中央大学

シラバスデータベース|2025年度版

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ホーム > 講義詳細:専門演習A1/専門演習B1

シラバス

授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科など 担当教員 教員カナ氏名 配当年次 単位数
専門演習A1/専門演習B1 2025 春学期 月4 法学部 小宮 靖毅 コミヤ ヤスタケ 3・4年次配当 2

科目ナンバー

JU-OL3-015S

履修条件・関連科目等

並行して履修、あるいは、履修済みであることが望ましいのは

 [ 企業取引法;会社法1,会社法2 ]

                  です。

授業で使用する言語

日本語

授業で使用する言語(その他の言語)

授業の概要

給料をもらえるだけのことをしていると言い切れるか。

こう聞かれて即座にYesと言える人は幸せな職業生活を送っているのだと思います。ただ、その答えは本人なりにYesであるというだけで、周りの人が「あいつがYesなどありえない」と口をそろえる場合もあるはずです。もちろん、こんなに働いているのにこれだけしか…ということもあります。仕事と給料の関係はとても難しい。

では、これはどうでしょう。カネをもうけてよいと言い切れるか。

こう聞かれて即座にYesと言える「企業」は、幸せな… ん? さきほどとちょっと違いますね。

この質問に答えるのは誰でしょうか。社長個人の意見でいいですか。社員アンケートの集計が要りますか。応えるのはむしろ株主でしょうか。株式会社では株主が一番エライから、ですか。それともお客様に聞きますか、「わが社はカネをもうけていますが、もうけててイイですか?」。いや、それはあまりに…。

個人と企業とは違います。企業と会社は違います。ですが、これらのコトバはどれも非常に抽象的です。たとえば「企業」という語には、カネやモノをやりとりし、ヒトがそこで働くという、抽象的なイメージが込められていますが、それが「どれほど抽象的か」ということを「具体的に」学ぶ機会はあまりありません。むしろ、法学部ほどその機会は少ないと言ってよいと思います。

この演習では、企業の具体的な活動を思い描く練習をします。企業がどのようにカネを稼ぎ、どのようにカネを費やすか、という「企業の骨組み(ビジネス)」を、実際にみんなで考えながら、「手を動かして」描いてみたいと思います。

クチを動かす、手を動かす。クチも手も動かして、アタマを動かします。

 

科目目的

目的: きわめて抽象的な「企業」の営みを思い描き、説明できるようになる
  (自身がその企業に関与する立場を換えつつ、すなわち、自由自在に視点を換えつつ)

これは、ディプロマポリシーの [ 2、「批判的・創造的」思考 ]の実践である。

到達目標

段階的に記せば以下の通り:

a) 詳しく知りたいと思えることを自分で見つけられるようになる(追求対象の発見)
b) 追求対象を自分で(しつこく)調査できるようになる(追求の実践)
c) 追求対象の調査に用いる方法を、一般的なネット検索を離れ、図書館の資料やデータベースを利用するようになる(追求方法の専門化)

d) グループワークを通じ、a)~c)によって手に入れた情報を評価する基準を自分で立てる
e) グループワークを通じ、グループが複数の選択肢を手に入れられるようにする
f) グループワークを通じ、悩みながら選択する

 

授業計画と内容


代理店になる[事業を営む。そのための契約を書く。]

01. 国内独占販売する「商品」を決める:(1) 市場調査
02. 国内独占販売する「商品」を決める:(2) 競合他社との差別化
03. 国内独占販売する「商品」を決める:(3) 市場性の精査
04. 国内独占販売する「商品」を決める:(4) 提案と絞込み
05. 国内独占販売する「商品」を決める:(5) 決定
06. 資金調達について考える:(1) レポートの報告と評価
07. 資金調達について考える:(2) 提案と絞込み(できれば決定)
08. 資金調達について考える:(3) 決定(予備)
09. 企業取引法(民法・商行為法)と会社法:(1) 代理店の法律
10.企業取引法(民法・商行為法)と会社法:(2) 輸入に関する法律
11. 企業のカタチを決める(1): 会社をつくる意味
12. 企業のカタチを決める(2): 提案と絞込み
13. 企業のカタチを決める(3): 決定
14. ふりかえり

(以上は、すべて予定です。)

授業時間外の学修の内容

その他

授業時間外の学修の内容(その他の内容等)

この演習はグループワークで成立しており、共同でひとつの作品を作りあげるものと理解してもらえればよいです。したがって、次の回に向けた準備がそのまま「時間外学修」となるだろうと思います。

授業時間外の学修に必要な時間数/週

・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。

成績評価の方法・基準

種別 割合(%) 評価基準
平常点 70 (毎回のグループワークの成果を評価します)
その他 30 (学期末の成果物の評価を指します)

成績評価の方法・基準(備考)

課題や試験のフィードバック方法

授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う

課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)

アクティブ・ラーニングの実施内容

PBL(課題解決型学習)/ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション

アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)

授業におけるICTの活用方法

その他

授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)

時間中のグループワークでの情報共有などに、ICT機器を使う。

実務経験のある教員による授業

いいえ

【実務経験有の場合】実務経験の内容

【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容

テキスト・参考文献等

参考資料を、進行に合わせて指示する。事前に、一般的には指示しない。

その他特記事項

法学的な学びでありながら、アクティブラーニングを実践するのは簡単ではありません。しかし、これからの世の中を考えれば考えるほど、そういう不安定な、学修対象のハッキリしない演習が必要だと確信しています(この大学に10年以上勤めて、ますますそう思います)。

ネットに出てくることがそのまま答えになる活動に、あまり意味はありません。

そういった試行錯誤を伴う演習が成功するためのカギは、参加する学生の皆さんが楽しめるかどうかです。素直さとねばり、そして少しの冒険心を持つひとが向いていると思います。あと、少しの冒険心を持ちたい人も。なお、知識を身につけるための努力を惜しむひとはお断りです。

決めたとおりに進める部分が少なく、挑戦的な部分が多いですが、法学部であっても、なにかをだれかと作り上げる喜びは経験できるのだということをみなさんと共有したいと思っています。

参考URL

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