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シラバスデータベース|2025年度版

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ホーム > 講義詳細:現代技術と社会1

シラバス

授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科など 担当教員 教員カナ氏名 配当年次 単位数
現代技術と社会1 2025 春学期 月1 法学部 高橋 智子 タカハシ トモコ 1・2年次配当 2

科目ナンバー

JU-OS1-007L

履修条件・関連科目等

春学期と秋学期の内容は独立しているので、通しての履修には拘らない。技術史を履修してから履修することで理解が深まるはずです。

授業で使用する言語

日本語

授業で使用する言語(その他の言語)

授業の概要

 現代の技術は、「ナノ」つまり1億分の1という単位で時間や距離をコントロールして物質を加工・生産するレベルに達し、さらに人間の頭脳労働を代替するコンピュータの発達は、人間の思考や感情までも代替するかのような人工知能「AI」を登場させた。一方で科学は、DNAを読み解き、脳の構造と機能を明らかにして、生命の謎に迫りつつある。21世紀には「生命の大量生産」が可能になるとも考えられている。
 こうした技術や科学を手にした現代社会とは、どのような社会なのだろうか。「環境の時代」あるいは「生命の時代」ともいわれる21世紀における社会と技術との関係を考察するために、大量生産、大量消費、大量廃棄の時代といわれた20世紀における技術と社会との関係を分析する。

科目目的

現代の社会は良くも悪くも科学技術に大きく依存している。20世紀、科学技術の成果を一方的に受け入れてきた社会は、その科学技術により人類滅亡の危機が指摘されるまでに至っている。かつて「読み・書き・そろばん」といわれたように、今日の市民にとっては科学技術の知識は欠かせない。市民に求められる科学技術の知識はもちろん専門家のそれとは違う。科学技術を社会がコントロールしていくために必要なリテラシーとしての科学技術の知識について検討する。

到達目標

科学や技術を社会的にコントロールするための重要な武器となるのが法律だといえる。しかし長い歴史をもつ法体系と科学技術の制度とは必ずしも整合性を持つとは限らない。ここでは科学技術が担ってきた社会的な役割について特に「負の遺産」としての理解を深め、さらに科学技術マネージメントとしてのリスクマネージメントの基本的な考え方を理解する。そこから社会における技術の在り方を検討するための基本的素養を養う。

授業計画と内容

序論
 1 ガイダンスー授業計画、評価方法、現代技術と社会との関係を学ぶ目的

第Ⅰ部 生産活動と技術
 2 チャップリンが描いた「モダンタイムズ」の世界
 3 オートメーションの発達
 4 無人化工場・全自動生産工場の登場
 5 AI技術は生産現場をどうかえるのか

第Ⅱ部 技術と環境問題
 6 レイチェル・カーソンの警告
 7 水俣病事件
 8 ダイオキシンと農薬
 9 アスベストの管理使用

第Ⅲ部 科学技術とリスクマネージメント
 10 リスクとは何か
 11 化学物質とリスク
 12 科学技術とリスク
 13 さまざまなリスクを計算する

まとめ
 14 総括とふり返り 到達度確認 技術と生産活動、環境、リスクとの関係

授業時間外の学修の内容

授業終了後の課題提出

授業時間外の学修の内容(その他の内容等)

モノづくりの現場に触れる機会が少ない中、科学技術に関する博物館や資料館などに積極的に足を運んでほしい。社会の基盤となる技術を知ることで、社会課題を考えるための視野を広げることができるのではないでしょうか。

授業時間外の学修に必要な時間数/週

・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。

成績評価の方法・基準

種別 割合(%) 評価基準
期末試験(到達度確認) 50 授業内容の理解度の確認、論理的記述
平常点 20 毎授業の最後にリアクションペーパーを提出してください。
その他 30 知識確認の小テストを適宜実施します。

成績評価の方法・基準(備考)

第1部、第2部、第3部のそれぞれで知識確認の小テストを適宜実施します。成績評価では、この小テスト、平常点、期末試験それぞれの結果を総合的に評価し成績とします。

課題や試験のフィードバック方法

授業時間内で講評・解説の時間を設ける

課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)

アクティブ・ラーニングの実施内容

その他

アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)

授業内でresponアンケートを実施する場合がある。

授業におけるICTの活用方法

実施しない

授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)

実務経験のある教員による授業

いいえ

【実務経験有の場合】実務経験の内容

【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容

テキスト・参考文献等

テキストは指定しない。参考資料については授業中に適宜紹介する。

その他特記事項

授業の工夫 manabaを使って情報提供を行います。物質体系としての技術は、文字情報からは理解が難しいので、できる限り図版や映像情報を用いる予定です。また受講生間の意見交流ができるようにします。現代は「歴史の転換点」にあると指摘されることがあります。現代の科学技術は、ヒロシマ原爆をはるかに超える破壊力をもつ兵器を登場させ、さらに専門家の頭脳労働までも機械に置き換え、DNAを編集することで生命情報さえコントロールできる可能性をもっています。21世紀を生きる皆さんは、どんな科学技術が欲しいですか。

参考URL

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