中央大学

シラバスデータベース|2025年度版

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ホーム > 講義詳細:宗教学1

シラバス

授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科など 担当教員 教員カナ氏名 配当年次 単位数
宗教学1 2025 春学期 金4 法学部 谷﨑 秋彦 タニザキ アキヒコ 1・2年次配当 2

科目ナンバー

JU-PE1-005L

履修条件・関連科目等

履修条件は、なし。

「哲学史」「哲学」は関連科目として挙げられる。
(このうち「哲学」は三年生以上の配当科目)

授業で使用する言語

日本語

授業で使用する言語(その他の言語)

授業の概要

宗教の存在意味を考える。その際、狭義の〈信仰〉にとどまらず、思考様式・行動様式(したがって政治、科学、経済活動等)の基盤として機能する宗教的なもの(死をどのように受け止めるか、何を正義とするか、生の本義をどう捉えるか 等)を、各宗教において通覧する
とりわけ、現代においても極めて広範な影響力をもつキリスト教を初めとした〈一神教〉の思想的な意義を、重要な論題としたい。
前半(宗教学 1 )では、キリスト教の前提をなす〈ユダヤ教〉の根本動向を探るとともに、〈キリスト教〉はどのような意味でこれと接続するものであるのか、を論じたい。

科目目的

世界の主要な各宗教の教団としての特質とその歴史的な進展とを理解するとともに、宗教がその都度の歴史(現代をも含む)において、いかに広範かつ深刻に人々の思考を規定しているのか、このようなことを理解する。それによって、現代において、政治、科学、文化、芸術、価値観等といった諸圏域において進行しつつある出来事を、宗教という観点から各自が分析し解明し説明できるようになること、これが求められている。

前半(春学期)では総論として、現代の世界において目立たないあり方で支配的な地位を保持している「一神教」的な思考方法、これがいかなるものであるのかを理解することが求められている。これは具体的にはユダヤ教、キリスト教(諸派)、イスラームであり、またこれとの対比において諸々の東洋の宗教についても理解する。

到達目標

受講者の各々が、上の問題に対処することができるために、宗教(および信仰)に関する理解を深める。
このためには、各自において、曖昧な噂にしたがって事柄を理解するのではなく、経典(聖典)等のテクストを直に読むことを通じて、諸宗教が何を求め、何を語ってきたのかを理解する。
この上に立って、現代において、諸宗教間(論者によっては諸文明間)において解決が難しい緊張関係が存立していることを理解し、その内実をより踏み込んで理解すること、これが目標となる。

授業計画と内容

「宗教」を単なる信心(心の持ちよう)と断ずるのではなく、一つの強力な「思想」として捉えて、これがいかに「文化」なるものを形成してきたのか(逆に言えば「文化」は宗教とともに生成してきたこと)を、個々の宗教に即して理解する。
その上で焦点を当てたいのは、とりわけ「一神教」が近代世界を覆うような形で瀰漫している、という点である。グローバル化、世界市場、統一通貨、等の標語は、決して一神教の思想と無縁ではない。そのため、本講義ではとりわけ、一神教のさまざまなアスペクトを取り上げてその思想を吟味することを主題とする。

第一回 オリエンテーション。宗教、および宗教学についての総論。信仰と構想力の問題。
第二回 一神教と多神教。信仰の根茎に置かれているもの。
第三回 思想と宗教。科学と宗教。政治と宗教。芸術と宗教。法と宗教。
第四回 日本、東洋、西洋におけるそれぞれの「宗教」の意味。
第五回 古代オリエント、古代ギリシア、およびヘブライ伝承。
第六回 ユダヤ教の成立とその意義。
第七回 ユダヤ教とキリスト教。
第八回 一神教の本質について。
第九回 キリスト教の展開と西洋。
第十回 キリスト教とイスラーム。
第十一回 中世の神学。
第十二回 西洋近代と絶対者。
第十三回 人間と信仰と神。
第十四回 前学期のまとめ。宗教と現代。


授業時間外の学修の内容

指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出

授業時間外の学修の内容(その他の内容等)

上で触れた話は、さまざまな問題と相関している。……思想、哲学、歴史、芸術ばかりでなく、総じて近代的に展開された諸学問は宗教的な背景をもっている。
これらのそれぞれに触れるに当たり、当講義で論じられている宗教的含意が透け見えることであろう。
このことに留意しつつ、これらのものに接するのがよい。

また(とりわけ後半に関わるが)、例えばアメリカと中国、アメリカとイラン、等々、さまざまに報じられる海外ニュースには、日々何らかの仕方で(可能な範囲で中立的なメディアを経由して)注意を払うことが求められる。

