シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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心理学特殊研究(1) | 2025 | 通年 | 水4 | 文学部 | 山科 満 | ヤマシナ ミツル | 3年次配当 | 4 |
科目ナンバー
LE-PY3-P109
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
前期は指定テキストの読み込みに力を入れます。統計学および研究法の知識について、毎回小テストを実施します。
後期は,臨床心理学・精神医学およびその関連領域から、各自の問題意識に基づいてテーマを絞り込んで論文を選び、読んだ論文のレジュメをパワーポイントで作成し、各回3~4人ずつ発表します。それに基づき、ゼミ内で基本的な臨床心理学の論文に関する理解を共有します。
最終的に,卒論のテーマを決め,主要な文献を読み込んでレビュー論文を作成します。
科目目的
(1)臨床心理学の研究法について、特に評価尺度の用い方と統計解析の方法・手順・意味について、理解を得る。
(2)各自の問題意識に基づき、卒論のテーマを決める。
到達目標
(1)自身の卒論でどのような統計学的手法が必要になるかを見通し、その方法を理解する。
(2)卒論のテーマないし領域に関する文献を20本以上読み込み、レビュー論文を仕上げる。
授業計画と内容
前期
① 自己紹介,ゼミが目指すもの
② 研究とは何か 論文とは
③ 測定とは何か 目に見えないものを可視化する
④ 測定から統計へ 統計学の基礎
⑤ t検定,因子分析
⑥ 因子分析を使った論文を読む(サンプル論文1)
⑦ 分散分析 相関係数
⑧ 1要因分散分析を使った論文を読む(サンプル論文2)
⑨ 2要因分散分析 再び因子分析
⑩ 交互作用が鍵を握る論文を読む(サンプル論文3)
⑪ 重回帰分析こそ心理学検定の華
⑫ 論文を読み「何が一番影響力が強いのか」を理解する(サンプル論文4)
⑬ 構造方程式モデリング
⑭ 夏休みの課題設定
後期
① 卒論中間発表会の振り返り
② 興味を持ったテーマの報告
③ テーマ・領域の絞り込み、最初に読む論文の決定
④ パワーポイントの作り方
⑤ 読み込んだ論文のレジュメ発表
⑥ ディスカッション
⑦ テーマに沿った文献検索
⑧ 選定した文献のレジュメ作成
⑨ ディスカッション
⑩ レビュー論文(ゼミ論)の書き方
⑪ 発表を踏まえての討論
⑫ 卒論題目届けの内容決定
⑬ まとめ
⑭ 4年ゼミ(卒論発表会予行)に参加
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
統計学の学習においては、授業時間前に指定されたテキストを精読し、授業時間中の小テストに臨んでください。後期は、各自で論文を検索し読み込んでいくことが求められています。ゼミは、個別に学習してきた結果を発表する場です。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 50 | ゼミ論:選定された領域・テーマの主要な論文が漏れなく選択されているか。論文を20編以上読んでいるか。全体の構成が整っているか。正しい日本語で記述されているか。以上の観点から採点します。 |
平常点 | 50 | 小テストの成績、分かりやすいパワーポイントの作成、ディスカッションの発言などを総合的に評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
授業時間外でも、manabaのスレッド機能を使って質問を受け付けます。課題の提出はmanabaを通して行います。論文や発表済みのパワポなどはコンテンツ機能を使って全員で共有します。
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
精神科医として30年以上、さまざまな分野・場所で臨床活動を行ってきました。また、2006年に臨床心理士資格を取得し、精神分析的心理療法の実践とスーバービジョン経験を重ねてきました。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
科学的な論文を読み込む際にも、その領域ににおける個別の臨床的な事象との関連を意識し、一般的な傾向と個別・具体例との関連が理解できるようなレクチャーを行います。
テキスト・参考文献等
テキスト:浦上・脇田『心理学・社会科学研究のための調査系論文の読み方改訂版』東京図書
その他特記事項
夏合宿等は行いません。全て授業時間内での学びとなります。