シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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西洋法制史 | 2024 | 秋学期複数 | 金3,金4 | 法学部 | 宮坂 渉 | ミヤサカ ワタル | 3・4年次配当 | 4 |
科目ナンバー
JU-BL3-009L
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
西洋法制史について講師が概説した後、受講生による授業での報告およびレポートの提出を通じて、近年の研究動向を把握し、西洋法制史についての深い理解を目指す。
科目目的
日本近代法の基礎である西洋法制史を理解することで、日本近代法をより深く理解し、批判的に考察することができるようになる。
到達目標
受講生は、古代から近代までの西洋法制史の流れを把握した上で、各時代、各地域でどのような法制度や法概念が生成し、展開したか、それらがどのように近代日本法に受け継がれたか、また受け継がれなかったかを理解することを目指して欲しい。
授業計画と内容
第1回:ガイダンス(授業計画と内容の説明)
第2回:受講生が報告を担当する論文(以下列挙)の紹介
第3回:古代(1)ローマ法(市民法)
第4回:古代(2)ローマ法(法務官法)
第5回:古代(3)ローマ法(皇帝法)
第6回:古代(4)ローマ法(ユ帝法)
第7回:中世(1)封建法(フランク法、コモンロー)
第8回:中世(2)学識法(教会法、中世ローマ法)
第9回:近世(1)人文主義法学
第10回:近世(2)自然法論
第11回:近代(1)法典編纂
第12回:近代(2)公法学
第13回:中間試験
第14回:中間試験解説
第15回:法制史にかんする論文の検討、古代(1)対象論文未定(第2回で説明する)
第16回:法制史にかんする論文の検討、古代(2)対象論文未定(第2回で説明する)
第17回:法制史にかんする論文の検討、中世(1)対象論文未定(第2回で説明する)
第18回:法制史にかんする論文の検討、中世(2)対象論文未定(第2回で説明する)
第19回:法制史にかんする論文の検討、中世(3)対象論文未定(第2回で説明する)
第20回:法制史にかんする論文の検討、中世(4)対象論文未定(第2回で説明する)
第21回:法制史にかんする論文の検討、近世(1)対象論文未定(第2回で説明する)
第22回:法制史にかんする論文の検討、近世(2)対象論文未定(第2回で説明する)
第23回:法制史にかんする論文の検討、近世(3)対象論文未定(第2回で説明する)
第24回:法制史にかんする論文の検討、近世(4)対象論文未定(第2回で説明する)
第25回:法制史にかんする論文の検討、近代(1)対象論文未定(第2回で説明する)
第26回:法制史にかんする論文の検討、近代(2)対象論文未定(第2回で説明する)
第27回:法制史にかんする論文の検討、近代(3)対象論文未定(第2回で説明する)
第28回:法制史にかんする論文の検討、近代(4)対象論文未定(第2回で説明する)
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
「授業計画と内容」に列挙した論文を読み、自分の担当する論文のレポートを作成し、提出する。他の受講生のレポートに対して質問・コメントする。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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中間試験 | 40 | 選択式と記述式とで40点満点の試験である。テキストと授業の内容を理解できているかが評価基準となる。 |
レポート | 40 | 自分の担当する論文についてのレポートが評価対象となる。評価基準は以下に記載する。 |
平常点 | 20 | 他の受講生のレポートに対する反応が評価対象となる。評価基準は以下に記載する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
【レポート】について
受講生は、以上の①から⑥について、レポートを作成することとする。
①なぜ選択した論文に興味関心をもったのか。
②論文の著者(以下、著者)が取り扱っている話題は何か。
③自分の担当する論文の内容の要約
④著者が論文を通して最も伝えたいこととは何か。
⑤自分の担当する論文の内容についての批判的分析(著者の説明(史料の理解、推論)は合理的か)
⑥質疑応答や議論のための疑問(1つ以上)
受講生は、第6回までに自分が担当する論文を選択し、manabaの「アンケート」を通じて宮坂に送信すること。
重複が著しい場合は、宮坂が調整するのでその指示に従ってもらう(その場合、上記①に言及する必要はない)。
一度選択ないし指示した論文の自主的な変更は認めない。
受講生は、以下の様式に従うこととする。
・本文はWord等で作成し、用紙サイズはA4、フォントサイズは10.5ptで、3,000字以上とする。
・他者の著作・論文等の引用は、脚注に入れることとし、上記の字数には含めないこととする。
・他者の著作・論文等を参照した場合は、出典を明示すること。特に、他者の著作や論文等を引用する場合は、その箇所を「」で括ること。
・上記の課題に答えていないレポートは減点の対象となる、または、採点対象としない。
・上記の様式に従っていないレポートは採点対象としない。
・たとえ一部分であっても剽窃があった場合は採点対象としない。剽窃の有無は(一部分に相当するかを含めて)http://www.ithenticate.com/において調査し、判断する。
提出時期は、自分の担当する論文を取り扱う回(「授業計画と内容」に記載)の1週間前の日の24時とする。
提出方法は初回ガイダンスで説明する。
提出されたレポートはmanabaにアップロードした上で、授業で紹介し、コメントする。
【平常点】について
受講生は、授業で紹介された他の受講生のレポートに対する質問および/またはコメントを、manabaの「アンケート」の中で指定されたアンケート欄に書き込むこと。与えた質問とコメントの数と質とで評価する。著しく質の低い書き込み(この授業またはレポートと無関係の内容等)については減点の対象とする。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
反転授業(教室の中で行う授業学習と課題などの授業外学習を入れ替えた学習形式)/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
manabaを通じた自主学習支援を行う。
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
【テキスト】
授業内で指示する。
【参考文献】
勝⽥有恒・森征⼀・⼭内進[編著]『概説 ⻄洋法制史』ミネルヴァ書房、2004年
ピーター・スタイン[著]/屋敷⼆郎[訳]『ローマ法とヨーロッパ』ミネルヴァ書房、2003年
U・ファルク/M・ルミナティ/M・シュメーケル[編著]/⼩川浩三・福⽥誠治・松本尚⼦[監訳]『ヨーロッパ史のなかの裁判事例 ケースから学ぶ⻄洋法制史』ミネルヴァ書房、2014年
出雲孝『ボワソナードと近世⾃然法論における所有権論』国際書院、2016年
津野義堂[編著]『オントロジー法学』(日本比較法研究所研究叢書)中央大学出版部、2017年
森光『ローマの法学と居住の保護』(日本比較法研究所研究叢書)中央大学出版部、2017年
小川浩三・松本尚子・宮坂渉[編著]『キーコンセプト法学史』ミネルヴァ書房、2024年
その他特記事項
■授業の工夫■この科目は受講生の皆さんのアクティブラーニングによって初めて成り立ちます。第12回までの講義部分で西洋法制史の流れを理解してください。第15回以降では、自分の担当する論文を読み込み、レポートを作成してください。多くの受講生の関心を集める工夫が重要になります。他の受講生の報告に対して積極的に質問・コメントしてください。