シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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演習Ⅳ | 2024 | 秋学期 | 火3 | 商学部 | 堀内 恵 | ホリウチ サトシ | 4年次のみ | 2 |
科目ナンバー
CM-IF4-14XS
履修条件・関連科目等
3年次配当の事前登録科目です。
演習Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ・論文はセット履修科目です。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
〔テーマ〕
情報技術を駆使する経営革新と経営戦略
〔概要〕
3年次の本ゼミの時間では、近年の情報化に係わる実践事例や研究書を読み込み、理論と実践の両面を議論します。ゼミ員は、議論を通じて情報化実践の動向や課題についての理解を深めつつ、ビジネス活動の問題状況を図式化・整理し、自ら解決案を探ることを通じて、問題解決能力やプレゼンテーション能力を養います。 さらに、卒業制作で必要となる環境・戦略分析および最新のICT技術(プログラミング、ネットワーク技術、データベース技術)についてはサブゼミにて取り上げます。
4年次では、それまでの学習成果に基づき各自が関心あるビジネス(例えば、アルバイト先の業務や就職希望職種など)を対象に、そのビジネスの特徴(強み、弱み、機会や脅威等)を明らかにしつつ、最終的に"実際に動く"情報システムを設計・構築します。その成果は、システムの設計仕様書および操作手引書を完成させ卒論としてまとめます。その成果は、卒論発表大会で発表してもらいます。
この演習は、対面式授業を原則としますが、新型コロナウイルスの影響によりやむを得ずオンラインでの開講となる場合には、同時双方向型で実施します。
科目目的
この科目は、カリキュラム上の「商学部アドヴァンスト科目」であり、商学部スタンダード科目及び商学部分野別専門科目の発展的な科目として位置づけされています。この科目での学習を通じて、主体的学習能力を習得することを目的としています。
企業経営の実践事例の議論においては、白か黒かはっきりさせることができない場合も多く、また原則ではなく矛盾点や例外点が重要になるということがよくあります。そのため、議論においては、唯一の正解を効率的に導出するレッスンとは異なる、「自分ならどうするのか」という思考様式のレッスン(実行による学習:Learning by doing)を重視していきます。そのために、メンバー間での多様な解釈を議論できる「ケースメソッド」を必要に応じて利用します。
また、たとえこれまで体験したことない状況であっても自分の頭で問題状況を整理・分析しつつ、何が正解であるのかを深く考えていく力を身に着けることが重要になります。そしてその実践には、問題状況の捉え方、アイデアやイノベーションを生み出す戦略経営が重要となり、情報通信技術(ICT)の活用が不可欠となります。
本演習では、経営革新や経営戦略の方法論と情報処理やネットワーク技術の利用方法はもちろんのこと、経営革新のための問題発見や解決方法に関する基礎知識・能力やスキルなどについて、グループ学習を通じて養います。
到達目標
・多様な解釈が成り立つ経営革新の事例について,問題状況を捉えるための図式化・整理の方法を身に着けることができる.
・多様な解釈が成り立つ経営革新の事例について,集団討議を通じて問題発見や解決方法を導くための能力やスキルを身に着けることができる.
・経営革新における課題を整理して,情報化によって解決するための能力やスキルを身に着けることができる.
・最新のICT技術(Webプログラミング、ネットワーク技術)を駆使して,変化に強い情報システムを構築するための能力やスキルを身に着けることができる.
