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シラバスデータベース|2025年度版

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ホーム > 講義詳細:日本倫理思想研究ⅠB

シラバス

授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科など 担当教員 教員カナ氏名 配当年次 単位数
日本倫理思想研究ⅠB 2025 後期 月1 文学研究科博士課程前期課程 大川 真 オオカワ マコト 1年次配当 2

科目ナンバー

LG-PE5-102L

履修条件・関連科目等

指定された研究書を事前に読みこむことが必須条件です。また日本倫理思想研究ⅠAを履修することを希望します。学部生、他専攻、他研究科の院生の参加も大歓迎です。単位認定されるかどうかは所属学部、研究科の事務室で事前に確認しておいてください。

授業で使用する言語

日本語

授業で使用する言語(その他の言語)

授業の概要

【ナショナリズム研究の基本を学ぶ】
ナショナリズム(nationalism)という言葉はよく使われる言葉でありますが、その内実がよく分からないままに安易に使われております。
たとえばナショナリズムは「国家主義」と訳されることがありますが、その場合、同じく「国家主義」と訳されるstatismとどのような違いがあるのでしょうか。また「祖国愛」などと訳されるpatriotismとどう違うのでしょうか。また民族主義や国際主義、民主主義、軍事主義などとどう関係するのでしょうか。
この授業ではnationalismに予備知識が無くても一から学べる授業を展開していきます。また私の専門は政治思想史ですので、政治思想史入門としてもこの授業は大いに活用できると思います。

科目目的

ナショナリズムに関する正確な理解は、政治思想、政治哲学のみならず、歴史学、社会学、文学など人文・社会科学全般に必要なことです。特に修士論文を執筆する上では、基礎的な事項です。
哲学専攻においては、自分の専門とする思想家の理解に閉じこもって、社会思想や政治思想を軽んじる傾向が顕著に見られますが、これは大変良くないことです、たとえばカントを理解する上で、理性に対する思想を構造的に把握することはもちろん大事です。しかしカントが共和制を理想化したり、国家による法(Recht)と個人の道徳(Moralität)の関係性を意識的に考えたことを研究者が無視したり、場合によってはそもそも知らないというのは、哲学研究の在り方としては大きな欠 陥があります。自らの研究テーマの中心軸に置かないにせよ、やはり基礎的な事項を知ることは重要です。

到達目標

ナショナリズムを、statism,patriotism,imperialismと区別してその定義を明らかにし、また民族主義、国際主義、軍事主義、民主主義との関係も意識して説明できる研究能力を養成する。

授業計画と内容

第1回 M・ヴィローリ『パトリオティズムとナショナリズム』イントクダクション
第2回 M・ヴィローリ『パトリオティズムとナショナリズム』「共和主義的パトリオティズムの遺産」 前半
第3回 M・ヴィローリM・ヴィローリ『パトリオティズムとナショナリズム』「共和主義的パトリオティズムの遺産」後半
第4回 第1~3回の補足および受講者によるディスカッション
第5回 M・ヴィローリ『パトリオティズムとナショナリズム』「衰退と復活」 前半
第6回 M・ヴィローリ『パトリオティズムとナショナリズム』「衰退と復活」 後半
第7回 M・ヴィローリ『パトリオティズムとナショナリズム』「古代のパトリオティズムと政治」 前半
第8回 M・ヴィローリ『パトリオティズムとナショナリズム』「古代のパトリオティズムと政治」 後半
第9回 第5回~8回の補足および受講者によるディスカッション
第10回 M・ヴィローリ『パトリオティズムとナショナリズム』「ナショナリズムという言葉の誕生」 前半
第11回 M・ヴィローリ『パトリオティズムとナショナリズム』「ナショナリズムという言葉の誕生」 後半
第12回 M・ヴィローリ『パトリオティズムとナショナリズム』「パトリオティズムのナショナリズムへの変質」 前半
第13回 M・ヴィローリ『パトリオティズムとナショナリズム』「パトリオティズムのナショナリズムへの変質」 後半
第14回 第12回 M・ヴィローリ『パトリオティズムとナショナリズム』エピローグ

※進度により上記の予定が変更になる場合があります。




授業時間外の学修の内容

指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと

授業時間外の学修の内容(その他の内容等)

授業時間外の学修に必要な時間数/週

・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。

成績評価の方法・基準

種別 割合(%) 評価基準
平常点 100 毎回の授業での発表、質疑応答

成績評価の方法・基準(備考)

課題や試験のフィードバック方法

授業時間内で講評・解説の時間を設ける

課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)

アクティブ・ラーニングの実施内容

PBL(課題解決型学習)/ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション

アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)

授業におけるICTの活用方法

タブレット端末/その他

授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)

パソコンの使用が望ましい。

実務経験のある教員による授業

いいえ

【実務経験有の場合】実務経験の内容

【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容

テキスト・参考文献等

【テキスト】
マウリツィオ・ヴィローリ『パトリオティズムとナショナリズム』(日本経済評論社、2007年)

※該当部分のコピーPDFを受講者にお送りします。

その他特記事項

参考URL

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