シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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専門総合講座B1 サイバー犯罪対策 | 2024 | 秋学期 | 木3 | 法学部 | 四方 光、髙良 幸哉、滝沢 誠 | シカタ コウ、タカラ コウヤ、タキザワ マコト | 3・4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
JU-OL3-026L
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
サイバー犯罪に関する知識は、刑事法の観点からのみではなく、行政、企業を含めあらゆる組織における情報セキュリティにとって必須の知識となっている。この講座では、学問上の関心事項だけではなく、社会人として必要なサイバー空間に関する知識を提供するものである。
科目目的
サイバー犯罪は、今日我が国だけでなく世界中で最も深刻な治安問題となっているが、我が国の刑事法学における研究・教育は必ずしも普及していない。
本講座では、サイバー犯罪の最先端の現状とそれへの法的・政策的対処について説明し、もって最新の法的課題に取り組む姿勢や考え方を涵養することを目的とする。
到達目標
サイバー犯罪とその対策に関する基本的知識や考え方を習得することにより、法曹、公務員、企業法務担当者として必要なサイバー犯罪・サイバーセキュリティに関する素養を涵養することを目標とする。
授業計画と内容
1 ガイダンス
2 サイバー犯罪の犯罪学
3 不正アクセス
4 刑法上のサイバー犯罪
5 ネットワーク上の児童被害
6 ネットワーク上の情報の規制と保護
7 サイバー犯罪捜査
8 デジタルデータの証拠法
9 デジタルフォレンジックの基礎
10 サイバー犯罪対策の国際協力の枠組み
11 日本の情報セキュリティ政策
12 サイバー犯罪に関する情報共有の枠組み
13 諸外国のサイバー犯罪対策
14 まとめ
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 100 | 期末に3-4題の小問を出題する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
その他
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
シラバスのコメント欄において講評を述べる。
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
講師の四方は、31年間警察庁に勤務した経歴を有する。その間、警視庁捜査第一課管理官(殺人担当)、福岡県警察本部捜査第二課長(汚職、企業犯担当)、京都府川端警察署長、警察庁国際第一課課長補佐(来日外国人犯罪担当)、警察庁少年課理事官、警察庁生活経済対策室長(悪質商法、環境犯罪担当)、神奈川県警察本部刑事部長、警察庁情報技術犯罪対策課長、警察庁国際課長、警察大学校特別捜査幹部研修所長等を歴任した。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
サイバー犯罪対策に関する学問的知見だけでなく、実務経験に基づく知識や考え方も披歴する。
テキスト・参考文献等
教科書:中野目善則・四方光編著『サイバー犯罪対策』(成文堂、近刊予定)
参考文献:河村博ほか編『概説サイバー犯罪』(青林書院、2018年)