授業計画と内容
【3年次】
第1回:ガイダンス
第2回 企業経営や情報化に係わる実践事例や研究書の読み込みとグループごとにレジュメづくり
第3回 一つ目の教材についてのレジュメの報告と質疑応答1(前半2チームが対象)
第4回 一つ目の教材についてのレジュメの報告と質疑応答2(後半2チームが対象)
第5回 一つ目の教材に関連する日本企業の実践例の報告
第6回 デザイナー佐藤オオキに見る、アイデアの発見からその具体化(ビデオ視聴)
第7回 二つ目の教材についてのレジュメの報告と質疑応答1(前半2チームが対象)
第8回 二つ目の教材についてのレジュメの報告と質疑応答2(後半2チームが対象)
第9回 二つ目の教材に関連する日本企業の実践例の報告
第10回 スタンフォード大学 夢をかなえる集中講義の紹介(ビデオ視聴)
第11回 三つ目の教材についてのレジュメの報告と質疑応答1(前半2チームが対象)
第12回 三つ目の教材についてのレジュメの報告と質疑応答2(後半2チームが対象)
第13回 三つ目の教材に関連する日本企業の実践例の報告
第14回 春学期の総括
<夏休み>
夏合宿:3・4年で合同で実施
第15回 ケーススタディ学習方法の調査(文献の読み込み)とレジュメづくり
第16回 作成したレジュメの報告と質疑応答
第17回 一つ目のケース教材:現状理解
第18回 一つ目のケース教材:課題と施策案についてグループごとにレジュメづくり
第19回 一つ目のケース教材:課題と施策案の報告および識者の見解との比較分析
第20回 デザインファームIDEOの実践例について(ビデオ視聴)
第21回 二つ目のケース教材:現状理解
第22回 二つ目のケース教材:課題と施策案についてグループごとにレジュメづくり
第23回 二つ目のケース教材:課題と施策案の報告および識者の見解との比較分析
第24回 商学部の学生×Design×Managementについての可能性について(ビデオ視聴)
第25回 三つ目のケース教材:現状理解
第26回 三つ目のケース教材:課題と施策案についてグループごとにレジュメづくり
第27回 三つ目のケース教材:課題と施策案の報告および識者の見解との比較分析
第28回 秋学期の総括
<春休み>
春合宿:3年と2年(入ゼミ希望者)で合同で実施
【4年次】
第1回:ガイダンス(卒論制作にむけてのグループ活動(以下、プロジェクト)について説明)
・授業開始時に本日の取り組み予定の報告
・グループ活動
・授業終了時に本日の取り組み内容の報告と来週までに準備すべき事項の確認
・教員とグループリーダーは、グループ活動の進捗を適宜管理
第2回 関連する研究領域を考える
第3回 研究の方法論について調べる
第4回 先行研究を調べる:WEBや文献DBによる情報収集
第5回 先行研究を調べる:過年度の卒業生の卒論テーマの調査
第6回 先行研究の報告
第7回 グループ課題への取り組み:議論
第8回 グループ課題への取り組み:報告資料作り
第9回 グループ課題への取り組み:第1班の報告
第10回 グループ課題への取り組み:第2班の報告
第11回 グループ課題への取り組み:第3班の報告
第12回 グループ課題への取り組み:第4班の報告
第13回 卒論テーマの設定:報告
第14回 春学期の総括
<夏休み>
夏合宿:3・4年で合同で実施
第15~25回:テーマ研究設定(継続)および中間報告
・順番を決めて、取り組んでいる卒論の状況を報告して、教員・学生よりフィードバックを受ける
第26~28回:卒業制作(論文)の報告会
注1:春・夏合宿、卒論中間報告、卒論制作の報告会は、他大学との合同実施する予定があります。
注2:教材については、下記のテキスト・参考文献等の[テキスト]を参照してください。他のテキストを利用する際には、随時アナウンスします。
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
・本ゼミの授業においては、企業経営や情報化に係わる実践事例や研究書について、グループごとにレジュメを作成してもらいます。
・毎週サブゼミを行います。
・春と夏にゼミ合宿を行います。合宿に向けて、班ごとに課題に取り組んでもらいます。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 70 | 授業への参加・貢献度、受講態度(意見の表明,他の学生と協調して学ぶ態度等)の状況を基準とします. |
その他 | 30 | サブゼミとして取り組むプログラミング課題,夏・春合宿における取組状況等の状況を基準とします. |
成績評価の方法・基準(備考)
平常点70%、
その他30%
ただし、出席率が70%に満たない者、課題を提出しない者はE判定とします。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/反転授業(教室の中で行う授業学習と課題などの授業外学習を入れ替えた学習形式)/ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション/実習、フィールドワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
本ゼミでは,上記の通り4年の卒業論文の成果として,それまでの学習成果に基づき各自が関心あるビジネス(例えば、アルバイト先の業務や就職希望職種など)を対象に、そのビジネスの特徴(強み、弱み、機会や脅威等)を明らかにしつつ、最終的に"実際に動く"情報システムを設計・構築します。
この設計・構築のための基礎として,最新のICT構築技術(プログラミング,データベース,ネットワーク等)や開発環境に関する基本的な知識を習得していきます.
