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シラバスデータベース|2025年度版

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ホーム > 講義詳細:フランス古典啓蒙文学演習 B

シラバス

授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科など 担当教員 教員カナ氏名 配当年次 単位数
フランス古典啓蒙文学演習 B 2025 後期 月3 文学研究科博士課程前期課程 田口 卓臣 タグチ タクミ 1年次配当 2

科目ナンバー

LG-LT5-302S

履修条件・関連科目等

フランス文学史に関する基礎知識を身につけており、中級以上のフランス語の読解力を有している。

授業で使用する言語

日本語/フランス語

授業で使用する言語(その他の言語)

授業の概要

 この授業では、主として、17~18世紀フランスの文学・思想のテクストを参加者全員で精読します。その際、18世紀思想家のテクストを読む年、17世紀のルメートル・ド・サシのフランス語訳『聖書』を読む年を、隔年で設定します。

 本年度は、18世紀思想家、特にドニ・ディドロの文芸批評、サロン、美学論などに注目する年です。

 ディドロは、18世紀において、演劇や美術の観客にかかる「没入」の美学を創出した思想家、として知られています。それは間違ってはいないのですが、実際にテクストを読んでいくと、もっと様々な繊細なポイントが見えてきます。本演習では、このことを考えるために、ディドロの文芸批評、演劇論、美術批評、美学理論などに注目していきます。これらのテクストは、基本的に、文学テクストです。しかし、同時に、美術や美学芸術学の問題を考える上でも、重要な問題提起をおこなっています。文学を学ぶ者にとってはもちろん、美術史を学ぶ者にとっても、さまざまな考察の題材を提供してくれます。

 また、上記のような演習の導入として、マイケル・フリードの『没入と演劇性』に着目するほか、受講生の理解度の深まりに応じて、同時代の美学者として「文学と絵画」の比較に関する先駆的な議論を提示したデュボスやバトゥーなどのテクストにも注目できれば、と考えています。

 私はかつて、18世紀フランスにおける「詩は絵画のように(Ut pictura poesis)」の問題系を研究し、論文や短文を書いていました。この問題系の重要性にもう一度光を当て、皆さんとともに考えたいと思っています。


科目目的

この科目は、文学研究科のディプロマポリシーである「知的教養」「論理構築力」を修得することを目的としています。

到達目標

この科目は、カリキュラム上の演習科目として位置づけられていることから、この科目での学習を通じて、学生が近世フランス文学に対する素養と認識を深めるとともに、文献読解の基礎となる批評校訂版を読み解く方法を習得します。

授業計画と内容

第1回 後期授業の説明
第2回 ディドロ著作集「美学」紹介
第3回 ディドロ著作集「美学」論文集より、抜粋の読解
第4回 ディドロ「サロン」の概要:18世紀の美術と文学
第5回 ディドロ「サロン」の歴史的背景に関する論文を読む
第6回 ディドロ「サロン」の美学的射程に関する論文を読む(大橋完太郎の著作など)
第7回 ディドロ「1763年のサロン」と「自然」概念
第8回 ディドロ「1765年のサロン」とシャルダン
第9回 ディドロとグルーズ
第10回 ディドロとヴェルネー
第11回 ディドロの美術批評における「文学」の問題
第12回 ディドロの美術批評と美学理論の関係――デュボスとの比較
第13回 ディドロの美術批評と美学理論の関係――バトゥーとの比較
第14回 総括・まとめ

授業時間外の学修の内容

指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出

授業時間外の学修の内容(その他の内容等)

発表準備にあたり、注を付されたキーワードや人名・地名等を調査し、それらについても発表できるように学習しておいてください。

授業時間外の学修に必要な時間数/週

・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。

成績評価の方法・基準

種別 割合(%) 評価基準
レポート 40 論述の内容、方法の的確性、フランスの言語・文化・社会に関する学識の習得度を基準とします。
平常点 60 毎回のレジュメの内容、口頭発表の明確性を基準とします。

成績評価の方法・基準(備考)

課題や試験のフィードバック方法

授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う

課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)

アクティブ・ラーニングの実施内容

ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション

アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)

授業におけるICTの活用方法

その他

授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)

Webex, Zoom, Google Driveなどを使用

実務経験のある教員による授業

いいえ

【実務経験有の場合】実務経験の内容

【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容

テキスト・参考文献等

コピーを配布します。
参考文献は授業時に適宜紹介します。

その他特記事項

受講生の関心に合わせて、ある程度、取り上げるテクストを調整することは可能です。ただし、あくまでも17~18世紀フランスの古典に限定します。

参考URL

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