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シラバスデータベース|2025年度版

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ホーム > 講義詳細:英米法概論1-1(英米法)/英米法概論

シラバス

授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科など 担当教員 教員カナ氏名 配当年次 単位数
英米法概論1-1(英米法)/英米法概論 2025 秋学期 月3 法学部 阿部 純子 アベ ジュンコ 2・3年次配当 2

科目ナンバー

JU-AA2-001L

履修条件・関連科目等

授業で使用する言語

日本語

授業で使用する言語(その他の言語)

授業の概要

 英米法(common law)とは、中世イギリスの裁判所の営為において次第に形成され、受け継がれてきた判例法を中核とする法体系を指します。英米法に対する法体系としては、大陸法(civil law)があります。他のヨーロッパ諸国においては、中世ローマ法学者の研究成果が法典の形で近代に受け継がれました。ローマ法の継受という共通点に着目し、この法体系を総称してcivil law(ローマ市民法の意)と称されるものです。この分類において、主な対照点として、英米法が判例法を重視するのに対し、大陸法が制定法を重視する点などがあります。
 上記の分類において、日本法は、ドイツ法を経由してローマ法を継受しているため大陸法に属すると一般的に整理されます。今日では、英米社会を支配する法である「英米法」に触れる機会が増えていると思います。日本の法学教育において「大陸法」的思考に馴染んだ場合、英米法の法現象が奇異なものに映るかもしれませんが、これは、その母体であるイギリス法とローマ法の違いから説明できるものが多くあります。
 この授業の目的は、「英米法」と総称される法体系の基本的な特徴を学ぶことです。上記のとおり、英米法の理解において、大陸法との比較的観点を取り入れることは有意味と考えられます。
 そこでこの授業の前半で、大陸法体系の「制定法主義」と好対照をなす英米法の「判例法主義」について学びます。後半では、イギリス法の形成過程をたどりながら、英米法に特有の「コモンローとエクイティ」という二元的法体系を中心に、陪審裁判制度、法の支配などについて学びます。
 

科目目的

英米法の特徴について学ぶこと(特に、判例法主義と先例拘束性の原理、コモンローとエクイティという二元的判例法体系)。

到達目標

英米法の特徴について理解すること。

授業計画と内容

1.導入(西洋法の継受など)
2.法族論:ヨーロッパ大陸法
3.議会主権
4.議会主権と法の支配
5.判例法主義
6.先例拘束性の原理(前半)
7.先例拘束性の原理(後半)
8.イギリスの封建制度
9.司法権の中央集権化
10.エクイティの誕生
11.エクイティの発展
12.陪審裁判制度
13.アメリカ合衆国の連邦制度(前半)
14.アメリカ合衆国の連邦制度(後半)

授業時間外の学修の内容

指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと

授業時間外の学修の内容(その他の内容等)

授業時間外の学修に必要な時間数/週

・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。

成績評価の方法・基準

種別 割合(%) 評価基準
期末試験(到達度確認) 100 判例法主義や先例拘束性の原理など、英米法の特徴(制度を含む)を中心に出題します。これらの特徴について適切に理解し、記述できていること等を評価します。

成績評価の方法・基準(備考)

課題や試験のフィードバック方法

授業時間内で講評・解説の時間を設ける

課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)

アクティブ・ラーニングの実施内容

実施しない

アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)

授業におけるICTの活用方法

実施しない

授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)

実務経験のある教員による授業

いいえ

【実務経験有の場合】実務経験の内容

【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容

テキスト・参考文献等

【テキスト】戒能通弘・竹村和也『イギリス法入門―歴史、社会、法思想から見る』(法律文化社、2018年)、樋口範雄『はじめてのアメリカ法(補訂版)』(有斐閣、2013年)
※授業ではレジュメを配布します。

【参考文献】田中英夫『英米法総論(上・下)』(東京大学出版会、1980年)など

その他特記事項

参考URL

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