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シラバスデータベース|2025年度版

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ホーム > 講義詳細:科学史2

シラバス

授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科など 担当教員 教員カナ氏名 配当年次 単位数
科学史2 2025 秋学期 月4 法学部 高橋 智子 タカハシ トモコ 1・2年次配当 2

科目ナンバー

JU-OS1-004L

履修条件・関連科目等

科学に関する知識は一般常識程度であれば可。今日の科学の在り方について歴史的に考察したいと考えている皆さんの受講をお勧めします。

授業で使用する言語

日本語

授業で使用する言語(その他の言語)

授業の概要

 科学史を学ぶことは、自然科学とは何かを理解する一助になる。今日の自然科学は、古代から現代に至るまでの、時代を超えた人類の共同研究の成果ともいわれるが、その成果は人類共通の資産には必ずしもなっていない。現代に近づくほど科学研究は、国家予算の投入が必要とされるほど巨費が必要な研究分野が登場し、また技術との結びつきを強め、社会インフラとして社会や政治に大きな影響を及ぼすに至っている。ここでは西欧近代科学の成立から20世紀までの科学の展開を扱う。特に近代科学と社会との関係がどう変化してきたのか、各国における近代科学の在り方を比較検討するとともに、国家と科学と科学者との関係について検討する。また20世紀の2つの世界大戦における戦争と科学との関係を取り上げる。最後に21世紀につながる科学として原子力、コンピュータ、DNAについてのトピックを紹介する。 

科目目的

 西欧近代科学の成立は、社会制度、技術、文化・思想などの在り方に大きな影響を受けてきただけでなく、現代に近づくに従い、社会に大きな影響を与えるまでに至った。そうした歴史を理解し、科学リテラシーとしての自然科学の素養を養う。具体的には、近代科学と科学者と国家との関係、科学者の国際的コミュニティーと科学の「制度化」との関係、科学と戦争との関係について、歴史的な理解を深めることを目的にしている。

到達目標

授業で学んだ知識をもとに、自然科学の歴史性と社会的機能について、自らの言葉で語ることができる。

授業計画と内容

 1 ガイダンス 科学の発展を学ぶ意義と講義計画
  「科学主義」とは何か

第1部 近代科学と科学者と国家
 2 イギリス産業革命と科学者たち
 3 フランス革命と科学者たち
 4 アメリカの独立と科学者たち
 5 ドイツ帝国の成立と科学者たち
 6 明治維新と科学者たち

第2部 帝国主義の時代と科学
 7 科学の「国際性」と「制度化」
 8 第一次世界大戦と科学者たち
 9 科学の「国際性」と「平和」
 10 第二次世界大戦と科学者たち

第3部 20世紀の科学
 11 原子力と科学者たち
 12 コンピュータと科学者たち
 13  DNAと科学者たち

 14 総括とふり返り

授業時間外の学修の内容

授業終了後の課題提出

授業時間外の学修の内容(その他の内容等)

科学の古典や科学者が書いた手紙など、紹介した資料に触れて欲しい。

授業時間外の学修に必要な時間数/週

・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。

成績評価の方法・基準

種別 割合(%) 評価基準
期末試験(到達度確認) 70 授業内容の理解度の確認
平常点 30 リアクションペーパーの提出・小テスト

成績評価の方法・基準(備考)

課題や試験のフィードバック方法

授業時間内で講評・解説の時間を設ける

課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)

アクティブ・ラーニングの実施内容

その他

アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)

授業内でresponアンケートを実施する場合がある。

授業におけるICTの活用方法

実施しない

授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)

実務経験のある教員による授業

いいえ

【実務経験有の場合】実務経験の内容

【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容

テキスト・参考文献等

教科書は特に指定しない。個別な参考文献は授業中に紹介するので、ここでは全般的な参考文献を紹介しておく。
小山慶太著『高校世界史でわかる科学史の核心』NHK出版新書 2020年
A. F. チャルマーズ著・高田紀代志・佐野正博訳『改訂新版 科学論の展開―科学と呼ばれているものは何なのか』恒星社厚生閣 2013年
平川秀幸著『科学は誰のものか―社会の側から問い直す』NHK出版 2010年
ヴィッカリー著・村主朋英訳『歴史のなかの科学コミュニケーション』勁草書房 2002年

その他特記事項

授業の工夫
「これからの科学の在り方を考えるためにこれまでの科学の在り方を検討する」という視点から、manabaを使って情報提供を行い、できるだけ受講生間の意見交流ができるようにします。現代は「歴史の転換点」にあると指摘されることがあります。現代の科学は究極粒子と考えられてきた原子核を破壊し、生命情報であるDNAを編集し、宇宙の誕生と生命の誕生を明らかにできるまでになっています。21世紀を生きる皆さんは、どのような科学・技術があって欲しいと考えますか。

参考URL

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