の概要

近年,世界各地で,これまでにない激しい自然現象により,災害の発生頻度が増加している.地震・津波,火山噴火,風水害・洪水,異常気象,斜面災害などの自然災害に対する不安を抱いている人も多い.不安の原因は,災害に関する知識や情報,経験の不足が考えられる.
本講義では,自然災害に関連する知識を獲得し理解を深めるため,地球の基礎知識と地球上で起きている自然現象(地震,火山,大気循環等)のメカニズムについて学ぶ.特に火山災害,地震災害,気象災害を中心として,過去の災害事例を振り返り,災害となった原因や問題点,教訓を学ぶ.
地球の自然システムの中で捉えれば,日本はプレートの沈み込みの場であり,アジアモンスーンの場にある.最終的には変動の激しい日本の自然環境に関わる統一的理解を進める.

科目目的

自然災害は急激に変化する自然現象が人間社会に大きな被害・影響を与えることである.従って,災害には誘因と素因がある.
誘因とは,地震現象や火山噴火,豪雨等,短時間に働いて災害を引き起こす激しい自然の力(外力)である.この外力のメカニズムを理解し,基礎的な知識を習得することが本科目の目的の一つである.また,素因とは,誘因を受ける生活環境,自然環境である.自然環境には地形や地質・地盤(土地条件)などがある.地形や地質・地盤について,自然地理学的な見方・考え方を習得することも本科目の目的である.
災害に関する知識・情報を獲得し,災害に遭遇した時に各自が最適な判断・行動ができることを最終的な目的とする.

到達目標

講義を手がかりとして,各人が地球の自然現象や,地形や地質等,身の回りの地理的環境に関心を持ち,人間活動に深く関わっていることを理解することを目指す.そして,獲得した自然のシステムや自然災害に関わる知識を,将来において防災意識の向上等,災害の軽減に繋げられるようになることを目標とする.

授業計画と内容

[第1回]:イントロダクションおよびガイダンス
  自然地理学と自然災害  講義の概要と履修上の注意
  惑星地球の姿1:天体としての地球 宇宙・太陽系
[第2回]:惑星地球の姿2:太陽系・地球の誕生,大気と海の誕生 現在の地球大気と海洋
[第3回]:惑星地球の姿3:地球の内部構造(地殻,マントル,コア)
[第4回]:地球表層の動きを支配するプレートテクトニクス:プレートの概要と大地形の形成
[第5回]:プレートテクトニクスと地殻変動:プレート境界 日本列島のプレートとその動き
[第6回]:火山災害1:火山と活火山 火山分布 マグマの誕生 噴火のメカニズム
[第7回]:火山災害2:噴火の多様性と火山噴出物 日本列島の火山とその活動 火山災害
[第8回]:地震災害1:地震とそのメカニズム 地震の基礎知識 
[第9回]:地震災害2:日本列島の地震 2つのタイプ 活断層とは何か 
[第10回]:地震災害3:東京の地震と震災 過去の地震災害の検証と課題
[第11回]:気象災害1:地球の大気 大気の構造 大気圧 大気組成 気象要素 
[第12回]:気象災害2:太陽放射と地球放射 地球の熱収支と大気の大循環 
[第13回]:気象災害3:様々な気象災害の検証と対策 地球温暖化とその影響
[第14回]:総括・まとめ 東京の地形と自然災害 自然災害への備えと行動

授業時間外の学修の内容

その他

授業時間外の学修の内容(その他の内容等)

学びは内容を暗記するのではなく,理解することが重要.新しい知識・経験は自分のこれまでの経験や基礎知識と照らし合わせて,初めて理解することができる.そのためには一般常識や教養を充実させることが必要.自分から様々なことに興味をもち,土台を増やすよう心がけてほしい.
また自然地理学は地球の自然を対象とするものである.講義において,地球(自然)をより深く理解するのに参考となる具体的な情報(博物館やジオパークなどの関連施設,最新の出版物,関連するテレビ番組)を出来るだけ紹介するので,積極的に活用して下さい。

授業時間外の学修に必要な時間数/週

・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。

成績評価の方法・基準

種別 割合(%) 評価基準
期末試験(到達度確認) 80 講義で扱った自然災害/自然地理学についての重要事項の理解度で評価します.
レポート 20 自然災害に関連した課題を出題し,それに対する意識や観点,見解などを基準として評価します.

成績評価の方法・基準(備考)

履修人数等の状況により,課題レポートを実施しない場合があります.

課題や試験のフィードバック方法

その他

課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)

特定のフィードバックは行っていないが,授業時間内に理解が進むよう工夫している。

アクティブ・ラーニングの実施内容

実施しない

アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)

授業におけるICTの活用方法

実施しない

授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)

実務経験のある教員による授業

いいえ

【実務経験有の場合】実務経験の内容

【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容

テキスト・参考文献等

教科書は使用しない。毎回講義時に資料を配付する。関連文献・参考文献は下記の他にも授業中に別途指示する。世界の諸地域に関するテレビ番組等は大いに授業の参考となる。

参考文献
 内田悦生・高木秀雄編著『地球・環境・資源 地球と人類の共生をめざして』共立出版
 山崎晴雄著『富士山はどうしてそこにあるのか』NHK出版新書 
 

その他特記事項

毎回、資料を載せたレジュメを配布します。しかし、これには図しか載せていないので,講義を聴かないと内容は理解できません。毎回出席して講義を聞きノートをしっかりとってください。
受講時には(持っていれば)高校等で使った地図帳を持参すると授業の理解が深まります。

参考URL

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