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シラバスデータベース|2025年度版

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ホーム > 講義詳細:科学史1

シラバス

授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科など 担当教員 教員カナ氏名 配当年次 単位数
科学史1 2025 春学期 月4 法学部 高橋 智子 タカハシ トモコ 1・2年次配当 2

科目ナンバー

JU-OS1-003L

履修条件・関連科目等

春学期・秋学期を通して受講することを勧めるが、必須ではない。自然科学に関する知識は一般常識程度あれば苦手でも構わない。「科学とは何か」「科学と社会との関係」を考えてみたい方に受講をお勧めします。

授業で使用する言語

日本語

授業で使用する言語(その他の言語)

授業の概要

 科学史を学ぶことは、科学とは何かを理解する一助になる。今も使われるピタゴラスの定理、アルキメデスの原理、ユークリッド幾何学などは、古代ギリシアの時代に活躍した科学者たちによってその基礎は形成された。その一方で、自然界に古代から存在してきた原子や原子核、放射能の存在は、20世紀にはいるまでその存在さえ人類は知ることができなかった。人類は自然についてどこまで理解し、自然とどのように共存してきたのか。今日の自然科学は、古代から現代に至るまでの、時代を超えた人類の共同研究の成果ともいえる。ここでは自然科学の起源から近代科学の成立までを、著名な科学者たちの業績を辿りながら、科学の普遍性と歴史性・社会性との関りから考察する。

科目目的

 科学の発展は、観察や実験、その理論化の展開だけではなく、社会制度、技術、文化・思想などの在り方にも大きな影響を受けてきたことを理解すること。具体的には、古代において自然科学はいかにして成立したのか、古代に成立したその古代科学がなぜ中世西欧社会において衰退してしまうのか、アラビア社会において科学の受容と興隆は如何になされたのか、ルネサンスの西欧社会における科学の復活はいかに生じたのか、新たに成立した近代科学とはどのような特性をもつのか、こうした問いについて科学の歴史研究が明らかにしてきた事柄について理解を深めること。高校までに学んできた世界史の知見に科学史からの視点を加えることで、より豊かな歴史像を獲得する。

到達目標

 歴史上著名な科学者について、その主要な業績について具体的に説明することができる。世界の歴史を科学の普遍性、歴史性・社会性と関連付けながら、自分自身の言葉で語ることができる。

授業計画と内容

 1 ガイダンス 科学史を学ぶ意義と学習方法

第一部 古代・中世の科学
 2 科学の起源を考えるー古代文明と自然認識
 3 古代都市国家の成立と科学
 4 ローマ帝国の科学・技術
 5 アラビア科学の興隆

第二部 ルネサンスの科学
 6 大西洋の横断と科学・技術:『コロンブスの航海日誌』
 7 レオナルド・ダ・ビンチの手記
 8 ニコラウス・コペルニクスの『天球の回転について』
 9 アンドレアス・ヴェサリウスの『人体の構造について』

第三部 近代科学の成立 
 10 錬金術から化学へ:アグリコラ/パラケルスス/ロバート・ボイル
 11 位置天文学から近代天文学へ:ティコ・ブラーエ/ガリレオ/ケプラー/ニュートン
 12 幾何光学から物理光学へ:ホイヘンス/デカルト/ニュートン
 13 「科学革命」の時代

 14 総括とふり返り 到達度確認 古代・中世・ルネサンス期の科学・近代科学の成立

授業時間外の学修の内容

授業終了後の課題提出/その他

授業時間外の学修の内容(その他の内容等)

授業内容に参考となる動画資料、科学者の伝記や論文などをmanabaのコースコンテンツで紹介します。授業によって予習課題を出すこともあります。また授業の資料等もmanaba のコンテンツに掲載します。授業の予習・復習に利用してください。授業中に考えたこと、学修したこと、疑問についてリアクションペーパー(備忘録)として授業毎に提出してください。

授業時間外の学修に必要な時間数/週

・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。

成績評価の方法・基準

種別 割合(%) 評価基準
期末試験(到達度確認) 70 最終授業日に60分の試験を行い、理解度を確認します。
平常点 30 リアクションペーパーの提出、responアンケートや小テストの積極的な参加で評価します。

成績評価の方法・基準(備考)

最終的な成績は、期末試験・平常点を総合的に評価して決定します。

課題や試験のフィードバック方法

授業時間内で講評・解説の時間を設ける

課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)

アクティブ・ラーニングの実施内容

その他

アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)

授業内でresponアンケートを実施する場合がある。

授業におけるICTの活用方法

実施しない

授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)

実務経験のある教員による授業

いいえ

【実務経験有の場合】実務経験の内容

【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容

テキスト・参考文献等

「テキスト」は特に指定しない。個別の参考文献については授業中に適宜紹介する。
全体としての参考文献
アンドレ・ピジェ 山本啓二訳『科学の誕生 上 古代オリエント』せりか書房 1995年
アンドレ・ピジェ 中村清訳『科学の誕生 下 ソクラテス以前のギリシア』せりか書房 1995年
スティーヴン・ワインバーグ 赤根洋子『科学の発見』文藝春秋 2015年

その他特記事項

授業の工夫
 「これからの科学の在り方を考えるためにこれまでの科学の在り方を検討する」という視点から、授業の構成を考え、manabaを使って情報提供を行い、できるだけ受講生間の意見交流ができるようにします。
 現代は「歴史の転換点」にあると指摘されることがあります。現代の科学は究極粒子と考えられてきた原子核を破壊し、生命情報であるDNAを編集し、宇宙の誕生と生命の誕生を明らかにできるまでになっています。21世紀を生きる皆さんは、どのような科学・技術があって欲しいと考えますか。

参考URL

自然科学や科学者に興味関心が向いたときには是非、参考にしてください。

サイエンスチャンネル:https://sciencechannel.jst.go.jp/

科学図書館:http://www.cam.hi-ho.ne.jp/munehiro/science/scilib.html

科学映像館:http://www.kagakueizo.org/

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