各回において、〈授業で触れたこと〉あるいは〈近々授業で触れること〉に関して、記述して提出すること(manaba経由)が求められるので、各回において回答すること。

授業時間外の学修に必要な時間数/週

・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。

成績評価の方法・基準

種別 割合(%) 評価基準
レポート 60 期末に向けてレポート提出が課されます。
平常点 40 各回に関して提出物が課されますので、それに対応する必要があります。

成績評価の方法・基準(備考)

期末の提出課題は、対象となる方面のテクストを通読して、これに関して、論じる(論じる手前の、感想、でもよい)というものになる予定。
詳細は講義中に提示。締め切りは最終講義時あたりにせっていされる予定。


課題や試験のフィードバック方法

授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う

課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)

各回の提出課題で取り上げた事項、その他提出された内容に関しては、次回以降に解説、講評、あるいは読解を行うことになる予定

アクティブ・ラーニングの実施内容

反転授業(教室の中で行う授業学習と課題などの授業外学習を入れ替えた学習形式)/実習、フィールドワーク

アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)

日々の生活(法の適用や遵守もこれに含まれる)において、宗教的な要素がどのように根底に置かれているのか、これをさまざまな方面において点検し、直視し、考察することが求められる。そのための材料となるものは際限がない。
各週に提出する論題のいくつかは、上のことに関するものとなる。

日々の生活(法の適用や遵守もこれに含まれる)において、宗教的な要素がどのように根底に置かれているのか、これをさまざまな方面において点検し、直視し、考察することが求められる。そのための材料となるものは際限がない。


各週に提出する論題のいくつかは、上のことに関するものとなる。
※ 提出する文は(レポートは)、相互に閲覧・コメント可、の枠内に掲示されるので、それを意識して記述すること。

※ 各回の内容を理解するために、経典(タナク〔旧約聖書〕、福音書〔新約聖書〕)などの相当な分量を読むことも課題に含まれる。

授業におけるICTの活用方法

クリッカー/タブレット端末

授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)

上にも書いたように、講義は対面授業と並行して、「Webex での同時開講/録画掲示」を予定しているので(学校感染症罹患などの特別な理由がある場合のため)、Webex の操作(参加、録画視聴など)には通暁しておくことが望まれる〜。

出席の確認などでは、(感染拡大防止の一環として)「respon」(manaba付属のもの)を使うことになる。各自で習熟していてもらえるとありがたし。

また、配付した資料で、授業内で参照するものも予定されているので、可能な範囲で大きな画面(PCもしくはタブレット)を用いることが望まれる(さもなくば事前に印字するなどして対応する必要がある)。

さらに受講者の見解を概観するためにクリッカーを使用する(かも)。

実務経験のある教員による授業

いいえ

【実務経験有の場合】実務経験の内容

【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容

テキスト・参考文献等

ミネルヴァ書房、櫻井他著、『よくわかる宗教学』、を予定。最終的にはテクストについてはmanaba上で発表し、同時に本学生協教科書売り場に手配することになる。各自において同所で購入する必要がある。

なお、この教科書には宗教学のアウトラインしか記されていないので、詳細については、また個々の宗教の経典の内実に関しては、別途資料などを提示あるいは配布することになる(manaba経由)。

上記テクストは、出席(受講)の際には必須のものとなるので、用意すること。

そのほかに必要となるものに関しては、その都度(manaba上で、あるいは授業内で)別途指示する。

その他特記事項

特別な理由があってリアルタイムでの参加に支障がある場合には、録画したものを視聴することで代替することができるが、Webex のサーバー録画は手動で、不備が生じることもありえることを承知しておくこと。

また録画の視聴は時間を置かずに、その週のうちに完了しておくこと(その期限を徒過した場合には欠席の扱いになる)。詳細については開講後に掲示するので、それに従うこと。

参考URL

詳細は開講後に示すことになるが、

 

・ユダヤ教で扱う経典(タナク、あるいは 旧約聖書)

・キリスト教の聖書(現行の福音書を基軸とするいわゆる新約聖書)

 に関しては、「聖書」をもっている受講生は多くないであろうから、ネット上にあるものを参照することになろう。

授業で推薦しているものは YouVersion のものである。

また後半で クルアーン を読むことになるが、これもネット上に クルアーン日本語読解 が存在する

いずれ示すことになるが、自力で探す場合には トルコ文化センター 出版物 クルアーン日本語読解 という検索語で探せると思う(ダウンロード可)

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