シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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総合講座1 ウナギの保全と持続的利用 | 2024 | 秋学期 | 火4 | 法学部 | 石井 敦、板倉 光、海部 健三、白石 広美、須藤 竜介、横内 一樹、脇谷 量子郎 | イシイ アツシ、イタクラ ヒカル、カイフ ケンゾウ、シライシ ヒロミ、スドウ リュウスケ、ヨコウチ カズキ、ワキヤ リョウシロウ | 1~4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
JU-IF1-003L
履修条件・関連科目等
「水産資源の持続的利用」を履修していることが望ましい。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
ウナギに関する最先端の科学的知識とともに、ウナギを取り巻く社会的・政治的な現状を理解し、社会問題としてのウナギの減少について、解決すべき課題を考えます。担当教員は中央大学から2名、水産研究・教育機構から2名、東京大学から2名、東北大学から1名の計7名です。担当教員の専門分野は魚類生態学、魚類生理学、国際流通、国際政治学、保全生態学で、全員現役でウナギの研究に従事しています。
第1回:導入として、講義内容とウナギの基礎生態に関する説明を行います。
第2〜5回:ウナギの進化、回遊、完全養殖技術開発など、生物学的な内容について、各分野の専門家が説明します。
第6〜9回:社会とウナギの繋がりについて、主に消費と法規則の側面に関する説明を行います。国内及び国際的な内容を含みます。
第10〜13回:ウナギの管理の現状とそのあり方について、日本、東アジア、ヨーロッパの事例を交えながら説明します。
第14回:まとめ
授業は講義形式で行います。場合により質問したり意見を求めたりします。また、グループディスカッションが行われる可能性もあります。
科目目的
ウナギの保全と持続的利用を目指す動きを例として、社会問題を解決するとはどのようなことなのか、考えることを目的としています。
到達目標
ウナギに関する基礎的な知識を有し、保全と持続的利用に関して自分なりの考えを持てることを目標とします。
具体的には、以下の項目を達成することを目標とします。
- ウナギの進化的位置、降河生態を含む生活史について理解し、説明できるようになること。
- ウナギの生態と行動の研究に用いられる手法について知ること。
- ウナギ消費の概要について理解し、説明できるようになること。
- ウナギの消費と流通をめぐる現状と諸問題を理解し、説明できるようになること。
- ウナギをめぐる国内外の法規則を理解し、説明できるようになること。
- 東アジアとヨーロッパのウナギの資源管理についてその概要を理解し、違いを説明できるようになること。
- 日本におけるウナギの資源管理の現状と課題についてその概要を理解し、説明できるようになること。
授業計画と内容
1. 導入:ウナギの現状と基礎生態
2. 生物としてのウナギ1:ウナギの進化的位置
3. 生物としてのウナギ2:ウナギの回遊生態
4. 生物としてのウナギ3:ウナギの河川生活期
5. 生物としてのウナギ4:ウナギの産卵と完全養殖 レポート課題①
6. 社会の中のウナギ1:ウナギの消費
7. 社会の中のウナギ2:ウナギの国際流通とワシントン条約
8. 社会の中のウナギ3:ウナギの国内流通と密漁・密売
9. 社会の中のウナギ4:ウナギに関する社会の意識 レポート課題②
10. ウナギの資源管理1:ウナギの減少とその要因
11. ウナギの資源管理2:国際的な資源管理枠組み
12. ウナギの資源管理3:ニホンウナギの資源管理
13. ウナギの資源管理4:これらからのウナギ資源管理 レポート課題③
14. まとめ
*授業計画は予告なく変更される場合があります
授業時間外の学修の内容
授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業中に課題を提示した場合、授業終了後に課題を終えて提出すること。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 40 | 期末試験では各講義からそれぞれ選択式の問題を出題します(40点満点)。自筆のノートのみ持ち込み可。レジュメ、書籍、コピーなどの持ち込みは不可です。 |
レポート | 60 | A4で1〜2枚のレポートを3回提出していただきます(各20点満点、合計60点)。 <レポート採点基準(20点満点)> - レポートと呼べるレベルではない:0〜5点 - 丁寧に書かれていない、段落構成が著しく不適切:10点 - おおむね良い:15点 - 独創的または論理的な内容、かつ、学術論文や書籍など適切な文献が有効に引用されている:20点 |
成績評価の方法・基準(備考)
レポートと試験の合計得点が60点以上で単位が付与され、以下の基準で評価します。合計得点が59点以下の場合はいかなる理由があっても単位を付与しません。追加の課題を課して救済することもありませんので、ご注意ください。
<評価カテゴリーがS・A・B・Cの場合>
合計得点が90点以上でS、80〜89点でA、70〜79点でB、60〜69点でC
<評価カテゴリーがA・B・C・Dの場合>
合計得点が90点以上でA、80〜89点でB、70〜79点でC、60〜69点でD
**注意点**
欠席回数が3回以下の者を評価対象とします。遅刻・早退は欠席0.5回とカウントします。例えば、欠席2回、遅刻または早退3回で欠席回数3.5回となり、評価対象から外れます(F評価)。
*注1:社会通念上適切な理由がある場合、欠席として扱いません。海部に相談してください。
*注2:20分以上の遅刻と早退は欠席とします。
*中3:出席はresponで確認します。デバイスを準備してください。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキストなし(レジュメを配布)。参考文献は講義中に紹介する。