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
〔テキスト〕
1. ジェームス W.ヤング『アイデアのつくり方』 CCCメディアハウス、1988年。
2. ヘンリー・ミンツバーグ「戦略クラフティング」『ダイヤモンドハーバードビジネスレビュー』ダイヤモンド社、2003年1月号。
3. クレイトン M. クリステンセン, マイケル・レイナ―, & ロリー・マクドナルド「破壊的イノベーションの理論:発展の軌跡」『ダイヤモンドハーバードビジネスレビュー』ダイヤモンド社、2016年9月号。
4. マイケル E. ポーター & ジェームズ E. ヘプルマン「「接続機能を持つスマート製品」が変える
IoT時代の競争戦略」『ダイヤモンドハーバードビジネスレビュー』ダイヤモンド社、2015年4月号。
その他、随時紹介します。
〔参考文献〕
・トム・ケリー & ジョナサン・リットマン『発想する会社!世界最高のデザインファームIDEOに学ぶイノベーション技法』早川書房、2002年。
・C・K・プラハラード & ベンカト・ラマスワミ『価値共創の未来へ』東洋経済新報社、2013年。
・ピーター・チェックランド & ジム・スクールズ『ソフト・システムズ方法論』有斐閣、1994年。
その他、随時、紹介します。
その他特記事項
〔募集人数〕
16名
〔募集方法〕
◇レポート(manaba「レポート」利用)
◇面接試験
〔課題図書〕
◇ 加護野 忠男 『競争優位のシステム―事業戦略の静かな革命』PHP新書、1999年。
〔注意事項〕
◇サブゼミの時間では、最新の情報通信技術(ICT)であるデータベース設計技法、オブジェクト指向方法論、ネットワーク技術等を実習により習得します。なぜこうした技術をサブゼミで取り上げるのかといえば、企業経営におけるビジネス革新案や戦略を単に企画や計画する能力だけではなく、ICTを有効活用しつつ"(戦略から具体化まで)一気通貫"で問題解決を図る能力の育成を本ゼミでは重視するからです。こうしたビジネスと情報化の両方の知識を持っている人は、社会で求められてから久しいのですが、相変わらず少ないのが実態です。
◇毎年夏合宿では、現実の協力企業のビジネス・プロセスを最新のWeb技術環境のもとに変革する問題解決型のプロジェクトを実施します。そこでは、協力企業の情報戦略スタッフも参画して、当該企業の戦略、組織間連携を支援する現状のビジネス・プロセスの問題点、改善や革新案を主にREAモデル、活動理論、および集団討議を駆使して明らかにしていきます。最終的には、あるべきビジネス・プロセスを最新のWeb技術環境のもとに"一気通貫"で変革していくことを目指します。その成果は夏合宿で発表します。
◇ 組織論、企業戦略、会計および情報関連の知識は前提条件ではありません。ただし、今後それらの知識を習得しようとする意欲は必要となります。
◇ 何事も、明るく、楽しく、前向きに!
〔国外実態調査〕
実施しない
本ゼミの内容の件で何か質問がある場合には、下記のメールアドレスに連絡してください(satoshi@tamacc.chuo-u.ac.jp)。