シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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ベーシック演習Ⅰ | 2024 | 春学期 | 金6 | 商学部 | 河邑 肇 | カワムラ ハジメ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
CM-AD1-01XS
履修条件・関連科目等
1年次配当の事前登録科目です。詳細はベーシック演習要項で確認してください。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
(春学期)
『フォークの歯はなぜ四本になったか』
今、私が座っている場所から見えるものは、空と木々を除く一切が人工物である。目の前の机、本、コンピューターや、背後にある椅子、敷物、ドア。頭上の電灯、天井、屋根、あるいは窓の向こうに見える道路、自動車、ビルディング。これらはすべて、自然の一部を解体し、再編することによって作られた。本当のことを言えば、空でさえ汚染物質に色づけされているし、立ち木も、都市開発で区画されたスペースに合わせて不自然に植えられているのだ。都市生活者の五感に触れる事実上すべてのものに、人の手が入っている。ということは、われわれの大多数は、少なくともデザイン(設計)という過程を通ってきたものとして自然物質界を感じとっているわけである。
(秋学期)
『「ものづくり」の科学史:世界を変えた《標準革命》』
生産技術の革命児たち。グリボーヴァル、セラーズ、テイラー‥‥。戦争、企業、市場が動かした近代最大のプロジェクト=標準化。互換性技術からデファクト・スタンダードにいたるまでの、人間ドラマとその思想をたどる。
科目目的
この科目は、カリキュラム上の「商学部スタンダード科目」として位置づけされている。この科目は、人文・自然・社会科学の幅広い分野にわたって設定された多様なテーマについて、討論・発表等を通じて大学生にふさわしい学修技法と研究のための基礎的能力を養うことを目的としている。
商学の基礎としての技術史や製品開発論に資する実用品の進化について、理論的かつ歴史的なイメージを獲得すること。
到達目標
(春学期)商学の基礎としての技術史や製品開発論に資する実用品の進化について、論理的かつ歴史的なイメージを獲得することを当該科目の目的とし、到達目標とする。
(秋学期)今日の生産システムの基礎としての技術の標準化について、その歴史と論理を習得することを目的とし到達目標とする。
授業計画と内容
(春学期)
第一回 フォークの歯はなぜ四本になったか
第二回 形は失敗にしたがう
第三回 批評家としての発明家
第四回 ピンからペーパークリップへ
第五回 瑣末なモノもあなどれない
第六回 ファスナーが生まれるまで
第七回 道具が道具を作る
第八回 増殖のパターン
第九回 流行とインダストリアル・デザイン
第十回 先行するモノの力
第十一回 開けるより封じる
第十二回 ちょっと変えて大儲け
第十三回 良が最良よりも良いとき
第十四回 つねに改良の余地がある
(秋学期)
第一回 ジェファーソンを驚かせた技術
第二回 標準化技術の起源
第三回 工場長殺人事件を超えて
第四回 アメリカ式製造方式の誕生
第五回 工廠から巣立った技術者たち
第六回 大量生産への道
第七回 ネジの規格を決める
第八回 互換性から標準化へ
第九回 旋盤とレンガ積みの科学
第十回 テイラー主義の出現
第十一回 標準化の十字軍
第十二回 国家による標準化とその限界
第十三回 標準化の経済学
第十四回 デファクト・スタンダードの功罪
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 100 | 授業への参加・貢献度、報告、議論など、参加状況のすべて。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
「テキスト」ヘンリー・ペトロスキー著、忠平美幸訳『フォークの歯はなぜ四本になったか』平凡社、1995年。
橋本毅彦著、『「ものづくり」の科学史:世界を変えた《標準革命》』講談社学術文庫、2013年。
その他特記事項
〔募集人数〕18名
ソフトウエアの利用は特になし。