シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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プログラム講義Ⅵ(不動産総論Ⅱ) | 2024 | 秋学期 | 木4 | 商学部 | 岡野 淳 | オカノ ジュン | 1~4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
CM-FN1-12XL
履修条件・関連科目等
2018年度以前入学生対象のWeb登録科目です。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
不動産総論Ⅱでは、金融という側面から見た家計や企業における不動産の役割や、所有から利用価値へと変わった不動産に対する考え方をベースに発展してきた不動産の証券化と言う新たな資金調達手法についても学習して行きます。
科目目的
プログラム科目に設置された講義科目は、商学部アドヴァンスト科目に位置付けられていることから、資格取得や技能形成のための実践的な学習を通して、キャリアに直結する専門知識の習得を目的とします。
私たちは不動産の所有や利用を通じて生活をしていますが、最も身近で大きな金額の財産でありながら、不動産そのものについての理解が深くないと言う現実があります。本講義では不動産の法律上の知識習得のみならず、不動産が経済の中でどの様な役割を果たしているのかを金融等の見地からも検討して行く事を目的とします。
到達目標
講義を通じ、不動産評価の基本的な考え方や手法を会得し、簡易評価を出したり、その手法を企業評価に応用する能力を身に着けることを目標とします。
授業計画と内容
1.経済活動から見た日本の不動産
2.不動産評価の考え方Ⅰ(ファイナンスや投資の考え方の基礎)
3.不動産評価の考え方Ⅱ(時間の価値)
4.不動産評価の考え方Ⅲ(不動産の簡易評価)
5.不動産評価の考え方Ⅳ(DCF法の基礎)
6.不動産評価の考え方Ⅴ(DCF法による不動産評価)
7.家計と不動産(住宅ローン)
8.企業と不動産(コーポレートファイナンス)
9.不動産投資の基礎Ⅰ(背景と仕組み)
10.不動産投資の基礎Ⅱ(不動産ファンドの仕組み)
11.不動産証券化Ⅰ(証券化発生の背景)
12.不動産証券化Ⅱ(証券化の仕組み)
13.不動産証券化Ⅲ(J-REIT)
14.世界から見た日本の不動産投資市場
授業時間外の学修の内容
その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
不動産総論Ⅱでは、不動産が生活の中でどの様に利用されているか、また投資対象資産としてどの様に理解されているかを講義で説明をして行きます。
また、講義終了後に、講義の理解度を深めるためにmanabaを通じて毎回小テストを実施する予定です。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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中間試験 | 20 | 毎講義終了後に、講義内容の復習を兼ねてmanabaを通じて小テストを実施します(14回ありますが、100点✖️14回を20点に換算して計算します。 |
期末試験(到達度確認) | 40 | 講義内容及び配布資料に基づき、試験期間中に教場にて試験を実施します。下期の講義内容である不動産の評価の考え方や不動産投資商品の基礎知識を理解しているかどうかについて、択一形式の問題や記述式の問題によって確認し、その理解度によって評価します。 |
レポート | 30 | レポートでは講義を通じて学んだことを基礎に、その時々で話題になっている不動産の金融商品等について意見をレポートして貰います。不動産の評価方法や金融商品内容などを理解した上でレポートする必要がありますが、理解度やそれを踏まえてどのような考えを展開するかという視点で評価を行います。 |
その他 | 10 | 講義への参加意欲などを総合的に勘案して加点をします。 |
成績評価の方法・基準(備考)
期末試験及び期末レポートの未提出者は評価の対象としません。
また、上記に加え、小テストについては、過半数以上の提出を義務とします。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
本講義の教員は、20年以上に亘り三井信託銀行(現三井住友信託銀行)で不動産ファイナンス業務や不動産仲介業務に従事していた他、不動産証券化協会が実施する不動産マスター資格制度(国土交通省及び金融庁が所管する不動産投資顧問業の人的用件としての資格試験)の試験委員を勤めています。また、早稲田大学大学院経営管理研究科(MBAのファイナンスコース)で不動産ファイナンスの講義を担当しているなど、現在も不動産投資やファイナンス分野の第一線に身を置いています。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
理論だけではなく、教員の実務での経験談などを通じ、不動産を身近に感じてもらいたいと考えています。
テキスト・参考文献等
テキスト
毎回の講義において資料を配布します。但し、下記参考図書を併読することを勧めます。
参考文献等
「不動産証券化の基礎知識」 田辺信之監修・社団法人不動産証券化協会編著(2011年1月東洋経済新報社)
その他特記事項
不動産と金融の融合という言葉からも分る通り、不動産と金融両面の理解があってこそ成立します。出来れば不動産Ⅰと合わせて履修して頂く事を望みます。
ソフトウエアの利用なし。