シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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外国法研究1A-1 | 2024 | 春学期 | 水4 | 法学部 | 箭野 章五郎 | ヤノ ショウゴロウ | 3・4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
JU-NF3-008L
履修条件・関連科目等
1.ドイツ語で書かれた刑法に関する文献を読みます。翻訳もしていただく予定です。ただ、少しずつ、ゆっくり進めます。
2.刑法総論または各論を履修した経験があること。そして、刑法学に関心があること。
3.現時点でのドイツ語能力のレベルも問いません。ドイツ語の文献に接する機会をもとうと考えている方、ドイツの法制度に関心のある方であれば、受講可能です。
4. 春期のみ、秋期のみの履修も可能ですが、できれば、春秋通年で履修していただくことを希望します。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
皆さんにおいては、おそらく、ドイツ刑法に「直接」触れる機会は、あまりなかった(あるいは、まったくなかった)と思います。もちろん、刑法の講義においては、「ドイツではこうなっている」とか、「この考え方は、ドイツの理論を基本にしている」などという文脈で、ドイツ刑法理論の一部について紹介を受けたという経験は多くあるでしょう。そこから、漠然と、ドイツ刑法学の重要性を感じたという方も少なくないはずです。
しかし、実際にドイツ刑法の専門文献を読んで、そこから直にドイツの刑法理論を理解しようとした経験をもつ人は、少数にとどまると思います。ドイツの法律学(ドイツ刑法学)に「直接」触れる機会はわが国の(刑)法制度を理解する上でも貴重な機会になるでしょう。
本講座では、ドイツの法律学(ドイツ刑法学)に直接触れて、我が国の(刑)法制度・(刑)法理論が受けた影響について知ってもらい、それについて考えてもらうことを内容とします。
ドイツ語文献の教材については、教科書、コンメンタール等の一部や、判例などを使用する予定です。
科目目的
1.ドイツ刑法学が我が国の刑法学に与えた影響力を感じてもらい、刑法学の基礎についての理解を深める。
2.「刑法」に関する「ドイツ語文献」を共に読み、ドイツ刑法の概略をつかむ。
3.外国語(ドイツ語)で書かれた文献に接することによって、法制度を比較するという作業の基礎知識を得る。
* とにかく、ドイツ語で書かれた文献に直接接してもらう機会を提供したいと思います。
(ドイツ語の語学力は、とくに問いません。個別の能力に応じて、ゆっくりと進めます。)
*(なお、刑法についての「発展講座」としては、特講などがあるので、そちらを受講されたい。)
到達目標
ドイツ語文献、とくに刑法に関する文献に接してもらい、ドイツ刑法のおおまかではあるがそのイメージ、概要をつかんでもらうこと。法制度を比較するという作業の基礎知識を得ること。
授業計画と内容
ドイツ刑法の文献を一緒に読みながら、日本刑法学との関係について考えていきます。
いわゆる訳読スタイルで進めること(ゆっくりと進めること)を予定しております(担当者に翻訳してもらい、内容を参加者全員で検討するという方法)。扱う分野としては、主として刑法総論分野に関するものを予定している。ただし、はじめの数回はドイツの法制度の概要についてあつかう予定です。
第1回:ガイダンス
第2回:ドイツの法制度の概要ー法曹制度、法教育
第3回:ドイツの法制度の概要ー歴史
第4回:ドイツの法制度の概要ー裁判制度、その他
第5回:ドイツ刑法の文献を一緒に読みながら、日本刑法学との関係について考えていきます。(グループA)
第6回:ドイツ刑法の文献を一緒に読みながら、日本刑法学との関係について考えていきます。(グループB)
第7回:ドイツ刑法の文献を一緒に読みながら、日本刑法学との関係について考えていきます。(グループC)
第8回:ドイツ刑法の文献を一緒に読みながら、日本刑法学との関係について考えていきます。(グループD)
第9回:ドイツ刑法の文献を一緒に読みながら、日本刑法学との関係について考えていきます。(グループE)
第10回:ドイツ刑法の文献を一緒に読みながら、日本刑法学との関係について考えていきます。(グループF)
第11回:ドイツ刑法の文献を一緒に読みながら、日本刑法学との関係について考えていきます。(グループG)
第12回:ドイツ刑法の文献を一緒に読みながら、日本刑法学との関係について考えていきます。(グループH)
第13回:ドイツ刑法の文献を一緒に読みながら、日本刑法学との関係について考えていきます。(グループI)
第14回:まとめ :この学期に講読した部分の内容総括
※上記のような計画で進行することを予定しておりますが、進行については若干変更があるかもしれません。
受講者数にもよりますが、負担が過度になるようでしたら、グループによる翻訳や報告の担当も考えております。
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業で扱う部分(ドイツ語のテキストが中心)について、担当者はもちろんのこと、参加者全員予習してのぞむこと。また、授業後に、その部分につき再読し、すみやかに復習すること。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 20 | 基礎知識の理解、論理展開の巧拙、表現力といった点を中心に評価する。 |
平常点 | 80 | 担当の回数・報告の内容、授業への積極的な参加姿勢で評価する予定です。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
『テキスト』
教材を配る予定です。
『参考文献』
村上淳一・マルチュケ 『ドイツ法入門』 改訂第9版 (外国法入門双書) 有斐閣
ISBN:4641048223(9784641048225)
ギュンター(著)、日高義博・山中敬一(監訳) 『トピック ドイツ刑法』 成文堂
ISBN10: 4792313783
その他特記事項
【授業の工夫】
この科目では、予習や復習が大切であると考えています。とくに予習して授業にのぞむことを重要と考えています。予習の状況の確認の意味も込めて、なるべく多くの出席者に発表・発言してもらう予定です。