シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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法学基礎演習A2 | 2024 | 秋学期 | 火4 | 法学部 | 宮本 航平 | ミヤモト コウヘイ | 1年次のみ | 2 |
科目ナンバー
JU-AD1-006S
履修条件・関連科目等
法学部で良く学ぶために必要な能力を身に付けたいという意欲を持ち、この目的を他者とともに共同作業を通じて実現させる意欲のある方、そんな学生の皆さんと一緒に勉強できたら嬉しいなと思っています。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
下記の科目目的・到達目標を実現するために、前期(A1)は(1)テキストを全員で一緒に読み進めつつ、(2)ライティングの練習をし、(3)いくつかの共通のテーマを設定して、リサーチ、発表、レポートの執筆を行います。さらに、(4)法に基づいて紛争を解決する体験をするために、事例問題を扱います。設定するテーマ・事例は皆さんと相談して決めますが、担当教員の専門が民事法ですので、ひとまず民事法関係のテーマを設定する予定です。リサーチ、発表はグループで行います。後期(A2)は、(1)認知症鉄道事故を共通のテーマとして全員で研究を行いつつ、(2)各自の関心のある研究テーマを探すことを目指します。
科目目的
法学基礎演習Aの教育目標には以下の三点が明記されています。
(1)高年次の専門科目の学修につながるように、社会の基本的な仕組みを理解し、社会問題に対して批判的関心をもつことができるようにする。
(2)文献・資料を読み解く力、論理的に考える力、問題を発見・調査・分析する力、分かり易く表現する力など、基礎的学習能力を身につける。また、レポートや論文作成のための基礎力、およびその作成における基本的ルール(盗用やコピペの禁止等)を修得する。
(3)学生相互の交流、学生と教員の交流を通して、大学生活を楽しくかつ意義あるものにする。
前期は(2)に取り組みます。後期からは、(2)に加えて(1)にも取り組みます。法学部で自分が何を学びたいのかを見定め、3・4年次の専門演習でそれを追求するための能力の基礎を築くことを目指してください。(3)については、友達を作る必要はありませんが、必要な時に助け合える仲間がいれば大学生活は皆さんにとってより良いものになるはずです。
以上の三点に加えて、この演習では(4)法に基づいて紛争を解決するとはどのような作業なのかを理解するという目標も設定します。
到達目標
文献・資料を読み解く力、論理的に考える力、問題を発見・調査・分析する力、分かり易く表現する力など、基礎的学習能力を身につけること、レポートや論文作成のための基礎力、およびその作成における基本的ルール(盗用やコピペの禁止等)を修得することができるといいですね。
授業計画と内容
1. イントロダクション
2. 認知症鉄道事故判決:第一審判決の事実関係を理解する
3. 中山竜一『ヒューマニティーズ法学』第1章を読む
4. 認知症鉄道事故判決:第一審判決の当事者の主張を理解する
5. 中山竜一『ヒューマニティーズ法学』第2章を読む
6. 認知症鉄道事故判決:第一審判決の判旨を理解する
7. グループワーク(例:外国法を学ぶ意味ー労働法の視点から)
8. 認知症鉄道事故判決:高裁判決の判旨を理解する
9. 中山竜一『ヒューマニティーズ法学』第4章を読む
10. 認知症鉄道事故判決:最高裁判決の判旨を理解する
11. 事例問題の答案を作成する
12. ディスカッション:キャリア形成について考える
13. 判例評釈を読む
14 まとめ
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
(1)指定されたテキストを読み、理解すること、(2)必要な文献を探し出して、読み、理解すること、(3)グループで話し合って理解を確認し、報告内容を精査すること、(4)報告の資料を作成すること、(5)プレゼンテーションの原稿を作成すること、(6)レポートを作成することが必要です。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 100 | 授業におけるディスカッションへ参加と発表およびレポートを評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/グループワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキスト
佐渡島紗織=吉野亜矢子『これから研究を書くひとのためのガイドブック―ライティングの挑戦15週間 〔第2版〕』(ひつじ書房、2021年)
中山竜一『ヒューマニティーズ 法学』(岩波書店、2009年)
田髙寛貴ほか『リーガル・リサーチ&リポート〔第2版〕』(有斐閣、2019年)