シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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導入演習2 C | 2025 | 秋学期 | 木1 | 法学部 | 礒崎 初仁 | イソザキ ハツヒト | 1年次のみ | 2 |
科目ナンバー
JU-AD1-004S
履修条件・関連科目等
特になし。毎回、レポート執筆、テキスト講読、ディベート準備などの宿題が伴うので、意欲と継続力のある学生の履修を歓迎する。無断欠席は厳禁。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
年間テーマ:「公共政策トレーニング」
この演習は、次の6部構成(各4~5回)で進める。このうち秋学期は、第4クール以下を行う。
<春学期>
第1クール:考える力をつけよう!(最近の話題をワークショップで議論する)
第2クール:書く力をつけよう!(エッセイで自分の発想や思いを伝える)
第3クール:話す力を身につけよう!(自分のことや意見を口頭で発信する)
<秋学期>
第4クール:問題を調べて論文を書こう!(政策問題についてチームで調べて共同論文を書く)
第5クール:入門書を読んで考えよう!(政治の概念や制度を学び、議論する)
第6クール:議論の仕方を学ぼう!(対立点についてディベートする)
科目目的
テーマは「公共政策トレーニング」。公共的な課題や政治行政の問題を題材として、「考える力」「書く力」「話す力」という基礎力(大学生基礎力・社会人基礎力)を繰り返し養成することが目的である。そうした作業を通じて、高校までの「受け身学習」の習慣を克服するとともに、学生生活を経て実社会に立ち向かう「基礎体力」を身につけてほしい。
到達目標
この演習では、大学の学修に必要な基礎的能力(リテラシー)を身に着けることを目標とする。詳細は授業概要を参照。
授業計画と内容
以下は2024年度の状況である。課題・事例などは、時事的な話題や学生の関心を踏まえて決定する。
【秋学期】(14回)
Ⅳ 問題を調べて共同論文を書く(続き)
1.論文原稿(第1稿=5割方の原稿)を検討
2.論文原稿(第2稿=7割方の原稿)を検討
3.論文原稿(第3稿=9割方の原稿)を検討
4.論文原稿(第3稿=10割方の原稿)を検討~礒崎のコメント→完成原稿を提出
5.【番外】就活セミナー ★礒崎ゼミ4年次の先輩に就活経験を聴く
Ⅴ 入門書(『はじめての政治学』)を読んで考える-報告とグループワーク
6. 1章 政治とは何か、2章 国家と権力、3章 政治意識と政治文化
7. 4章 市民革命と民主主義、5章 現代の民主主義、6章 現代の福祉国家
8. 7章 現代の政治体制、8章 選挙、9章 世論とマス・メディア
9. 10章 国会と立法、11章 内閣と行政1、11章 内閣と行政2 、12章 政党
10. 13章 利益団体、14章 地方自治、15章 現代日本の政治1,2、15章 現代日本の政治3
11. 全体に関する復習、確認テスト
Ⅵ 議論のしかたを学ぶ-ディベート
12. ディベート①:法学部の都心移転は成功だった?
13. ディベート②:大卒一括採用の見直しに賛成か?
14. 集団討論:永木教育はいつ頃から始めるべきか?
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
毎回、テーマに関する事前調査、エッセイの執筆、テキストの読み込み、論文原稿の執筆などの準備が必要となるので、承知しておいてほしい。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 20 | チームによる共同論文の提出・内容によって評価する |
平常点 | 80 | 出席・参加状況によって評価する |
成績評価の方法・基準(備考)
日常点を基本とする。
出席点が重要であり、一定数以上の欠席は減点とし(欠席が多い場合は単位は付与しない)、無断欠席は1度でも減点とする。
秋学期は共同論文を執筆するため、その評価も加味する。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
タブレット端末
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
神奈川県庁における17年間の実務経験がある(担当:土地利用、介護保険、市町村指導等)。
また、その後6年間、神奈川県参与として知事に対する政策アドバイスを行った。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
毎回のゼミでは、実務経験を踏まえて、理論と実務の接点となる課題や論点を取り上げるとともに、説明の際には、実務の状況や具体例を盛り込んで、実務の状況や実感が伝わるように工夫する。
テキスト・参考文献等
【テキスト(第4クールで使用)】
・佐藤史郎・上野友也・松村博行『はじめての政治学(第3版)』法律文化社、2021年、2,000円
【参考文献】
①甲斐信好『プレステップ政治学(第3版)』弘文堂、2020年
②福井英次郎編『基礎ゼミ 政治学』世界思想社、2019年
③川出良枝・谷口将紀(編)『政治学(第2版)』東京大学出版会、2022年
④山口二郎『いまを生きるための政治学』岩波書店、2013年
⑤成蹊大学法学部編『教養としての政治学入門』ちくま新書、2019年
➅東京大学法学部「現代と政治」委員会 (編)『東大政治学』東京大学出版会、2024年
➆礒崎初仁・金井利之・伊藤正次『ホーンブック地方自治(新2版)』北樹出版、2025年
⑧秋吉貴雄『入門 公共政策学』中公新書、2017年
⑨秋吉貴雄・伊藤修一郎・北山俊哉『公共政策学の基礎(第3版)』有斐閣、2020年
⑩礒崎初仁『自治体政策法務講義(改訂版)』第一法規、2018年
⑪礒崎初仁『立法分権のすすめ-地域の実情に即した課題解決へ』ぎょうせい、2021年
※ほかに、課題にあわせて随時指定または推薦する。
その他特記事項
ゼミ生の中から、ゼミ長、企画委員、編集委員等の役職を決めて、できるだけ自主的に運営してもらう。