シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
法解釈演習 A | 2024 | 秋学期 | 水1 | 法学部 | 梶田 幸雄 | カジタ ユキオ | 1年次のみ | 2 |
科目ナンバー
JU-AD1-002S
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
法律学の理論の基本的課題である法の解釈と適用について,具体的な事例を取り上げつつ講義する。当然ながら一方的な講義ではなく,学生諸君に考え,討論をしてもらう中で,法の解釈と適用の基本を身につけてもらう。授業では,森光『法学部生ための法解釈学教室』(中央経済社・2023年刊行予定)を基本書として使用するほか,レジュメを配布し,具体的なテーマを取り上げ,上記の理解を深める指導をする。また,学生諸君による個別課題に関するプレゼン(3分間を毎回2人)を行ってもらい,この内容についての質疑,討論をする。
科目目的
法の解釈と適用に関する方法論を学び,実践で使えるようになることを目的とする。法の条文は必ずしも明晰ではなく,抽象性があり,そこで解釈が必要となる。この講義では,具体的な事件を題材として,関連条文を探し,その解釈をし,事件へのあてはめを行う。扱う事件によって異なる解釈方法があることも確認し,法解釈技術を修得し,客観的な価値判断ができるようになる。
到達目標
法解釈の構造を理解し,自らで法解釈ができるようになること。実践の中で条文を探し(直接的条文だけではなく,その他参照条文も発見できること),解釈し,個別事案に則した利益衡量,裁判官のルールについても理解する素養を身につけること。2年次以降の講義に必要な基礎知識を修得する。
授業計画と内容
1 オリエンテーション,問題意識の共有
2 条文を読む:条文の明晰さ
3 法の適用のメカニズム
4 法解釈の意義と必要性
5 法解釈の方法
6 民法1条2項:信義則
7 民法94条2項の類推適用
8 幼児水死隣人訴訟―(1)判決を読む
9 幼児水死隣人訴訟―(2)不法行為と損害賠償
10 幼児水死隣人訴訟―(3)注意義務,監護義務
11 幼児水死隣人訴訟―(4)過失相殺
12 幼児水死隣人訴訟―(5)利益衡量による法解釈
13 裁判官による法の形成―日本人の法意識,欧米との異同
14 判例と学説
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
---|---|---|
レポート | 50 | 小論文の提出。授業における知識の吸収ができており,論理的文章が書けていること。 |
平常点 | 50 | 3分の2以上出席し(3分の2に満たない場合のは不合格とします),かつ,議論への積極的参加。議論に参加できない場合には出席していても不合格とすることがあります。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
タブレット端末
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
参考書
森光『法学部生ための法解釈学教室』(中央経済社・2023 年)